紙の本
アップル社の製品とサービスに魅了されすぎないように注意
2012/01/13 23:32
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る
今更ながらiPadに注目し始めるのも遅いのだけれども、いいものはいいのだから仕方がない。本書によって、iPadの魅力とアップルの戦略のすばらしさが嫌というほど理解できるようになっている。
著者はもともと近年のIT技術の中では、”iPhone”に革新的なものを見いだしている。前著の『iPhoneショック』でそのことを著している。続編を出す前に、思ったよりも早く”iPad”というタブレット端末が姿を現した。
したがって、実は、本書の根底にあるのはiPhoneが切り開く未来だ。ときどき思い出したようにiPadに話が戻る。そのくらいiPhoneが可能にしつつあるライフスタイルには驚きがある。日本ではずっとソフトバンクの独占販売だったのが、昨年ようやくauも第二のキャリアになった(本書はまだソフトバンク独占のころに書かれている)。
ウェブ2.0時代はあくまでPCの使える自宅や職場などの環境での話であった。それが、屋外に出てもサッと取り出した端末で、PCさながらに情報アクセスできることを可能にしたiPhone。加えて、アプリの提供によって切り開いた高い利便性のポテンシャル。そのすごさに、いち早く気づいて世の中に知らせてきた著者。
その魅力は、本書を読んでみるしかない。書評もお手上げだ。
iPhone、アプリ、iTunesストア、というビジネスモデルの革新性は、なかなか表現しがたい。それを本に著してみせた著者の力量 はたしかだ。
iPhoneとiPadが切り開き、これから可能にしていくであろうライフスタイルにはわくわくさせられる。出版、放送(テレビ、ラジオ)、新聞、映画などが、このプラットフォーム上で融合する。長く「通信と放送の融合」と言われながら、かけ声だけに終わっていたのが、ここに現実のものとする技術的基盤が生まれた。
こうした動きに日本は遅れがちなようだ。アップルにばかり、いい思いをさせておくほど日本の技術力は後れをとっていないことを、そろそろ証明しなくてはいけない。
アップルは、製品の優秀性を盾にとり、パートナー企業のビジネス手法の細部にまで、口をはさむ。ひとつ間違えば、横暴な印象も与えかねないところを、ぎりぎり踏みとどまっているのは、ユーザーにすぐれた体験を提供したいというアップルの企業姿勢が、たくさんのファンを生み出しているからだ。
もともとは日本企業が得意にしていたはずのユーザー本意の製品開発とサービス提供に徹すれば、追いつけなくはないはずだ。しかし、追いかけるほどに、アップルは先へ先へと進んでしまっているのが現実である。
などと書きながら、評者はiPhoneもiPadもいまだ所有していない。今年あたり、たまらずに、どちらかに手を出してしまいそうな予感がする。それが、ジョブズなきあとのアップル製品だとしても。
ジョブズやアップルに食わず嫌いで、距離を置いてしまっている人は、本書を批判的に読み終えたあとでも、その食わず嫌いが持ちこたえられるかどうか、試してみるのも悪くないと思った。財布の口がゆるいと、いつの間にかアップル製品を買い求めてしまっているかもしれないので、みなさん要注意ですよ。
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iPad到着予定の日、iPad到着を待ちながら読み進めた(読み終わった今、iPadはまだ届かない^^)。
各種業界に与えたインパクトなど記されていてとても興味深いんだけど、今のところははやく手元に届かないかとソワソワするばかり。巻末に紹介アプリケーション一覧があるのは便利そうだな。
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iphoneを使っていた人間には実感としてわかる、
これからはipadの時代。。。
持っている人はわざわざ買ってよむまでもないが、
買うかどうか迷っている人には良いかも。
背中を押される気分になる。
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iPadの可能性とアップルの戦略を、多方面から分析していておもしろかった。第1章の、「高スペック<使い心地への細かい工夫」の話と、第7章の、「アップルとソフトバンクの関係」の話が興味深かった。
アップルもソフトバンクも、(見方を変えればマイナス要素だったりする)自身の強みを最大限生かすため、考えてるし努力してる。最終的には情熱の強さが大事なのかもと思った。
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どんな活用法があるのだろう?
どんな変化を引き起こすのだろ?
iPadをテーマにどんな本を書けるのだろう?
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iPadショック(林 信行) を読み終わったなう。iPadの楽しみが倍増した。やっぱ買って良かったと再認識。iPadは歴史を変えるプロダクトだ。
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iPadの魅力や可能性、市場に与える影響力をiPhoneの現状も絡めながら紹介。iPadを使用していてもしていなくても読める内容になっている。
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"■IT機器
①スペックではわからない新しい体験。重要なのは「何ができるか」ではなく「どんなふうにできるか」。
②画像:数値ではなく、人がどう感じるか。
③Androidの6倍のアプリ。"
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iPad発売後、色々情報が入っている状態で読んだからか、特に新鮮な内容ではなかった。全く知らない人が読めば面白いでしょう。もともと興味のある人には暇つぶし程度の内容かな。
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1 Flashがクローズドな技術である。(アドビの独自技術)
技術進化をコントロールしている。
検索サービスでは文字情報として認識できず、検索対象外になる。
2 Web上の動画の量。
40%はYouTubeが提供している。Flashを使わなくても動画を見れる。
H.264 2009第2四半期 31% ⇒ 2010第1四半期 66%
Flash 69% ⇒ 26%
3 Flashが非常に不安定な技術。
1990年代中ごろからの古いコードがたくさんに残っている。
CPUリソースを大量に消費することが多い。
メモリー消費が激しい。
Safariが不安定、Macの動作が遅い。
2009リリースのMac用Safariバージョン4.0からFlashの負荷を分けて表示している。
4 バッテリー消費の問題。
H.264 の再生にソフトで再生する方法とグラフィックチップのハードを使う方法がある。
Flashはソフトで再生する方法になっている。
5 タッチ操作の問題。
Flashはパソコン用に作られた技術のため、タッチ操作を考えていない。
例、ロールオーバーの状態がない。
6 マルチプラットフォームの技術。
全てのプラットフォームの最小公倍数的な体験しか作り出せない。
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iPhoneとiPadがビジネス的視点から記述されています。
appleは良かれ悪しかれ独自の哲学を持っていて、色々参考になる。
前々から興味があったので読んでみてよかった。
著者の本を読むのは初めてだけど、ビジネス入門書と
しては分かりやすいし、また別の著書も期待できそう。
ただ、記述量はそんなに多くなく新書レベルだと思う。
それをわざわざ通常版で出すところに、「ブームだから
高く売って儲けよう」的な意図を少し感じるのは私だけ?
といった不満を感じるので★はマイナス1.
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これを読んだ後、すぐさまiPadを買いに行く自分の姿を想像していたのだけれど、そうはならなかった(笑)
iPadよりも軽いノートパソコンを愛用している私には、あとひとおし必要・・・。
たぶん買うとよさがわかるんだということも、よくわかってるんだけど、リビングや会社のデスクにあっても「いつ使うんだ?」と考えたときに、どうしても「・・・。」となってしまう。
しかし、アップルの凄さについてはとてもよくわかった。
そのあたりはとても勉強になりました。
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iPadが社会にどんな影響をもたらすか、その可能性について語られています。未来予測としても、実現できる具体例がいろいろと紹介されてます。
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iPhone、iPadを既に使っている自分にはあまり目新しい内容ではなかった。もっと予想もしないようなiPadに秘められた可能性が見つかるかと思ったけれど、、、ざんねん。
iPadのキャリアにdocomoが選ばれなかった話なんかはどうでもいいです。
iPadって何?って人向けです。
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2010年に発売されたiPad。またしてもAppleにやられましたね。これまでも似たような製品は発売されているし、スペック的にも大したものではない、のに、Appleが手掛けるとこうなるんですよね。Adobe Flashには対応しませんでした。Flashの動向にも注目です。図書館予約数は6(2010/10/10現在)です。