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加藤徹著『絵で読む漢文』(朝日出版社)。広告を見て発注した。
タイトルからして、漢文の読み方を図解して解説する本かと思いこんで購入した、が。
開いてみると、引用した漢文の名句、名言に、その情景とむすびつく中国の風景・風土・人物が図として挿入されているだけのツクリ。
基本は、なんといっても多くのフレーズを暗唱していることに、つきるの感。おまけに原文の上に「読み」が記載されてあり、白文でないため文を読み解く前に、読みが目に飛び込んでくる。
入門の本としては最低限必要な名辞がえらばれているのであろうが、読み解く術を身に付けた人が、その読み解き方を図解しているものではない。
むしろ「読み解くのに王道なし」と、言いたいのかもしれないが。それではそれで、タイトルを工夫してほしまったの感。
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タイトルの「絵で読む」とは、何か違うような。(挿絵は多いけど、内容を理解するに足るかといえば違うので)。訳文、紹介文が分かりやすく、とても親しみ易い漢文案内的な一冊でした。耳や目で馴染んでいた言葉なども多く含み、これか!と思うのもしばしば。構成として孔子の論語が多いけど、近代だけど日本人の作った漢文も一部紹介されていて興味深かったです。
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初学者用向きで時にちょけているのが残念だが、総じて丁寧な編集がなされている。想定やレイアウトがとても感じ良し。
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絵でよむ、というのは昔の絵画を引用して…という意味で図解などがあふわけではない。最高だった。巻末に地図(舞台の場所を図示)と年表付き。
もっとこのスタイルの本が増えればいいのにと読んでる間興奮していた。
乃木希典の金州城下の作を読んでいるときに、漢詩はラップと俗に言われるのをなんとなく理解した。この間漢詩の朗読聞いた時にはよくわからなかったけど。
中国語の古文は文言文でなくて古文(グーニャン)なんだ…?孔子も普段は出身地の魯の方言喋っていただろうとか、口語の古代中国語は書き文字として残ってる漢文よりもっと長いだろうとか色々面白い話をしていた。