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「武士の家計簿」の柏田道夫さんが
公募ガイドで連載していたシナリオ教室のコラムを
書籍化したもののようです。
いくつかのお題にそって応募された600字シナリオを講評しながら
シナリオ表現のテクニックを学ぶ、という形式になっていました。
思ってた内容と違ったけど、
基礎的なスキルの良い見直しになったかな。
冒頭の人物造形の方法は具体的でためになった。
ぐさっと来たのが、ありがちなネタの例。
夢オチ、幽霊話、双子、オカマ、
引きこもり、いじめ、介護、認知症、
といったものが挙げられていました。
特にお題が与えられた場合、
アイデアが偏ることが多いんですが、
自分が思いつくようなアイデアは他の人も
思いつくと思っていたほうが良いようです。
いかに自分の発想がたいしたことないものか痛感しますね。
とはいえありがちな素材でも描写が具体的で
リアリティがあると完成度も上がる。
優秀作品を実際に読んでみると、
やはり描写に一味違った創意工夫があるのがよく分かる。
やっぱりディティールの作りこみが大事。
あと参考になった点としては、以下などなど。
安易にアイデアに飛びつかない。もう一ひねりして、詰める。
タイトルも工夫する。イメージが広がるものを何通りが案出する。
書き出しも10パターンくらいひねり出す努力をする。
主人公に感情移入させるよう、視点をブレなく描く。