投稿元:
レビューを見る
小学校~大学の間において、本格的なサッカーチームに属したことがない私にとって、身体的・頭脳的な両方の意味での「初めての教科書」と言える。
経験者は経験者でもちろん楽しめるだろうが、私のように「他のスポーツはやったことあるけど、サッカーは観る専門」というような人こそ楽しめる本だと思う。
サッカーを一試合通じて観ていても、恐らく私のような人は何が今の決定的場面を演出したのか、あまりわかっていないと思う。そんな「なんとなく」で観ていたサッカーを、経験者らと同じような目線で観れる第一歩になる本だ。
副題の『日本人の”サッカーIQ”を高める本』という売り文句は嘘じゃない。
PCの前で読んで、文章とイラストで指摘されてる場面を映像で再確認しながら読むと一層理解が広まる。そこで世界のサッカーのすごさも再認識していける。
このW杯開幕直前の時期に読んでよかった。非難の目に合うことが多い岡田武史監督だが、案外悪くないなと読了後に深く思った。0-3と惨敗したオランダ戦も、数字より悪くない内容だったと思うと、本戦も期待したいところ。
この本を読んだら、すぐにでも地元のプロリーグの試合でも観に行きたくなる。そこで観るサッカーは、今までのそれとは全く違うスポーツに観えるに違いない。
投稿元:
レビューを見る
サッカーのいわゆる“システム”に終始する書籍とは一線を画す。
どちらかというと、心理的な面や戦術面からのアプローチが為されていることに興味を抱いた。
スペインのサッカーを日本にそのまま取り入れられるわけではないことを著者も理解の上で執筆しているように感じられた。
プロサッカーの世界の趨勢を知るという意味においては、参考になるところも多いと思う。全体的に図解が多く、これにより読者の主観で著者が意図するイメージとかけ離れた内容にならない配慮は良心的だと思う。
投稿元:
レビューを見る
図がとても見やすい。サッカー素人が少しでも戦術を
理解するためにと思い。いわゆる「オフザボール」ボールのないところ
の動きが重要だと。二人目が走ってDFをひきつけたスペースに3人目が走り込み、さらに4人目がオーバラップをしかける、といったような。
サッカー選手の走力って本当にすごいです。
投稿元:
レビューを見る
日本サッカーの目指すべき姿、フットボールネイションとの力の差、サッカーをさらに高める視点、などなど著者の経験+数々の名勝負を惜しみなく解説していて、熱い本でした。サッカーをやるにしてもみるにしても、この本で言っていることを意識するともっと面白くなりそうです。
投稿元:
レビューを見る
西ドイツでプロコーチの資格を取り、以前はヴェルディ川崎でコーチをした湯浅さんの本。今思えば、いろいろ死語が多くなっているなあと思った。
本書が書かれたのは南アフリカW杯前であり、岡田ジャパンが無謀な戦いをしたといわれたアウェイのオランダ戦辺りに書かれているので、その試合や海外の試合からの引用が多い。戦術とは布陣(フォーメーション)だと書かれることが多いが、実は戦術はもっと奥が深いという視点で書いてある。
しかし、過去に湯浅氏が書いていた焼き直しの部分も多く、その意味では繰り返しが多いなと思った。過去に湯浅氏の本を読んだことがある人にとっては復習本に近いかなと思った。読んだことがない人にとっては、いろいろと学ぶことが多いかも。
世界基準で戦える日本に早くなってほしいと願う。
投稿元:
レビューを見る
ボールのないところで勝負は決まる! ― http://www.ikedashoten.co.jp/book-details.php?isbn=978-4-262-16334-5
投稿元:
レビューを見る
サイド攻撃はなぜ有効なのか
ゴール前をケアするディフェンダーが、ボールとマークする相手を「同時に」視野の中に入れることが難しい。
うまく展開すれば相手の守備ブロックをどちらかのサイドに引き寄せられること。
強く鋭いグラウンダー気味のクロスをニアポストに走り込んだ選手に合わせる→岡崎真司
お互いのイメージのシンクロが必要
バイタルエリア:MFとDFの間
監督ば優れたモチベーターでいなければならない
投稿元:
レビューを見る
だいぶ遅くなったけど読んで良かった。というか今読んで良かった。日本はもっとやれる。
2009年に書かれた本。大きな野望(理想)を追っていた岡田ジャパンへの希望が多いに著されていて、「あぁたしかにあの頃は夢あったな…」と複雑な気分になる、笑。
湯浅さんの本は前にも読んだことあってHPもよく読んでたから、この本はこれまでのまとめ的な位置付けかな。
ボジションバランスを壊す意志。爆発的なフリーランニング。全てはリスクを恐れない強烈な意志から始まる。
個人的には戦術本のベースとなるような思想。
忘れないでいたい。
投稿元:
レビューを見る
システムを静的に語るべきでないということには賛成。可能であれば、DVDなどのメディアで出版してほしかった。選手の動きを紙ではなくて動画で見せてもらえると、より具体的にイメージできるのにと思った。中身が濃すぎてお腹いっぱいになった。