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これは面白い。
知らなかった経緯とかもあるし、
今、グーグルが置かれている状況を、
まあ、割と客観的な視点から俯瞰でみるというのには、
とても役立つのではないかなと思います。
僕にはとても勉強になった。
組織ってほんとうに難しいよね。
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面白いのは最後の3章ほど
Googleは邪悪かどうか?子供の残酷さ邪悪さを連想した。
検索結果の誘導によりユーザーの考えを画一化に導く。
大事なのは自分で考え疑ってかかること!
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元雑誌ニューヨーカーの記者・ケンオーレッタによるGoogleの興りから現在にいたるまでの変遷。そして又構成するメンバーやGoogleが起こしてきた様々な「波」を赤裸々にかつ詳細に記してある。Googleの社員はスタンフォードの計算機科学の博士号をとったような典型的なコンピューターギークでメディアの取材は苦手なはず。しかし筆者によるしつこいまでの熱いを買われて創業者二人やエリックシュミットCEOといった代表者をはじめ、マリッサメイヤーやキャンベルなどGoogleを初期のころから支えているメンバーまで一人ひとり10回以上のインタビューをしている。驚嘆だ。そして読んでいくとわかるがほとんどの出来事や人々の発言に対して日付やどこそこのイベントなどの「出展」を書いている。BlackSwanを読んだときにも思ったが、やはり名著というのは痛烈な内容になりがちなので引用の箇所ははっきりさせている印象をうける。日本の著書にこういったものが足りないのは気のせいか?おそらく大学で論文を書いたことがない人が殆どなのだろう。巻末の手記が印象的だった。この本はGoogleにとっていいものなのか?という問いに対して「私がしっかりした仕事をすればいいことも悪いことも書く事になる。」と。Google秘録というタイトルが示すのとは逆に温故知新と言えるようなここから何かを得られる、そんな本だ。単なる暴露本ではないしもっとも暴露本であるわけがない。いろいろな人をターゲットにして書いているように思える。マーケティング、起業、IT、ネット、メディア、学問、経営、訴訟、歴史、そして哲学。いろいろなエッセンスを本著から得ることができる。特にYahooそしてGoogleがインターネットでのビジネス、つまり広告ビジネスを確立させたことは相当大きい。波を創る企業というのはなかなかいないが現在のGoogleは間違いなく世界で波をつくり続けている集団のひとつだ。驚いたのは創業者二人がユダヤ人ということだ。先に倒産したリーマン・ブラザーズがそうであるように、最近急速に成長するFacebookの創業者も同じくして、世界はユダヤ人が作っていると言っても過言ではないかもしれない。しかしそれもそのはず。ユダヤ人の家庭はほとんどが息子・娘に博士課程まで進ませるようだ。母国が今までなかったから自らが強く生きるしかないのだ。日本の企業の経営者はほとんどが若者に起業しろと五月蝿いが、そんな秀才相手だと正直ちびってしまいそうだ。決して挑戦する精神は忘れたくないが。全体的に面白い本だった。少々メディアとの争いで話が重複している気がしないでもないが詳細に誤解なく伝えるには必要なことなのだろう。
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google の社史。
前半の黎明期の話はとても面白い。
後半は YouTube や既存メディアの話が多く、退屈。
著者が技術者ではないので、技術的な話が全然書かれていないところも退屈な要因かも。
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誰のためのデザイン?
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グーグルはベンチャーと大学院があわさった場所
テスラの事業失敗例
創業者2人の物の見方は極めて偏っていた
食事に出かけるのは効率が悪い
トロイカ体制
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Googled!?!?
良くも悪くもその影響を受けざるを得ない一企業の来し方行く末が終始ニュートラルな視点で語られています。
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グーグルの社史とでもいうべき内容。他のメディアや同業者たちとの競争や反目や協力について、今までの流れを知ることができる。
シリコンバレーの大企業がいかにして誕生し発展してきたか、という秘話は、いつ読んでもワクワクする。だから、この本もYouTube買収あたりまでは単純にサクセスストーリー的で面白い。しかし、その後、無意識に敵をどんどん作り出してしまい、守勢に立たされていくグーグルの姿は、ふつうの企業とあまり変わらない姿であり、後半は読んでて苦痛な部分もある。でも、それはグーグルというハチャメチャな若者ふたりの企業が、世界一流の企業へと成熟した証であろうと思う。
当初、広告というものを頑なに拒否し続ける創業者たちが、いまやグーグルに巨万の富を生み出しているアドワーズやアドセンスの導入へと変貌していく様がいまいちよく理解できなかった。
この本を読みながら、グーグルはどこか危うい宗教団体のようだ、という印象を持った。社会に関わる積極的な宗教にありがちなのは、自らの行為は絶対的な正義である、という無謬性に陥っていることだ。自分たちを非難するものは即悪者である、と断じてしまい、またどうして自分たちの善意を理解してくれないのだ、と無理解を嘆くばかり。独我論に陥って、結果的に社会から傲慢だと見なされる。そんな宗教のような視野の狭さをグーグルに感じないわけではない。実際、「傲慢」という表現が本書の中に何度も登場する。
ただ、そういう宗教組織同様に、グーグルが世の中に明らかな善をなしていることも多々あるのは間違いのない事実だ。
グーグルは今後、「邪悪にならない」という当初の指針通り歩むだろうか?
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2 人の共同創業者をはじめ大多数の幹部のみならず、
社外の伝統的メディアの幹部の多くを含めて 150 人にインタビューをして、
グーグルをあらゆる角度から分析した、読み応えのある 1 冊。
今までグーグルの無料サービスを、
特に考えることなく当たり前のことのように利用してきたが、
グーグルには未来永劫、社是である「邪悪になってはいけない」を守ってもらいたい。
心からそう思った。
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Google内部のことよりも、むしろGoogleを取り巻くライバルや旧メディアの動きについて詳しく解説されている。原題は「Googled(訳:グーグル化された)」と、きちんと内容をふまえたものになっているのに較べ、邦題はちょっと方向がずれている印象。とはいえ、Googleの重要人物の人となりは個性豊かに描かれており、おかげでサーゲイ・ブリンとラリー・ペイジのキャラクターが把握できた。
Facebookとの抗争やTwiiter買収の目論見など、非常にタイムリーな部分もあって興味深く読めた。
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Googleのトップ3以下、社員・メディア業界人への直接取材の量が多いことに驚く。創業者ブリンとペイジの生い立ちから、ゼロベースで考え、検索を端緒に、あらゆる経済活動の効率性を徹底的に追求する現在の姿まで、ぶれなさがすごい。
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グーグルの隆盛。
2人の若者が自らの理想と技術を実現するために創りあげた一つのシステム、グーグル。
その歴史を正確に、時に批判的な目で綴る著者の姿勢が好ましい。
大企業となっても当初からの方針を変わらず持ち続けている姿勢は一つの良点だと思うが、頑なにそれだけを固持し、広がっていく視野から得られるものを軽視するような態度には疑問。
二つのバランスを取るのは難しい。だからこそ幅広い人間の意見を聞き、経験もある程度は斟酌すべきなのだと思う。(・・・ただ、これは起業者ではない個人の意見のため、この一般論を用いればグーグルが成功したかは別問題となるだろう。)
本書の構成は前半がグーグルの興隆、後半が成熟期(思春期)に入ったグーグルと他企業との関係、となっている。
グーグルのサクセスストーリーは潔癖な姿勢に傲慢さを感じる事はあってもその頑なさが清々しくも映る。
一方で、技術に邁進し、運営とのアンバランスさが目立つようになってくる
と企業としての危うさを感じてくる。
全てを理解することは難しく、そこに時間を割くべきではないかもしれない。
けれど、人の意見に耳を傾ける余裕は持っていたい。
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原題は「GOOGLED : END OF THE WORLD AS WE KNOW IT」。
読んだ感想からすると“秘録”という邦題は内容にそぐわないと思うのだが……。
本文511ページ。しかも膨大な取材に基づく情報の密度が濃く、書き手の視点もしっかりとあり
飛ばして軽く読む部分がまったくない。定価1900円以上の情報価値は間違いなくある。
通勤時と寝る前しか読む時間がない私は読み通すのに1週間かかってしまった。
Googleの成り立ちと発展について詳しくない私にとっては読み応えのある本だった。
超秀才のエンジニアであるブリン、ペイジという2人の創業者のコンセプト、“すべての情報をすべての人が能率的に共有することができる社会を実現すること”“邪悪にならないこと”、そしてgoogleという検索エンジンがアドワーズ、アドセンスというビジネス・モデルを得たことで収益を得ることになり、企業として急速に巨大化したこと、旧メディアとの確執、大口の顧客となりえるが、あくまで情報統制をする中国に対するスタンス、それらがきっちりとした俯瞰のもとに描き出されている。
著者は旧メディアに属する人間であるがそのスタンスを自ら示しながらグーグルという対象に接している。その立ち居地はなかなか見事なものだ。
そして気になっていたのが、タイトルの「GOOGLED」グーグル化されてしまった世界の今後のことだったのだが、なかなか示唆に富んだ見解があった。そのことについては他の書籍なども読みつつ、また追記していきたい。
わかりやすくグーグルのことが書かれた「グーグル革命の衝撃」(文庫版)の感想も書きました。
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非常に刺激的な本だった。主に三本の流れがあり、それぞれが愉しめた。
・Google初期メンバーの理想や技術論
・既存業界(メディア、広告代理店)との軋轢
・1990年代からのIT史
一つ目は有名な20%ルールや、そもそも検索エンジンへの着目、そしてホームページへの広告非掲載などの理想主義的な一面や業界(世界)を変えた技術の話。正直、この部分は前に読んだFB本の方がしっかりと書かれており本職としては物足りなかった。
二つ目の既存業界との軋轢が非常に面白い。Googleが世界に与えた驚きは業界によっては生死を分ける衝撃となったということ。Googleの「純粋さ」が逆に不信感や不安を与え、それが軋轢を生んだという話。単に軋轢の話だけではなく、既存ビジネスモデルに固執業界への痛烈な批判も含め客観的で知的なトピック。
三つ目のIT史に関してはGoogleが自ら打ち破ってきたYahoo!、激戦中のMicrosoft、冷戦状態が激化しているFacebookなどとの絡みだけでなく、如何にIT業界(というかシリコンバレー)が浮き沈みが激しく、ブレイクスルーが多く産まれているかもよく分かる。
総じてGoogleへの懐疑的な観方が終始あるが、膨大な調査に基づいてるため、冷静で客観的。力作。
しかし和書のタイトルや帯のコピーは何とかならないのか。本書の魅力は伝えていないだけでなく、妙な先入観を持たせる煽りでしかない。こういう本の作り方をしているから本が売れなくなる。
内容自体はテクニカルな話に特化していないため誰でも読める。今後のありとあらゆる処に訪れるGoogleの成り立ちを知るためにも最良の本。お勧めです!!
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ちょっと前に読み終わった、というか挫折した(涙)。途中で出張とか夏休みが入ってしまって・・・・。つまらないわけではないよ。ペイジのマインド、考え方とか刺激的だったわ。
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何気なく毎日使っているGoogleが、こんな生い立ちと意味を持っているとは。
アップルやマイクロソフト、フェースブックとのスタンスの違いも良く分かる。
エンジニアであれば、一度はこんな会社で働いてみたいだろうなぁ。
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無名ライターの書いたGoogle評論とは一線を画する重厚な内容。Google誕生から現在までの軌跡、既存メディアとの関係など、Googleの抱えているほぼ全ての問題に光を当てている。勉強になるいい本。