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おー、これは面白い!学問系統のたこつぼ化とすみわけか。。。
経験は経路依存的。(アートマン Ertman, 1997)
経路依存, 配列, 緩慢に推移する過程, 制度の起源と変化
合理的選択論の空間時間的限界性/部分的には合理的選択論は有効に働く場合もある
時間的順序
経路依存ー強い慣性を理解する/機能主義に対する見直しを迫る
タイミングと配列ー結合の可能性と危険性
長期的持続
制度発展は時間的射程, 意図しない帰結, 学習過程と競争淘汰過程, 経路依存などの長期的枠組みを組み込んで扱わなければ適切に論じることはできない。
ペイトン・ヤング 1998
新古典経済学が記述しているのは、チリがつもった後の世界の見え方である。それに対して、私たちが関心を抱いているのはそのチリのつもり方である。これは無駄な論点とは言えない。つもるという働きは後々の事象の見え方に大きく関係すると言えるからである。とはいえ、これよりももっと重要なこととして、チリは決してつもりきらないということを認識する必要がある。チリは移動し続けるし、空気の偶然の流れが緩衝となる。偶然の力が緩衝として働き続けることは、長期間を平均したときの事象の見え方を記述するのになくてはならない要素である。
エリザベス・クレメンス、 ジェイムズ・クック 1999
公式政治制度には別の選択しを排除する大きな力がある。
①過程の前の段階は、その後の段階で選ぶことができる選択肢の範囲を根本から制約するかもしれない
②そのような制約を生じさせるメカニズムを特定すれば、それは制度変化の決定要因の有力な洞察を可能にする情報源になりうる
③発展経路への重要な影響は、長期間を経なければ働かないときもあり、その働きは特定のアクターの選択に焦点を絞った静止画的説明では把握できない
☆国民国家の公式制度の特徴に作用する同型化過程への注目(Meyer et al 1997)
・「世界社会」と呼べるようなものの文化的発展が第二次大戦以降急速に進んでいると論じるものもいる。
・正当性が高まった規範に起因して国々に新しい手続きの採用を促すにつれて生じた共通の制度変化のパターン→「強制や統制をほとんど受けていないさまざまな国民国家が標準化されたアイデンティティと制度構造を採用する世界」
★★機能性と制度発展のパターンとはあまり関係がないことを強調
→土地固有の状況が制度にあまり影響を与えていなかった点に注目!!!
仮に現地の状況が強い影響力を持っていれば、制度の形態には相当の多様性が生じたはずである。(※アンドレ・ブレイズとルイ・マシコットは公式な制度構造に時間的空間的な群生化をみいだしている。これは伝播の力学について多くのことを物語っている)
新興研究分野(合意形成論?)→そういうものだという結論に陥ってしまいがち
Thelen 2003, 37
★Schickler 2001 アメリカ連邦議会の制度配置/重要な問題を論じているがセクション・バイアスがかかっている
変化と安定は表裏一体の問���である。制度配置への不満の表明に成功したことは現状維持を強化する要因がこわれたことの一端として理解しなければならない。
”制度弾性”の論点にも注目!
制度弾性
ウィリアム・ライカー
制度修正の障害となる要素
調整問題、拒否点、資産特定、正のフィードバック
→修正を難しくするだけでなく、修正を可能にする条件に影響を与え、一部の修正案に有効に作用する。
拒否点 ロバートグッディング
制度の安定性と予測不可能性は「階層の上位に位置するものほど変更のコストが高くなる「入れ子状のルール」のシステム 二余って達せされる