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投稿者:セカンド・プラン エトセトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
勝てば官軍、それは認めざるをおえない、
しかし世の中には栄枯盛衰という事実もまた有り、だ。
共著のご本人たちは、さぞかし気分が良いだろう。
実際に成功の基準をクリアーし業績を上げているのだから、文句は言うまい。
ただ、気になるのは、ご本人以外、あるいはマスコミ以外から伝説が聞こえてこないところだ。
一定の成果を出していることに対する敬意を表しながらも、そうなりたいとは思わない根幹がいったいどこにあるのか、本書にヒントを探ってみた。
共通キーワードは確率だが、経営においては「勝つ確率」、スポーツにおいては「負けない確率」を重視しているところが大きな違いだ。
何千人の中の一人の経営者、監督となると、一見、すごいことに思えるが、誰かがそうなる確率を考えると、驚くことでもない。
ちょうど56人の人が集まると、そのうちの二人が同じ誕生日である確率が99%であるようなものだ。
もちろん、その該当者になれた本人は驚きと嬉しさを隠せないが、周りは静観しているのみである。
本書にあるとおり「良い流れが自分にきた時」にどう過ごすかが鍵になることがよくわかる。
あわててしまって失敗するのか。その時のために準備を怠らなかったゆえに、チャンスを生かせるかどうか。生かしきった二人の言葉はどこか重いことから、準備に相当苦労していることをうかがい知ることができる。
苦労しているだけに、真似をすることを阻むものを感じざるをえないオーラが二人にあるのかもしれない。未来に続くかどうかは後継者いかんにかかわってくるのは他の例を見るまでもない。大きな課題を抱えている強い組織という構図を浮き彫りにした本であった。
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野村氏の考え方は、仕事に大いに役立つと思っていたが、渡邉氏との対談形式によって、ビジネスと野球はリンクすると自信を持つ事ができた。内容はお二方の著書の中にすでにある内容であるが、見事にリンクしていた。
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野球はほとんど観ないのに、なぜか野村監督の本はよく読んでる。プロフェッショナルな人が書いた本は好き。
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野村「監督」とワタミの渡邉氏の対談本。
異なるバックグラウンドを持つ2人がリーダーシップについて語る。
2人の物事の考え方には多くの共通点があり、どんな分野であったとしても突き抜ける人達というのは似ているのかもしれない。
楽天監督解任の下りなど、多分に感情的な一節なども含まれているが、そういった人間臭い部分も野村氏の魅力の1つだと思う。
何か具体的なビジネススキルを教えてくれる本ではないが、がんば頑張ろうという気持ちにさせてくれる本。
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本日ご紹介する本は
数々の球団を指揮した野村克也さんと、
ワタミグループを育てた渡邉美樹さんによる、
組織のつくり方と育て方です。
野村監督といえば、
データ野球とかミーティングなど
「分析重視」といったことを連想します。
渡邉美樹さんといえば
いろいろな事業を展開する
「カリスマ経営者」というイメージです。
この本を読んで、
こうするのがいいというような明確な結論
はないのですが、
野球とビジネスにおける
共通点を見出すことによって
なにをするにも、重要なのは「人」だと思います。
理論的なノウハウを展開しているわけではなく
経験に基づいた「人間学」のようなものについて
お二人の考えを交互に発言されています。
そうだな。と思ったのは
「ノウハウではなくノウホワイ」
ノウハウというのは、
「どうやるか」を教えますが
ノウホワイは
「なぜそうするのか」を
教え、一緒に考えます。
身の回りの当たり前にやっていることでも
「なぜそうするのか」をゼロベースで考えてみると
「よくわからない」
「こうしたほうがいいのでは?」
といったようなことがあるのでは
ないでしょうか。
「なぜ」を繰り返し考えることによって
改善や進歩があるのだと思います。
本書を読み進めて行くにつれ
「教育」「人の育成」は短期には成果がでませんが
長期には必要で重要なこと、と言うのが再認識できます。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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肝心なのは、一日の勉強時間ではなく、一日の範囲を明確にして、その中でやりぬくこと
教育=educate 本来の意味は「引き出す」 「いいところ」を引き出すのが真の教育
大切なのは、夢に向かって努力を続けること そうやって、組織も人間も成長していく
反省の習慣化=今日は目標に向かって一歩でも進めたか
部下を指導する立場になったら「言葉」を獲得しなければならない
「教えないコーチが名コーチ」=問題意識を高めるアドバイスをする
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◆目次◆
第1章 「成長し続ける組織」の条件
第2章 組織を動かす「情」と「理」
第3章 壁を突破する力
第4章 人材を育て、活かす
第5章 「最強のリーダー」への道
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◆マインドマップ◆
http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/77a10dc273303424.png
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会社(ワタミ)の社長、野球チームの監督という異なる立場2人の対談形式の本
立場は違えど考え方には共通の部分が多い。
チーム・組織と個人のあり方、組織においての「理」と「情」の掛け合わせ方などがまとめられている。
ありがちな「マネジメントとは・・・・・」、という本ではなく読みやすい。
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金銭欲や物欲といった即物的な欲を超えた次のレベルのハングリーさをいかに持つか
そのためには、自分の役割を意識すること
人生において、組織の中において、自分が果たすべき役割とは何か?
自分という人間をどのように使えば社会にもっと貢献できるのか?
もうひとつは、自分以外の他人に関心を持つこと。
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ワタミ社長の悪評を聞いた上で読んでしまったので、信用できなかった。野村さんの言葉には、響くものがあった。