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風見窓子。33歳。一般職の正社員として勤務する会社に不満はないし、寿退社する後輩女性を妬んでもいない。友人以上恋人未満の交際相手はいるけれど、べつに結婚したいと思っていない。しかし同居する両親からは「干支三回りが限度」と宣告されてしまう…。そんな彼女に「しないの、結婚?」と声をかけてきたやり手の女性上司、47歳で独身の有磯潮美。東京下町・三ノ輪にある潮美の実家に通い出したのをきっかけに、窓子の日常は突如として変容し、家族作りのカードのシャッフルがはじまった!社会からも東京からも家族からも危うくはぐれそうになっている三十代未婚女性の居場所探しの物語。
同じ年代なだけに、悩みは同じ。だから共感できる部分が結構あった!家族トランプってホントそう・・・。いいこと言うな~って思った!><
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窓子は34歳OL、独身。36歳までに結婚するか、自宅を出て一人暮らしをするか、両親に迫られる。恋人もいない、一人暮らしできるほどの給料ももらっていない。途方に暮れる窓子は、仕事ができる上司の潮子と仲良くなり、潮子の実家の居酒屋「磯家」の人々とも親しくなる。
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……あ、なんだかちくちくと痛い気がする(苦笑)。この年代の独身女性は読んでへこまないように要注意ですよ。
昨今の風潮に流されて、婚活だなんだって走り回るのも一概に悪いとは思わないけれど。手段と目的、そして何が大切なのかを見失ってしまうと、面倒なことになりますね……そのうちいいカードが回ってくるかしら。
ただし。これも所詮「トランプ」なのだから、やりなおしがきかないものではない、という意味にも取れるかな?
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33歳の独身窓子は会社と自宅の往復の毎日、親にこの家にいられるのは後2年と宣告されます。
この両親はかなり自分勝手な人達です。
ひょんな事から会社の上司潮美に誘われ、潮美の実家に通う事に・・・
ちょっとした事で人生が大きく変わる事ってあるんですね。
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下町人情話。そこに脱力系アラサー女子と、47歳、有能な女性上司のさまざまな物語がからんで...。
よくぞ言ってくれた!みたいな台詞がでてきます。
やっぱり結婚しなきゃダメ。そういうものなんだろうけど、家族というものはそれだけじゃないって。
こんなうまくいく話は実際にはないけど(たぶん)、ほのぼのあったかい気分になりたい30代40代女子にはおススメかも。
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33才の窓子は親から35才までに結婚するか自立するかを迫られる。屋台村で偶然見かけた副部長荒磯潮美と親しくなり、彼女の実家下町の食堂「磯屋」にも毎週行くようになる。潮美にあこがれ、彼女と家族になりたい‥彼女のバツイチの弟と結婚することに、、「湯たんぽ」と言われる弟君のほのぼのとした優しさがいい。
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同居する両親、仕事、恋…がなんとなくうまくいっていないアラサーOL。
そんなとき声をかけてきたのは、会社ではちょっと煙たい女性上司。
東京下町になる彼女の実家へ通ううちに、下町の雰囲気とともに、その女性上司のそばにいたいと思うようになる。
うらやましい物語。
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なんか、とんでもない親だ。と思った。下町の人情あふれるお話だけど、なんか終わり方が無理やりなのか、それともあえてこうあり得ない感じもありだということにしたかったのか。
そこが微妙でした。
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表紙の風景画に惹かれて借りてきたら、
新冊で、なんだかうれしかった。
34歳、独身の窓子、
出世欲もない彼女は、自宅と会社を往復する日々を
淡々と過ごしていたが、
両親から、結婚しなければ、自宅を追い出すという宣告を受ける。
そんな折、会社の女性上司から声をかけられ・・・。
結婚というのは、家族というトランプのカード合わせのようなもの、
そのカード合わせがうまくいかなければ、夫婦もうまくいかないという話。
そうよ、そうよと読んでると、この作者、どうも年上らしい。
若いころ、バブルだ!三高だなんて言ってたワタシたちの世代をきっと
さめた眼で、見てたんだろうな。
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内容(「BOOK」データベースより)
風見窓子。33歳。一般職の正社員として勤務する会社に不満はないし、寿退社する後輩女性を妬んでもいない。友人以上恋人未満の交際相手はいるけれど、べつに結婚したいと思っていない。しかし同居する両親からは「干支三回りが限度」と宣告されてしまう…。そんな彼女に「しないの、結婚?」と声をかけてきたやり手の女性上司、47歳で独身の有磯潮美。東京下町・三ノ輪にある潮美の実家に通い出したのをきっかけに、窓子の日常は突如として変容し、家族作りのカードのシャッフルがはじまった!社会からも東京からも家族からも危うくはぐれそうになっている三十代未婚女性の居場所探しの物語。
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「磯屋」の皆さんが素敵過ぎて、窓子が狡猾に感じてしまう。
好きになれない人って、自分に近いからなんだろうなって思う・・・うー。
でもまあ、最後は救われたし、ハッピーエンドだし、読後感はよかった。
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読みやすい本でした。
三ノ輪の商店街ってジョイフルかな?
何度か通りがかったことがあるけど、時間帯だったのか、それともそうなのかわからないけど、廃れた雰囲気。
昔は活気があったのかもしれない。
ああいう街に住んだことがないので、憧れる部分もあるけど、やはり慣れてないと気が重くなる部分も。
他人の誕生日をあんなに盛大に祝うってすごいな。
毎年、全員の誕生日を祝っていたら息切れしそう。
そう思う時点で自分はダメかなー。
出来る上司とプライベートで親しくなって…と結構うまい具合に話が進んでいきます。
出来すぎかな、とも思う。
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風見窓子は34歳。給料は低く,実家で肩身の狭い思いをしながら暮らしていた。そんなある日両親に2年後までには出て行けと宣告される。しかし窓子はある日自分の会社の女性副部長に声を掛けられ…
明野照葉作品にしては珍しく全くドロドロしていませんでした。でもすごく面白かったです。幸せな気分になれたし,笑みも溢れることがありました。不安な世の中で,現実的に抱える不安としては,女性として窓子に共感できました。こんな風に物事は上手くいかないかもしれないけど,ひょんなことから上手くいくかもしれないと思えました。家族トランプはいい例えだったと思います。
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窓子33歳。独身、自宅住まい。
両親から「36歳までに家を出るように」と言われる。
「結婚しろ」と言ってるんだよなぁ。そんなこと言われても縁のもんだし。
そんなところへ女性上司と仲良しになる。
こんなサッパリした女性とお友達になりたいわ~。
年齢なんて関係ないよね。
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リアリティーがあるような、ないような小説。全体的に小市民的ではあるが、登場人物のキャラは際立っている。そのアンバランス。窓子のような人やその両親みたいのは実際に居るだろう。が、潮美のような人は実際いるのか?仮に居たとしても、入社数年ならまだしも、30過ぎの女なら、ちょっと遠ざけたいのが現実ではないか?「磯屋」の面々も妙に善人過ぎる。中小企業がネットショッピングに出店するというのが大事とは思えないが、その程度の事が大イベントになってしまう現実ってのは実際あるのかもしれないし、そういう現実に張り切る人も実際いるだろう。終始そういうリアリティーの有無に悩まされる小説ではあるが、それなりまとまっているとは思う。