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Googleの一大叙事詩。
Googleが生まれて10年。著者がたくさんのGoogle関係者やGoogleの利害関係者にインタビューを繰り返し、Googleが何を生み出し何を壊したのか、そんなことが書いてある本。
個人的には身になりませんでした。。。
詳細はこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/2743624.html
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ケン・オーレッタ『グーグル秘録 完全なる破壊』
(土方奈美訳/文藝春秋; 2010)を読む。
ラリー・ペイジ、サーゲイ・ブリン、エリック・シュミットの
3トップをはじめとするグーグラー(グーグル社員の愛称)に
150回のインタビューを重ね、4年かけて本書を執筆した。
1998年、著者はマイクロソフトのビル・ゲイツに質問する。
「最も恐れている挑戦者は?」
ゲイツの答えは、
「怖いのは、どこかのガレージで、
まったく新しい何かを生み出している連中だ」
この年、まさに、
ペイジ、ブリンの出身である
スタンフォード大学に近いメンロパーク市内で
グーグルが誕生していた。ゲイツの予感は当たった。
(本書p.49より引用)
以来12年、グーグルは他のどの企業もなし得なかった領域への
挑戦、成功を続けている。
著作権問題、中国政府とのあつれき、
アップルなどこれまで良好だった企業との競合など、
その成功に比例して難問も生まれている。
これからのメディア、イノベーション、広告などを考察するとき
当分グーグルから目は離せない。
本書は取材の量、グーグルを誉めそやすのでも
けなすのでもない距離感など、
ノンフィクションとして読み応えがある。
著者は雑誌「ニューヨーカー」記者。
メディアの世界に造詣が深い。
原題 "Googled—The End of the World as We Know It" の方が
内容を的確に表現していると思うが、
"Googled" を置き換える日本語は見つからなかったのだろう。
それにしても、世界が "Googled"されたいま、
グーグルの社是、"Don't Be Evil (邪悪になるな)"は
僕たちにも重くのしかかる。
歴史を振り返るとき、
組織や国家の善悪の判断は、あてにはならないからだ。
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グーグルの多くの人間に取材した内容を元に書かれた一冊。
巨大企業の中の雰囲気が覗ける興味深い話が続く。
グーグル関連の作品の中で一番良かったと思います。
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Google本はいくつか読んだけど、風向きが変わってから出たのは読んでないな...と、手に取りました。前半は他の本でも読んだ成功物語。後半が面白かった。
旧来メディアとの攻防、大企業化、そしていつしか嫌っていたMicrosoftのポジションにハマってしまう。やっぱりジョブスってすごいんだな。と、本編に関係ないところで感心してしまったりして。
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流読。
イノベーションのジレンマ。
しかしグーグル後の世界についてはいろいろな可能性がある。
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+++ ヒットしたフレーズ +++++++++++++++
・グーグルが成長を維持できるかは、集めた知識を悪用しないとユーザーや政府が信じてくれるか否か。
●人は単に自分の収入や企業の業績や利益のためだけに働いているのではないと感じた時、内に秘めた創造力を大いに発揮する。(アル・ゴア)
・不可能という言葉に健全な疑いを持とう。
・「群衆の叡智」こそ、どのウェブページが最も重要かを測る客観的指標だとの考え。
・広告は人々をだまして無駄金を使わせているという憤りや、インターネットこそ人々を解放する、民主的な精神を育むはずとの強い思い。
・無料でサービスを提供する企業を打ち負かすのは困難。グーグルがすばらしいのは消費者に愛されているから。
・かつてマイクロソフトが嫌われたのと同じ理由でグーグルが嫌われている。そう、傲慢さだ。
・新しいメディアでは、コンテンツがある場所に視聴者を連れて行くことではなく、視聴者のいるところにコンテンツを届けることが重要だ。
●金を稼ぐ方法を見つける前に、無料サービスで多くのユーザーをひきつけるというグーグルのスタイルは、ネットベンチャーのモデルとなった。
・ちゃんとした情報を持っていれば、人はもっといい選択ができる。
●自分が何か大きな存在と結びついているという感覚は、グーグルの企業文化の中核を成す。「仲間を信頼していいよ」といえる環境。「20%ルール」こそグーグルの知的自由の象徴。
●「王道」とされるものは、時代遅れになっているという前提からスタートする。
●「ブランド」は信頼の同義語であり、マーケティングにカネをかければ手に入るようなものではない。・コピーが無料ならば、コピーできないものを売るしかない。その際たるものが「信頼」だ。
・新聞は、読者が読みたいとも必要とも感じていなかったようなニュースも含めて、幅広い情報を提供する。読者の視野を広げることに役立つ。
●サービスをタダで利用することと引きかえに、個人情報を少しずつ渡しているという事実。我々は何を犠牲にしているのだろうか。
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イノベーションのジレンマ クレイトンMクリステンセン
経営の優れた会社が新たな技術やビジネスモデルに直面した際に、既存のビジネスモデルを守ろうと懸命になり、迅速に変革しようとせずにもがく苦しむことを意味する
サーゲイブリン ニコラ・テスラの伝記に影響をうける
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創業者を含めたグーグル社員、及びグーグルと関連する会社、大学、人物等の話しを通じた、グーグルに関する非技術的な歴史の書。グーグルの内情と、グーグルの表に見える活動の理由や経緯が、関係者の話を通じて何となくわかってきます。
著者はグーグルという会社そのものより、グーグル及びその他新興企業により引き起こされるメディアの変化の方に興味があり、後半はグーグル(だけとはいいかねますが)により引き起こされたメディア関連の問題(新聞・テレビの地位の低下、著作権、プライバシー、ネット広告の制覇等々)と将来のメディアの行方の話しにほとんどのページが費やされています。
前半はグーグルに焦点は当たっていますが、後半はグーグルの活動の多様化を反映してか、グーグルだけの話とは言い難い内容をグーグルを中心に語っているので、若干混乱します。
しかし著者の筆力というか、文章の構成のうまさがあるので、事実を淡々と知るというより、物語を読んでいるかのように先のことを気にしながら読み進めることができます。和訳も全く違和感がなく、この手の本にしては珍しく読みやすかったです。
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前半はグーグル誕生から成功までの物語。ジョン・バッテルの「ザ・サーチ」(日経BP)と重なる。後段はメディアとの軋轢。前半のエリック・シュミットが選ばれたプロセスとその後の創業者二人との関係は興味深いものがあった。後半のメディア関連の部分は、登場者が多く、なんだか読みにくかった。中国進出の際の議論などをもう少し取り上げてほしかった。それにしても、アメリカのジャーナリストが本を書くと、どうしてこんなに精緻で「読むのに疲れるけどずっしり来る」本になるのだろうか。
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ネット、WEB、メディアの歴史をgoogleを軸として描き出した本。分量は気楽に手を出すのを躊躇させるけれど、膨大なインタビューに基づいて書かれており非常に読み応えがある。途中途中、あるいは読後にはある種の知的な興奮状態になるのと請け合い。
また、時代を追って登場するキーパーソンの背景まで書かれているので、現代を知るための資料としても秀逸。
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Googleの創業からの歴史と取り巻く環境について、まとまった本。Googleのことを知る基礎というか概論としてはよい本でしょう。
ただし、出てくる他の米国企業のことをよく把握していないとおそらくきちんと理解できない部分もあると思います。実際、自分もそうだと思います。
ただほめるのではなく、きちんと今後待ちうけている困難を示唆するような記載もちりばめられていて、実際にGoogleがどうなっていくのだろうか、どうなったかと何年後かに読み直して比べてみたいですね。
訳者あとがきにも取り上げれらていますが、中国政府との争いがあったように、”共通の価値観は世界に存在しない”という点が、今後のGoogleの行く末を左右するのではないかと考えます。邪悪になるな、といっても、すでに邪悪であると思っている人々がいるので。
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教養本。どこまでも「Google自伝」に過ぎないので、それ以上を期待してはいけない。確かに自伝としては良書だが…それだけ。
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原題は"Googled" Google1社でどれほどメディア業界を揺るがしているかを詳細に描いている。会社の成立ちなどは「ザ・サーチ」の方が詳しい。創業者や社員からの膨大なインタビューから書かれているので説得力があった
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本の雑誌2010年8月号で北上次朗さんが紹介していてたので購入。
久々に読み応えがある本を読んだ感じでした。
自分の生きている時代が、メディアの大変革時代なんだなぁと実感できる本でした。
そして、自分の働く業界が引用した文にあてはまるなぁ…というのもちょっと思ってしまう。
ひとまず自分はEQを忘れずに働くしかないなぁという若干下向きな感想を抱いてしまいました。
ちなみに個人的には原題が「Googled」なら邦題は「グーグル化された世界」のほうがいい気も…それはやりすぎかなぁ。どうでしょうか。
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この本読むと、グーグルがいかにマイクロソフトにおびえているかということが分かるなー。ベンチャーをガンガン買収しているのはなぜかが分かる。
とは言え、グーグルが広告以外でほとんど利益をあげてないという状況はどうなのかとおもう。今後どうするか期待。
それとgoogle内の経営権の分散方法がおもしろかった。2人のプログラマーと、一人の経営者っていうのはバランスがいいのかも。