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修身とは儒教の「大学」の中の言葉である。
「先づ其身を修む」
天子から庶民に至るまで、ひとえに「身を修める」ことこそが本文であり、それなくてして家の調和を保つことも、国を治めることもできないと説いた。
ハレの日はそうそうやってくるものではない。心やすらかに過ごせるケがもっとも大切だ。ケガレがまったくなくなることはないが、ケガレなく過ごせることに感謝です。
この本で記憶に残った言葉は、
「人間は生産を通じてしか附合えない。消費は人を孤独に陥れる」
by 福田恆存
この言葉はまさにその通りだと思う。生産することが人の絆をつよくする。ワールドカップの日本代表のスローガンが絆であったが、ガチンコで世界と勝負するから絆が産まれる。彼らも世界とどうやって戦ったら勝てるか真剣に議論した。そのためにコミュニケーションが必要だし、絆が産まれてくる。遊びやっていたら絶対絆は産まれなかっただろう。
一方、消費は一人でもできる。お金さえ払えば、誰だってできることだ。
しかし、消費からは生産できないし絆も産まれない。孤独に陥ってまた消費すればまた孤独になるだけだ。
本気で何かを創り出す。これが人間の生き甲斐なんだと改めて納得させられた。
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生き方及び死に方に関係する7つのお題について、過去のゴー宣を基に考えるという作品。
ゆとり教育の意味、意図の読み解きは参考になりました。ただ、やはり70%以上の作品は読んだ記憶のあるものだったので、その点でちょっとお買い得感はないかと思います。
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ほかのゴー宣をかきあつめたかんじ
それが悪いと言っているわけではない
今までの彼がさんざんゴーマンかましてきたことが
ここに集大成としてあるというか・・・
こういうことがいいたかったのだ
ってわけだと思う
いじめについて
過去の作品を抜粋しながら進めていくのだが
そのなかでもすきな部分が
著者が小学生のときに
いじめに発展する可能性を
教師が威厳というものか?で
とめたのだ
それはとてもかっこよかった・・・
始まる前にとめる
それはすごく理想的で省エネルギーだなぁ
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図書館の本
内容紹介(BOOKデータベースより)
かつて教育勅語などで「修身」というものがありました。それは生き方の問題を扱うものでした。現在、世の中には「生き方」本があふれていますが、それも結 局は「修身」に通じるのではないでしょうか。「自己」がふらふらとさまよっている現状に対して、小林よしのりが現代の「修身」のスタンダードを提示しま す。流行にとらわれない、地に足のついた「修身」を現代にあった形で作り直す試みに挑戦しました。
平等とか、ヒューマニズムって落とし穴がありありなのだなぁと改めて思う。
どうも片一方しか教えてもらっていないようなきがしてならないのは、よしりんの策略にはまったんでしょうが?
相変わらず面白かった。
平等だからいじめが始まるという観点が一番面白かった。
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今まで、よしりんの本は歴史的な観点の本を読んでいたから、こういった視点の本は初めてである。
ちょっと読み方を間違えた気がする。
読むなら一気に読み切るべきだった。
途中まで読んでしばらく放置してたこともあり、読了感の感じ方をミスった気がする。
内容は、やはり面白い。
自分が考えていた点を見透かされたかのような問いかけがあったり、自分の考えが浅かったのか・・・と思い知らされるような点を、実に分かりやすく指摘してくれている。
何となくいつも読んでいる本に飽きたとき、思い出したかのように読んで自分をちょっと振り返るためのいい一冊なのではないかと思う。
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帯表
小林よしのり初、人生の書。
恋愛結婚、自由平等、教育、いじめ、孤独、生命・・・。
現代を生き抜くための「修身」をごーまんに提示する!
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小林さんの考えに沿って生き方を考える本。
恋愛観、生死観、などの章建てになっており、当然のごとく
受け入れられる部分とそうでない部分があります。
小林さん自身の体験に引きつけての「修身論」なので、
当たり障りのないことを書いた人生論より刺激的で、
理論的でもないのに普遍化しようとする人生論より押しつけがましくありません。
受け入れるかどうかは別として、ほかの人生論では決して書かれない
新鮮な視点もたくさんあるので、普段ゴー宣を読まない人も読んでみたらどうでしょう。
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氏の主張する公の精神とそれに対する私(エゴ)ということを描いたを、過去の作品から選出してまとめたもの。ずいぶんと懐かしいものも選ばれている。主張したいことの根幹は変わらないとしているのだろうが、やはり、その時々の時代の影響を受け、少しずつ変質しているのは当たり前。余計な突っ込みはしないように。
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子供向け・エンターテイメント向けの漫画じゃない、こういう漫画家がいるのが日本のマンガ界のスゴイ所。海外にこのような漫画家はいない。
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図書館:初よしりん。比較的右寄り思想。現代社会の風潮を辛辣に批判していて潔い。多少偏りもあるが、「現代人はなっとらん!」には納得。
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生き方みたいなのが書いてあった。
著者の主張する「宗教観」や「共同体の中の個」という考え方には同意する。
しかし、現代でこれを維持するのはとても難しい。
自分が育ったころには、すでに宗教アレルギーが自然と身に付くようになっていたし、共同体などはほぼないに等しい状態であったからである。
これらは、転勤などのない農業社会においては育まれやすかったかもしれないが、土地と人を切り離すことによって成立する工業化社会では自ずと希薄化していくものである。
しかし、学校教育などの崩壊っぷりには問題があるのだろう。
平等からいじめが始まるという視点は面白いと感じた。また、確かにと思わされた。
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オンリーワンという響きの良い言葉に踊らされ、地に足が付いていない。
身を修めること。
痛いところを真正面から突いてくる。
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連載を斜め読みしたりしていたのでちゃんと読んでみたいと思い手に取った。最後に書かれている「結局「身を修める」とは、死に際というものを、どのように修めていくかということにつながっていく」という事につきる気がする。「消費だけで人情や愛情は支えられない」という章で「人間は生産を通じてしか附合へない。消費は人を孤独に陥れる」という福田恆存の言葉は妙に腑に落ちた。
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自らが個としてまた集団の構成員としてどう生きるか(修身)というテーマで語る。しかしこれまでゴーマニズム宣言を読んできた人間から見ると焼き直しっぽさがぬけきれず、☆x 3
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小林よしのり氏の本を1冊丸々読むのはこれが初めて。
生存本能、教育、しつけについての意見は、自分の考えと大体似たり寄ったりだった。
「親が自分の生き甲斐をなくして、教育馬鹿になっただけ」、「共同体意識が消え、肥大化した個人だけが生まれ、市民社会はない」、「誰でも望めば希望する仕事につけるという希望を与えるべきでない」というくだりは読んでいてスカッとした。