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いしいさんの人生は、まるで彼が書く小説みたいだ。
彼を取り巻く人やモノや時間はすべて、何か意思を持ってつながっているみたい。
私の人生にも、同じようなことがないわけじゃないけれど。
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雑誌クロワッサンの人気エッセイが一冊に。エッセイだけど限りなく小説に近い“いしいしんじワールド”。ご堪能下さい。収録作品。デイリーヤマザキの夜/ベンツの時計/飛行機の外と中/終点の酒場/七人目のディラン/引きずりトランク パート2/透明な犬/猫のたまご/雷と歯/小四国/大学遊園地/男はア、タ、マ/いしいぬい/還暦と米寿の歌/無意識の鼻/ねはんの善知鳥・・・
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繊細で感性豊かなあたたかい視線から日常を切り取る。エッセイでありながら、それぞれの物語を読むようだった。
松本から京都に引越ししていたのにはご存じなかった。
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いしいしんじの声がきこえてくるよう。
彼らしい文章だなぁと思う。
気持ちよく脱線していって、あれ、結局なんだったんだっけ、ってなったりして、それもまた面白い。
ごめんなトミー(ちゅん。)、透明な犬(赤ずきん!)、引っ越しの話、猿田さんに、山と鴨せいろ、ねはんの善知鳥(漢検のくだりには笑った)、小説の教室、湯、松本の声、、
終わりが 歩く なのもまたいい。
園子さんとの感じとか、すげーな!っていう交友関係とか、ちょいちょい作品のことが出てきたり(みずうみやらぶらんこ乗りやら)とか、その場小説のこととか、舞台裏を覗き見してるような、人となりを知ったような気持ちになってちょっと、嬉しい。
縁とはふしぎ。
すてきな読後感ですよ。
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素敵な本。いしいしんじの考え方とかとても好感がもてるのはなぜか。
人が生きていると新しい人との出会いや、大切な人との別れがやってくる。
奇跡のような縁の集積が今の当たり前みたいな生活を作っていて、そんな幸せなことはたくさんないんだって知っているのだから、もっとそれを素直に表現していきたい。と思った。
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雑誌クロワッサンに掲載されていたエッセイ54編。
いしいさんの手にかかると、ただのエッセイにならないところがすごい。
「オモニの座敷」「じゆうちょうとカレンダー」「猿田さんに」「小説の教室」なんかが好みかな。
いしいさんの思考の自由さ、ゆるさに、いい感じでだるだるにされる一冊です。
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いしいさんの目を通して見る世界は、どうしてこんなにキラキラ輝いているのだろう。日常の中の幸せを見逃さない人。生と死についておだやかに語りかけてくれる人。
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2011.03.18. タイトルがいい。と手帳に書いておきながら、メモしたタイトルは「熊のようで熊ではない」…違うじゃないか。この、いしいさん独特の夢遊病みたいなツツーッと続く文章、いいなぁ。かけるようになりたいなぁ。アッとかさ。彼は、なにか人を惹きよせる魅力を持っているんでしょう。「ちゅん」の使い方もいい。ぜひぜひ使いたい。
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2007年秋から2010年初めにかけて、雑誌「クロワッサン」に、『ああ驚いた』というタイトルで連載されたものをまとめたエッセイ集。連載時のタイトルが単行本化される時に変わった経緯は、前半に収録されている「ねずみどしん」というタイトルのエッセイがきっかけで、これは著者のあとがきに詳しく説明されている。 この連載時は、ちょうど長編「みずうみ」が脱稿し、「四とそれ以上の国」、そして「赤ずきん」が書かれた頃で(時期的には住まいが松本から京都へ移る所まで)、それぞれの作品の創作秘話めいたエッセイが、いしいファンには興味深いことだろう。特に、絵本「赤ずきん」は、絵を担当した「ほしよりこさん」とのコラボ現場まで開示されていて、へぇーと驚いた。
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いしいしんじ、という名前は目にしていたが、読んだのは初めて。
途中であとがきを見たら
「クロワッサン」に連載していたエッセイをまとめたものらしい。
クロワッサンだとう?と思いつつ
(↑読んだことはないが鼻もちならないスカシた雑誌に違いない)
不思議に柔らかで味のある独特の文章が気持よかった。
くたびれた頭にちょうどいい緩さと手ごたえ。
おいしいもの、美しい風景、面白い人たちを描く言葉の選び方に
彼の感じ方がそのまますんなりと現れていて新鮮だった。
「魚と少年」「終点の酒場」でグッと世界に引き込まれ
「男はア、タ、マ」「鍵あいてます」のシュールさに爆笑し、
「山と鴨せいろ」「小説の教室」で素敵なものに出会った。
「猿田さんに」は忘れられない文章になった。
といいつつこの文章で小説を読んでみたいとは思わないなあ。
現実の、まさに「熊にみえて熊じゃない」感じが魅力的な本でした。
http://takoashiattack.blog8.fc2.com/blog-entry-1970.html
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「縁」って不思議。どこでどんな風に繋がるかわからない。
いしいしんじさんは、そんな「縁」を大切にしてる人なんだろうと思う。書いてある美味しそうなもの、素敵な場所、楽しそうな人たちに会いたくなったりした。
自分にない「自由さ」みたいなものも感じて、ちょっと羨ましくもなった。ちゅん。
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いしいさんらしいな*って思えるエッセイ。おいしいもの、すてきな場所、おもしろい人に出会う事、日常の幸せをしっかり逃がさないで独自のリズムの文章で書けるすてきな人と思う。いいないいな*
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いしいさんの感性が好き。園子さんもすごくいい。特に熊の話が良かった。あと、亡くなった大家さんの話も温かくてよかった。
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ほんとうに、この世のさまざまなことは、熊にみえて熊じゃなかったり熊じゃないと思って熊だったりするのだ。
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エッセイ。
おいしそうなものを食べるときの、いかにもおいしいという表現が、読んでいてたまらなくお腹を空かせる。
それだけでなく、人と人との縁というものを強く感じました。
人はこうやって、ずっと繋がってゆくのかなと。