紙の本
読みやすく、どんどん引き込まれる。
2021/06/03 10:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鶴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙飛行士選抜試験の最終試験。本書は単にその試験がどのように行なわれ、何が試されるのかといった事実以上に、様々な経歴や性格の候補者一人一人がいかして試験と向き合っていくのかに迫っている点で非常に魅力的なのである。そのため、現状で宇宙飛行士自身にさほど関心がない人にも、お勧めできる一冊である。皆の夢に挑む覚悟、勇気に心打たれ、読後にはつい宇宙飛行士について調べてしまう。
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今まで知られていなかったJAXAの選抜試験の内容に関して。
最終試験にのこった候補者10人の詳細そして、その試験の内容に関して述べられている。
10人すべてにスポットライトが当てられているわけではないが、みんな魅力的な人々。
優秀なだけではなく、人として魅力的なことがどれほど重要なのかを知る。
評価されるとき、何を評価されているかを理解することはとても重要。結果がすべてではない。その経過が重要な時もある。特に人から評価を受ける場合には、その途中経過が重要なんだろう。
宇宙飛行士にはなれないが、魅力的な人材になりたい。そんなことを考えさせられる本
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一気に読みました。宇宙飛行士が非常に人間的な部分で選ばれているとはいえ、知識や技術の面でものすごく高いレベルに達した人ばかりの中から選ぶという条件つきなんですよね。そんなところをクリアしていく人がいるというのが気持ちよかったです。
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NHK の番組「NHKスペシャル 宇宙飛行士はこうして生まれた ~密着・最終選抜試験~宇宙飛行士」の書籍版。
世界で初めて宇宙飛行士の選抜試験の様子をカメラで映し、番組となった。番組を作るに至った経緯が軽く紹介され、過酷な選抜試験の様子が詳細に記述される。
宇宙飛行士の選抜試験で観察されていることは、リーダーシップや人間性、宇宙飛行士という職業への適正、仕事をまっとうする覚悟、等。
研究者である候補者に対して面接官が言った次の言葉が印象的だった。
「宇宙飛行士は学者ではなく、技術者です。宇宙飛行士が、自ら提案した実験を宇宙でできると思っているようですが、宇宙飛行士なんて、つまるところ実験装置のボタンを押すことしかできないのです。ですから、あなたが生き甲斐としてきた論文などは、絶対に書けなくなると思った方がいい。宇宙飛行士になれば、研究は一生できなくなるし、あなたの功績を証明するような論文も、一切書けません。今まで培ってきたキャリアや価値観を捨てることになりますが、あなたは未練なくやっていけますか?」
そしてこれらは、一般企業の採用試験で求められる能力、就活性がやりたい職業を選ぶことと本質的には同じ。就活生にはぜひこの本をおすすめしたい。
今なら、番組も NHK オンデマンドで ¥315 で見れる。
http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2009008041SA000/
番組だけでも本だけでも楽しめる、やっぱり両方見たほうがより楽しめると思います。
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JAXAによる宇宙飛行士選抜試験、特に最終選抜試験に的が絞られている。
始めに、簡単に最終試験までの選抜過程が描かれ、その後、メインにたっぷりと入っていく形。
JAXA が求める人物の変化の過程、試験の内容、最終選抜試験で見られているものは何か、NASAとJAXAの選抜の違い、そして宇宙飛行士に求められているものとは?
全てこの本の中にあった。
候補者の声、バックグラウンドに加え、審査員の声も効果的に取り入れられている。そのため、試験の様子が本を読んでいるとは思えないくらいに頭に描ける。この本を読む前に、漫画『パスポート・ブルー』や『宇宙兄弟』を読んでおくとさらにはっきりイメージできるだろう。
しかし優れた文章力のお陰で、試験が相当に厳しいものだと伺い知れる。取り繕った自分ではなく、今までの人生の積み重ね、これが全てであるからだ。
宇宙に行くことに興味がある人は是非読むべき一冊。超おすすめです。
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2年前にNHKのドキュメント番組で見た宇宙飛行士選抜試験が新書として出版されたことから購入しました。
本書の内容は、過去又は現在の日本人宇宙飛行士の紹介に始まり、選抜試験の最終選考に残ったメンバーの紹介に続き、試験の具体的内容等、宇宙飛行士についてかなり詳しくなれる一冊です。
特に、最終選考に残ったメンバーは医者、メーカーの技術者、JAXAの職員等と、様々な異なる業界にいるため、普段は交わることは滅多に無いでしょう。そのような人々が子供の頃からの夢を叶えようと必死で努力する姿には感動しました。
子供の頃の夢を懐かしみたい人には必見でしょう。
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JAXAが実施した宇宙飛行士の選抜試験を密着取材したNHKの
クルーが書いた本。
いろいろな角度から選考して選ばれた10人それぞれに
ドラマがあり一気に読めた。
宇宙飛行士は決してスーパーマンではないと言う事が分かった。
しかし、選ばれた人は選ばれる理由がある事もよく分かった。
日本の宇宙飛行士は、NASAでもかなり評価が高いらしい。
JAXAの選考が良い事もあるが、優秀な日本人がいる事なので
やはりうれしい。
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おもしろくて一日で読んでしまった
2008年に行われた日本人宇宙飛行士最終試験のドキュメント
全てにおいて凄まじく高いレベルを要求されて
なおかつ選抜されると転職(しかもJAXAの職員扱いなので普通の公務員ぐらいの給料)して渡米、最低2年間の訓練、一歩間違えたら"死"
単なる憧れだけじゃなくてすべてを投げ打つ覚悟がいるって書いてるけれども
結局、最終選抜に残った10人はあこがれがあっての覚悟なんでしょう
読了後、俺には死ぬまでにそこまで打ち込める物ってできるんだろうかって思ってしまいました
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宇宙飛行士になるための選抜試験。その最終選考に選ばれた10人の密着取材に基づいたドキュメンタリー。パイロットや医者、技術者に至るまで様々なバックグラウンドを持った志願者達が、選ばれれば今の仕事を辞めて宇宙飛行士になる。家族もいて、またいろいろなモノを背負って最終選考に臨む。
ある意味で、一つの目標に向かって努力する仲間であり、またライバルともなる。最初の方では、気負いや緊張もあったが、次第に抜きんでた人物たちは自分らしさと諦めない強い気持ちとこだわりを持っていることが分かる。仕事も同じであり、また辛い課題に取り組む仲間というものは、やはり一生の友人となり得る。乗り越えた時の喜びも、例え難いものに違いない。取材した人達のドキュメンタリー制作を超えた感動も伝わってくる良作。夢を持って、そして努力しこだわり続けることの大切さ。毎日を一生懸命過ごそうという勇気をくれる。
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就活。。。
宇宙飛行士という職業をそんな考えで見たことはなかったが、最難関とも言われる宇宙飛行士になるための試験。
一体どんなものか今まで公にされていなかったが、試されるのは『究極の人間力』
とてつもないストレス環境下で最後まで諦めずに最善を尽くすことが出来る
か•••。
本当に泣けました。。。
ただの憧れに終わらない夢に立ち向かった、宇宙飛行士選抜試験に挑んだ素晴らしい10人の話。
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買ってすぐバスで読み始めたら、最初の数ページで感動で涙が出てきてしまったので、おうちに帰ってから再スタート。
結局、泣けたのは最初だけだったんですが・・・lol
宇宙飛行士を目指すには何かにずば抜けて優秀であるよりすべてにおいて60点を取ることのほうが重要で、なにより人間的魅力が大切だということでした。この本の帯に究極の就職活動、と書かれていましたけど、まさにその通りだなぁ、と帯を作ったライターの人にうなずくばかり。
特にリーダーシップとフォロアーシップはまさに一般的な社会人に求められてることと一緒で、困難ながあってくじけそうなチームを引っ張っていく力、魅力、引っ張っていく人を補助しながらも周りの空気に流されないでチームにとって必要なことを発言する力。。。
それに加えて、英語、専門知識、誰とでも仲良くなる社交性、長期間健康を維持できる精神と肉体。
こんなことが全部そろってる人。
そんな宇宙飛行士という夢を実現させるんですね。
きっと、前向きな人は自分もがんばろうと思える本。
きっと、後ろ向き名人はもう全部投げ出してしまえと思える本。
だと思います。
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就活に必要な能力
こんなに優秀な人がいるのかと驚かされる
夢に向かって今までのキャリア、収入、生活を捨てて、挑戦し続ける。10人の話
とにかく超がつくほど優秀な人たち、自分がちっぽけに思える
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ドキュメンタリーに惚れた。どのページをとっても鳥肌がたったし、泣くのを必死にこらえないと読めなかった。
これはきっと何度も読み返す事になるだろう本。
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いまだかつて明かされなかった宇宙飛行士選抜を密着レポート!
2008年2月、日本で10年ぶりとなる宇宙飛行士の募集が、日本の宇宙
研究・開発を担うJAXAによって発表された。応募総数は史上最多。そして、
選抜試験自体も最難関で熾烈を極めるものとなった。
本書は、この選抜試験の取材を日本で初めて許され、さらに候補者10人に絞られた
最終試験では一部始終に密着することに成功した、NHKの番組スタッフによる
ドキュメンタリー。その10人がおかれた閉鎖環境という特殊な状況下で、
彼らは何を考え、語り、行動したのかをつぶさに追ってゆく。宇宙という
極限の環境において、自らの命を賭け、かつ他の乗組員の命をも預かる宇
宙飛行士とはどういう職業なのか。その資質と人間力に迫る!
内容(「BOOK」データベースより)
2008年2月、日本で10年ぶりとなる宇宙飛行士の募集が、日本の宇宙研究・開発を担うJAXAによって発表された。応募総数は史上最多。そして、選抜試験自体も最難関で熾烈を極めるものとなった。本書は、この選抜試験の取材を日本で初めて許され、さらに候補者10人に絞られた最終試験では一部始終に密着することに成功した、NHKの番組スタッフによるドキュメンタリー。その10人がおかれた閉鎖環境という特殊な状況下で、彼らは何を考え、語り、行動したのかをつぶさに追ってゆく。宇宙という極限の環境において自らの命を賭け、かつ他の乗組員の命をも預かる宇宙飛行士とはどういう職業なのか。その資質と人間力に迫る。
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全体的にとても面白い。二度ほど感涙。ただ、後半のアメリカでの取材のツッコミが足りない(仕方ないのだろうけど…。だから★は四つにしました)。シューカツ中の学生や中高生も読むといいかもしれません。