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電子書籍の衝撃 本はいかに崩壊し、いかに復活するか? みんなのレビュー

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みんなのレビュー284件

みんなの評価3.8

評価内訳

283 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

たいして衝撃はないけれど、手際のよいまとめ方

2010/05/19 00:04

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いよいよ日本でも iPad が販売されるそうだ。ということで、書店では雨後のタケノコのように関連書籍が出されるようになった。本書も店頭にだいぶ積まれている。「電子書籍が出るというのに、電子書籍についての紙の本を読む」というのもなんだか変な感じがするのだけれど、 iPad もキンドルも買う予定はないので、とりあえず読んでみた。
  「iPad vs キンドル」のガチンコの対決紹介からはじまり、電子書籍の社会的な位置づけが手際よく整理されている。ありがちな感情論や、技術革新が夢の未来を約束するという技術論に偏することなく、無難にまとめている(ただし、感情論一本やりの力技で1冊の本をまとめた佐野真一はそれはそれで偉いと思う)。「はじめに」で記されているように、電子書籍をとりまく「生態系」を描く、という発想が著者にはあるからだろう。ボイジャーをはじめ、日本でも電子書籍の先行事例はあったわけだが、いつしか立ち消えになっている。こうした場合、発表時にはそれなりに華やかに取り上げられるものの、立ち消えに至った過程は一般読者まではなかなか報道されない。この点、本書は目配りの怠りなく、「電子書籍コンソーシアム」やソニーのリブリエといった「失敗事例」も紹介されている。技術の問題以外の、様々なプレーヤーの「思惑違い」が影響していたことがよくわかった。ただし、出版流通の仕組みなど、個々の記述についてはやや雑駁であり、詳細を知りたい人は他書にあたられたほうがよいだろう。
 電子書籍などというと、なんだか新しい魔法の箱か、出版文化を崩壊させる黒船か、みたいな論調になりがちだけれども、その正体はプレーヤー間の冷徹な駆け引きの場にすぎない。すなわち資本主義の問題なのである。プレーヤーの栄枯盛衰やカネの流れの変化は資本主義の常である。電子書籍は「夢の未来」を約束しないし、「守るべき出版文化」も幻想にすぎない。実は、日本の出版界も騒がした「グーグル和解」も、同じような駆け引きの場であったわけである。
 本書では最後に、電子書籍の可能性を探る試みとして、「セルフパブリッシング」の話題などを、かなりの紙幅を割いて前向きに取り上げている。本の「結び」として、こうした「明るい」話題は欠かせなかったのだろうが、前半部に比して不徹底さを感じざるをえない。実は、新しいメディアが生まれるたびに、こうした「個人の役割や能力が十全に活かされる」という論調がくり返されてきたのではなかったか。本来であればこうした論調そのものを、プレーヤー同士の駆け引きや交代とからめて冷徹に検証すべきなのに、ここでは一転して楽観的な記述に堕しているように感じられた。著者がこうした幻想をふりまくのだとしたら、「出版文化論者」と大した変わりはない、ということになる。もしかしたら、著者自身もまだ、出版文化の放ってきた幻想にとらわれているのではないだろうか。
 ちなみに、本書ではここのBK1の話題も取り上げられているので、ぜひ探されたい。

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紙の本

ここのところの電子書籍の基本的事実は分かったが、今後の読書文化をどう豊かにするかは見極める必要があると思った

2010/07/03 10:38

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 著者はここ数年、ネットの世界で進む事象について取材した書を物してきた人物。私のように人生の大半をネット外の世界だけで過ごしてしまう人間にとって、著者の描くもう一つの世界の躍動する姿は大変興味深いものです。

 KindleもiPadも手にした経験のない私にはその違いについて述べた箇所は大変勉強になりましたし、米国アマゾンがDTP(デジタル・テキスト・プラットフォーム)というサービスを提供していて、読者が誰でもISBNコードつきの書籍を作ることが出来るという事実は驚きをもって読みました。

 ただし必ずしも納得できるわけではない記述もありました。
 若者の活字離れは事実ではないとして、図書館に通う小学生の年間平均借り出し冊数が近年増えてきているデータを提示しています。しかしこれはあくまで量を示すだけです。いみじくも著者自身が言うように「くだらない本の量産」時代にあって、図書館から借りる冊数が増えているのは小学生の活字文化が豊かになっている証拠とは言い切れないと思います。
 未曾有の不景気で親は本を買い与えるのではなく、図書館の利用を薦めているという事実もあるでしょう。

 こうした「くだらない本の量産」が止まらない限り、電子書籍社会に期待できる「豊かさ」にも自ずと限界があると思います。

 著者の本にはいつも多くを教えられるのですが、今後著者に期待したい点が2つあります。
 電子書籍用プラットフォームへのアクセス度や操作リテラシーは読者ごとに差が出来ていくように思います。紙の書籍以上に読書格差が広がるのではないかという懸念を私は持っているのですが、これは杞憂でしょうか。

 さらにいえば、豊かな読書文化を支えるのは充実した図書館の存在だと考える私には、電子書籍と公共図書館とが今後どう関係を結んでいくのかが大いに気になるところです。

 著者には今後そうした点について分かりやすく解析する書を期待します。

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紙の本

日本の本の流通から電子書籍までひとっとびの議論

2010/05/04 00:36

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る

すっかりおかしくなってしまった日本の紙の本の流通. その救世主となるべきなのが電子書籍だという. その論旨をうらづけるためにアマゾンやアップルの電子書籍に関するたたかいぶりをくわしく書いている.

しかし,日本の本の流通の問題点からいきなり電子書籍に話がいくのには疑問がある. そもそもアマゾンは紙の書籍の流通を変革しようとしたはずだ. それがどこまでうまくいき,電子書籍はそれをさらにどう変えようとしているのか? そこまでみていかないと説得力のある議論にはならないのではないだろうか. そうかんがえると,すでに新書としてはかなりあついこの本. 新書として出版することがそもそも無理だったのではないだろうか? 電子書籍として出版すれば,あつさを気にしなくてもよかったかも…

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2010/04/06 23:57

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2010/04/24 23:12

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