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樹海の中の山荘で起こった殺人事件と、樹海に迷い込んだ人々の話。
ちょっと、期待外れな感じ。
昔、よく読んでたんだけど、この人こんなだったっけ・・・と思った。
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作者の中編2本に大幅訂正を加えたものと
解決編を最後に入れて、長編化した作品。
樹海にある伝説的な鬼頭家の壮絶なる殺人事件。
真偽を確かめるべく、樹海に足を踏み入れる人たち。
そこに樹海の恐ろしいまでの自然の牙が襲いかかる。
鬼頭家の殺人事件の謎と、それを追う興味本位の人たち。
樹海の恐怖。これを、作者らしき圧倒的な筆力で描いた
恐怖の作品。
この本はいかにも作者さんらしい趣向が満載。
「手記」としての文章に「俺」としての文章。
そこに主人公たちの行動。
これらを匠に織り交ぜ、読者を引きつけ、また混乱させる。
いかにもな折原流。
なんとなく、エンディング後も「?」的要素が残されてるのも
それらしい。
いかにもな折原さん好きから、入門者まで幅広く読めると思う。
面白かったです。
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「黒い森」より、先に文庫になった2作品+書き下ろしという構成。
同じ樹海を舞台にした話。
内容的には、こちらの方が面白かった。
が、袋とじは「黒い森」より薄く、綴じる意味があるのか?
というくらいのものだったのが残念。
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一家が惨殺された樹海のなかの山荘。禍々しき森の、いまだ解明されぬ事件。血塗られた伝説に挑む者を襲う悲劇の連鎖!その森に踏みこんだ者は、二度と帰れない。
この本すごい!一気に引き込まれていきます!
「かまいたちの夜」って言うゲームみたいだ~><
結局何が真相なのか・・、分からなくなる!
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黒い森の別バージョン。同じような感じで、あえて二冊書く必要性を感じない。登場人物には全く個性がなく、誰であっても同じ。民宿の親父さんだけはまあ個性はあるが、なんか読み終わってもすっきりしない話だった。
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ややホラーテイストのサスペンス&ミステリ。袋とじが禍々しくって、少しよい雰囲気です。トリックとしてはさほど重要じゃないけど。作中の雰囲気をよりいっそう強調して、ぞくりとさせられます。
樹海と、その奥に住む怪しげな一家。そこに起こった惨劇。でもどれが事実でどれが伝説なのか。そしてそこに隠された真相。意外性はそれほどでもないかと思いましたが。そこにいたるぞくぞくとした雰囲気は、やはり好きです。
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なにかがじわりじわりとにじり寄ってくる感覚。スラスラと読めるけど、こびりつくような恐怖ではない。明日になったらどんな内容だか忘れてそうな自分の記憶力の方が怖い1冊。
ラストまで読んでも、納得した感はないと思う。
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ホラーと言うか、恐怖感をあおる本であった。わたしは、この分野は苦手である、この種のファンがいるなら、面白いかも、、、ジェイソンみたいなホラー映画だ(~_~;)
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ネバーエンディングストーリーをリスペクトしてます!と言わんばかり、この手法が大好きな印象を受ける折原氏。
登場する作家の心理は、あながち氏の壊れそうな恐怖とリンクしているのかもしれない。
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「黒い森」と同じような表紙で、赤。
あらら?また樹海なんだ・・・どうゆうお話?
たなぞう、はまゆうさんの感想を拝見して、興味をもちました。
第一話「樹海伝説 騙しの森へ」
第二話「鬼頭家の惨劇 忌まわしき森へ」
第三話「赤い森 鬼頭家の秘密」
という構成で、ひたすら、樹海遭難と、忌まわしき伝説の山荘、鬼頭武彦という狂気の作家が、ぐるぐると続き・・・。
むむむ、で、えっと、結局なんだったのか・・・。
暗い森の中で、狂気や憎悪に傾いていく心理の描き方は、宇佐美まことの「入らずの森」の粘菌を思いおこさせたけど、むむむ、粘菌おもしろかったなぁ〜、って、話が違うか。
「暗い森」と同じように、袋とじ部分もありました。
そして、最後の一行は
∞
この小説をよく言い表しているのでは・・・
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発端にあるのは、都下赤羽で起きた、遺産相続がらみの一族殺人事件。
加えて、樹海にある山荘で、とある推理作家がスランプのあまりトチ狂い、妻子を惨殺して、樹海へと去っていった……という、伝説めいた未解決事件を絡めた、連作中編集というかなんというか。
不思議な構造をしてる上、いかにもな袋とじつきなんですが、え、真相はいずこ? @@; って感じで終わってしまいます。
が、道中は、折原さんのさすがの筆力で読ませる読ませる。特に、多くの登場人物たちが、樹海を彷徨い歩くんですが、その大変さと悲惨さと不安と恐怖の表現がすばらすぃと思う。
むしろホラーと思って読んだ方が、楽しめるかもネー。
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2002年6月発表の「樹海伝説―騙しの森へ」、そして2003年12月発表の「鬼頭家の惨劇―忌まわしき森へ」に、新たに「赤い森」を書き加えた完結編。民宿の主人が話す、樹海の山荘で妻と双子の娘を惨殺したとされる鬼頭武彦の伝説の話は本当なのか?
「樹海伝説―騙しの森へ」が既読だが、それだけではいまいちスッキリしなかった。今作で完結していると知り、楽しみにしていたのだが・・・やっぱりすっきりしないまま(^^;2章の「鬼頭家の惨劇」は当の鬼頭目線、3章の「赤い森」は樹海で鬼頭一家に会った経験のある教授目線の話・・・だったはずだが、途中からそれもよくわからなくなってしまった。話が入れ子の連続で、わかりにくい。自分の読解力の問題かなぁ。あと、「赤い森」には袋とじもついているのだが、これも別に、そこまでする意味があるかなぁ?という感じ。樹海の危険な魅力というか、狂ったような世界観、ぐるぐる同じところをループする感覚は味わうことができたけど。
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鬼頭家惨殺事件の真相に迫るお話しです。
『黒い森』もありますが、読んでなくても問題ありません。
むしろこっちだけでも良いカモ・・・
この人のお話は最初はワクワクドキドキするんですが
最後になるとダレてきちゃうんですよね(´~`)
特にこのシリーズは、結構同じコトの繰り返し・・・
最後も思ってた程のどんでん返しはありませんでしたが
学生二人の運命がちょっと怖かった。
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『樹海伝説 騙しの森』
樹海に入り込んだ大学のサークルメンバー。部長の児玉俊介、彼の恋人・坂上麻衣、片岡哲也。途中で引き返した野々村直樹。俊介の持つ樹海で自殺した男の書いた『遭難記』。スランプに陥った作家が家族を皆殺しにしたと言われる山荘。樹海をいまだに彷徨っていると言われる作家。麻衣をつけ狙うストーカー。山荘で起きた事件。
『鬼頭家の惨劇』
静かな環境を求めて樹海の奥の山荘に引っ越した作家・鬼頭武彦。画家である妻の眉子。双子の娘たち。徐々に樹海の雰囲気に犯されていく家族。迷い込んだ犬を飼い始めた家族の中の変質。家族の事件を外側から見つめる視線の持ち主の謎。
『赤い森』
鬼頭武彦に復讐を誓う教授。教授と共に樹海に入り込んだ高尾香奈、広田雄太郎。山荘に辿りついた香奈と雄太郎が出会った鬼頭武彦と眉子。共に編集者と勘違いして作品を手渡すが・・・。15年前に妻を殺害された教授と鬼頭武彦の起こした赤羽一家殺害事件の関係。
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ホラーは苦手なのにこの作品は最後までしっかりと読んでしまった。最初から怖い展開になるのは目に見えていたのにそれでも読むのを止められないほどぐいぐいと惹きつけられた作品だった。全3章でどの物語も最後ははっきりと書かれていない。しかしそこに至るまでを考えるとそのもやもや具合が一層怖さを掻き立てられた。袋とじの仕組みが面白かった。