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正規社員と非正規社員が雇用のπを取り合う競合関係にあることは他の論客から前から言われていることなので別段新鮮さは無かったのだが、終盤になってくると政治の失策のツケが若者に廻ってくるのは老人問題が原因なのだと結論付けていたのは正直がっかりした。確かに老人は戦争を経験していない日本の黄金期を堪能した世代が増えて、本書が指摘する通り単なる我儘な「老害」でしかない酷い人もいるけれど、それを強調して老人のステレオタイプを作ろうとしている意図が透けて見える。
それに自著の宣伝を目論んでいるのか、何故か高齢化社会に生きる老人を在日外国人に重ねてみたりしてかなり強引にも思えた。
結局、著者が言いたいのは自分が払った税金が老人のために使われることが腹に据えかねるらしいのだ。
著者の思想は阿久根市長や2ちゃんねる、ミクシィで暗躍する悪質ユーザーの思想に一脈通じるものが有り、終いには生活保護者や障害者にまで追及の魔手が及ぶのでないか懸念せざるを得ない。
つまるところ、著者自身が誰よりも弱く、保護されるべき人間であると言いたいようにも見える。
大企業や正社員の偽善を糾弾しているけれど、当の著者もこの本で稼いだ印税を路頭に迷う若者に使うつもりなんて毛頭も無いだろう。
その点で彼がやっていることも貧困ビジネスのうち、とも言える。
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100404~100405読了
あの嫌韓流の作者の次なるターゲットは……
今の年金制度、雇用問題などがマンガによってわかりやすく解説している。
キツイ内容です。しかし知らなければこの先生きていけないでしょう。
初任給における年金保険料の割合
1968年 1/153
1969年 1/136
1978年 1/39
1988年 1/20
1998年 1/15
2007年 1/14
高齢者が優遇されている。
若者が犠牲となっている。
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オビ:
65歳の高齢者は20歳のキミよりも3903万円もボロ儲け!
日本人の多くが気づいていないが、若者が搾取されて老人が優遇されている事実をマンガで紹介している。
卒業した年によって就職が左右されてしまう新卒。
就職氷河期と言われ、バブル期1991年の求人倍率2.9倍から1.08倍まで落ちた1996年。そこから2008年までに2.14倍になったが、2010年にガクっと下がった。
テレビ・新聞などの旧メディアが扱う格差問題は高齢者向け。
そこでは若者のワーキング・プア問題は「自分のことではない」と高齢者を安心させるだけ。
社会における所得分配の不平等さを測る指標「ジニ係数」
日本の65歳以上の高齢者は21%
高齢者に対しては格差是正は行われるが、若者は無視されている。
全国12都道府県で最低賃金額が生活保護費の水準を下回る。
↓
最低賃金で働くより、生活保護を受給した方が収入が多い。
働いた方が損をする。
高齢者は受給資格を得られるが、若者は得られず最低賃金で働く方を選ばざるを得ない。
(書いてる途中)
比較的読みやすいので、老人とかに読ませてみたい。
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表立ってはなかなか口に出せなかった「老人優遇説」をデータの裏づけとともにビシッと描いてくれた本。嫌韓流を読んでる人はニヤリとできる部分も。ちょっと過激すぎるかなと思われる描写もあるけど、こういう意見を封殺されていた今までのほうが異常だったのかも。
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マンガという理解し易い媒体を使っていますが、中身はとても濃い作品です。
漠然と「あぁ、なんか今の社会制度って偏ってないかな?」
とか
「自分より歳が上に見える方でも、マナー良くないよな。。。」
とか思うことが日常でした。
この本を読むことによって、日本が現在置かれている状況を読み取ることができますし、そこからの考察やどうすべきかまで、著者の思いが内容として溢れてきており、非常に良い本であったなと思います。
若い世代の方はもちろん、この本で指摘をされている高齢者の世代の方にも一読して欲しい本だと思います。
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予想通りというか、予想以上というか、ひどいもんである。
「嫌韓流」のような分かりやすい排外主義にもっていけず、老人を「敵」視しきれないので、ばかまるだしである。
それにしても新自由主義が日本を破壊したという視点はまったくもてないのね。格差解消への言及をみるかぎり新自由主義マンセーな人物ではなく思えるが、単純思考だからなんだろう。
それにしても著者もアラフォー、想定読者層より10歳以上「老人」に近いのだが、いいんだろうか・・・。
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こういう意見あってもいいよね っていう本
タイトルや論調的にも嫌いな人もいるんだろうけど、そういう人はしっかりと反論すればいい。(読まないで、決め付けるのは勿体無い…)
中身の魅せ方がターゲット(学生〜30代ぐらい?)にしっかり刺さる表現で面白いし上手。
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2010/11/12
統計を使った若者の雇用状況等の分析で知らない、
参考になる点はあったが、全体的に論調が偏りすぎており、
それが著者の狙いだとしても、
これを鵜呑みにするのはどうかと思う。
あまりに品が悪い・・・。
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以前mixiニュースでも取り上げられていて、気になっていた本に
リアル書店で出会ったので手に取りました。
若者社員と中高年社員
非正社員と正社員
若者と高齢者
イロイロな対立軸で、若者の雇用現状が悪化してる理由を掘り下げていきます。
マスコミとメディアリテラシー・世代会計・国と企業の役割分担から
ワーキングプア・サイレントテロ・モンスターシルバーなどのインパクトのある名称まで。
様々な糸口からの問題提起があり、知らないと難しく感じる点も多々ありますが
そこは漫画だから読み進められます!
一度最後まで読んでおくと、明日からの情報アンテナが変化するため
敏感に情報をキャッチするための入り口として
とても勉強になり、今後のありようを考えるきっかけになる一冊です。
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私のブログへ
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3087348
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閉塞感ある社会をどうにかしたい若者は必読だと思った。年金ニートとか、パラサイトシルバーとか、膝を打ちたくなる様なネーミグセンスに脱帽。
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漫画だとやっぱり読みやすい。漫画の新聞もそうだけど、格段にとっつきやすくなるんだよね。池上さんの本や番組と同じこと。テーマそのものに興味があっても普通は読んでいるうちに飽きてきちゃうからダメだけど、漫画なら最後まで読める。どうせ東大とか出たような脳ミソないから、効率的にこういう簡易本で知識を最低限増やしていこう。
中身は、ちょっと差別的な表現もあったけど、世代間格差のことがわかりやすく解説されていた。社会だけでなく会社でも同じことは起こっているわけで、こういう状況下でどういう手を打っていくかだな。
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閉塞感があり、将来に希望が持てない若者は一読して下さい。
何か行動しようと言う気持ちになれるかも。漫画なんでサクっと読めます。
出来れば、高齢者にも読んでほしい内容ですね。
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『嫌韓流』の著者が書いた世代間格差の本。ちょっと古いので内容にもズレた部分が多々あり。従来の世代間格差論を繰り返しただけせでそんなに目新しい情報は無かった。
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何ともはや、、、陰惨な漫画。しかし、国民年金保険料支払額の大卒初任給に占める割合の指摘は重要。1969年には初任給の136の1、2007年度は14分の1。確かに、「年金とは若者が高齢者に凄まじく搾取される制度」と言える。65歳以上の医療費は年平均65万、65歳以下の4倍。仕方がないとも言えるが、福祉が少ないとぼやく高齢者に対して、こういう文脈もきちんと知っておく必要があるだろう。