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20代前半で中絶を余儀なくされたデザイナー、アラフォーながら旅好きの独身女性、夫をがんで亡くし娘を嫁に送る直前の50代の母…20代から50代後半まで、それぞれの世代の女性が遭遇する試練や人々のあたたかさ、娘として母として女性がだれでもむかえる旅立ちの時。人生の旅程を指し示す7つの物語。
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――時代がどんな暗雲におおわれようとも、あなたという星は輝きつづける――
女性が誰でもむかえる旅立ちのとき、人生の旅程を指し示す七つの物語。
じんわり沁みる作品もあったが
(「夜明けまで」、「長良川」、表題作)
全体の印象としては薄め。
原田さんは長編のほうがしっくりくるかも。
【図書館・初読・4/28読了】
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じんわりとゆっくりと味わいたい短編集でした。
様々な女性が日常や旅をとおして人生を振り返りまた新たな一歩を踏み出していく。
表題作の『星がひとつほしいとの祈り』『夜明けまで』『長良川』がよかった。
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原田さんらしい女性目線で書かれた短編集。表題作 『星がひとつほしいとの祈り』 が秀逸。『斉唱』も良かったです。
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短編集。様々な人間の、それぞれの生活、思い。派手さは無いけれども、物語の最後はどれもすがすがしく、温かい気持ちになれた。表題作は特に引き込まれた。好きな一冊。
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<内容>――時代がどんな暗雲におおわれようとも、あなたという星は輝きつづける――20代前半で中絶を余儀なくされたデザイナーも、アラフォーながら旅好きの独身女性二人も、夫をがんで亡くし、娘を嫁に送る直前の50代の母も――20代から50代後半まで、それぞれの世代の女性が様々な試練や人々のあたたかさに触れる。
娘として母として、女性が誰でもむかえる旅立ちのとき、人生の旅程を指し示す七つの物語。
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久しぶりの原田マハ。やはり描写がとてもきれいでそれでいて優しくて。
今回短編だったので長編読みたいなぁ。
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原田マハさんの作品、初読でしたが素晴らしい作品を書くかたですね!!
特に「星がひとつほしいとの祈り」と「長良川」が強く印象に残りました。
戦争&夫婦ものには弱いです。
「星がひとつ~」は盲目の少女が初めて恋をして成就した矢先に相手が戦争に行ってしまい…という話で悲劇です。
でも少女にとってお相手がたったひとつの星であり、お相手にとっても少女がたったひとつの星となったのでしょう。
悲劇なのに素敵だなと感じずにはいられませんでした。
戦争などなければいいのに…。
月並みな感想ですが、本当にそう思いました。
「長良川」は新婚旅行で行った長良川に夫の晩年にもう一度訪れ、そして夫が亡くなった後にもう一度訪れ…という話です。
明るいこれからの未来を思いながら。夫がいなくなった後のことを想像しながら。思い出のひとつひとつを胸に思い起こしながら。
同じ場所に訪れてもその時の状況で感じ方がまるで違うのでしょう。
夫の言葉に号泣してしまいました。
自分の夫には長生きしてほしいなぁ。 老後を一緒に過ごしたいなぁ。
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大手広告代理店のアートディレクターとの不倫で身ごもるが
母ではなく女であることを選び中絶に臨む「椿姫」
大女優の母の遺言は訪れたことのない母の故郷まで
お骨を持っていってほしいということだった「夜明けまで」
ホテルに読んだ盲目のマッサージ師から聞く
戦前の彼女の淡い恋物語「星がひとつほしいとの祈り」
41歳独身女の2人が白神山地バスツアーで
場違いの若い女性に面食らう「寄り道」
意思表示をしなくなった中学生の娘と学校の課題のために
トキのビオトープを整備しに佐渡島まで行く「斉唱」
去年亡くなった夫との新婚旅行先に娘夫婦と訪れて
当時のことを思い出す「長良川」
再婚相手の連れ子として5年だけ親子で今は歌手になった娘が
麻薬に手を出し逮捕状が出る「沈下橋」
装丁:高柳雅人
母親の死や母子家庭など一般的な家族の枠にはまらない家族が
歩み寄っていく話を集めた短編集です。
出てくる職業が広告代理店とか歌手とか華やかなものか
陶芸家やマッサージ師などの専門的なものかという
極端な感じが面白い。経験と興味の結果なのかな。
母の遺言でお骨を収めに向かう「夜明けまで」の
ひとつひとつの描写が静かでとてもいい雰囲気。
あとは夫との新婚時代を思い出す「長良川」がハートフルでいいお話でした。
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どうもいけません、この人は。
いつもなんとなくやられてしまう。
すごく感動するっていうわけじゃあないけれど、なんかじんわり。
きっと、言葉の使いかた(表現)が好みなんだと思う。
ひとことで言い表すとすれば「沁みる」だろうか。
とても美味しい肉じゃがみたいにうまい。(わかり難い?)
もしくはちょうどこの時期、冷えきった体で露天風呂にそろりと浸かる、あの心地よさ。
じわじわと芯まで温まり、あがってもぽかぽかが継続する。
ほっこり(京ことば「疲れた」の意味ではありません)感に包まれる、そんな感じ。
念のため、自宅のバスルームで試してみる。
いつもなら1時間ほど浸かって読んでいられる本も、この本の場合はたったの30分しかもたなかった。
すぐにぽかぽか温まり、すっかりのぼせてしまったから...。
まあ、この実験(?)が正しいかどうかはわからないけれど、それくらい温まるってことで...(笑)
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長編に比べると短編はやはり読み応えという点では劣るんだけど、やはりここはマハさん!じんわりと心に残るものを書いてくれてます。「寄り道」「斉唱」が気に入りました。
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母と娘、いろんなかたち。
長良川が良かったな。
なんだか、ほんわかした。涙がでそうになった。こんな風に思われたい。
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短編集なので、短いですが、無駄なく長すぎず、すっきりとした内容です。
どの話も、静かで澄み切った雰囲気の中で、場面の情景、情景が思い描かれました。
ずっしりと重く、号泣するような衝撃や感動があるわけではないんですが、心にていねいに響く話ばかりでした。
母が娘と娘の婚約者とともに、亡くなった夫との思い出の温泉地に訪れる「長良川」が一番好きです。
温泉街を歩く場面や舟に乗って鵜飼いを眺める場面は、
行った事もないのに、懐かしいような…心落ち着くような風景が思い起こされました。
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原田マハさんの本は初めて。「出会った!」と思った。遅ればせながら原田さんの本を読んでいこう。
これでもか、っていうような感動ではなく、静かに丁寧にじんわりくる感じか。
長良川が特に良かった。
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結婚とか家族とか人生とかに関するお話が入った短編集。じんとくる優しい話が多い。
2011/7/12