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みんなのレビュー4件

みんなの評価3.9

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紙の本

「日本の歴史」シリーズ最終巻!日本の行く末を興味深い視点で論じています!

2020/03/27 10:17

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、講談社学術文庫から出されている「日本の歴史」シリーズの最終巻です。この最終巻では、近代日本の虚構と欺瞞を周縁部から問い直し、将来的な日本の行く末を論じた興味深い内容となっています。内容構成も、「第1章 20世紀の語り」、「第2章 日本のアジア観の転換に向けて」、「第3章 マイノリティと国民国家の未来」、「第4章 混成的国家への道」、「第5章 歴史とアイヌ」、「第6章 象徴天皇制の未来について」、「第7章 国民の物語・亡霊の出現」と、なかなか興味深いテーマで話が展開されます!

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紙の本

シリーズを総括する巻ではないです。

2012/01/17 22:05

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 講談社版「日本の歴史」の「締め」を飾る1冊である。本シリーズは、日本史研究を専門としない者にとっても、とても面白いものだった。同じく巻数の多かった中央公論社版と比較をしても、「これほどまでに日本史研究というものは進んでいるのか」と感嘆することもしばしばであった。正確には「進んでいる」だけではない、政治史中心であった中央公論社版にくらべて、研究の視野が「広がった」ともいえよう。編者の一人網野善彦氏が半生をかけて主張をした、列島の多様性というものが、豊富な研究蓄積にもとづいて示されていったわけである。
 この多様性とは、いわゆる民族だけではない。人そのものの多様性といってもよいかもしれない。もちろん、過去の個々人すべての記録が残っているわけではないので、精度には限界があろう。しかし、時代を隔ててもなお、それらを読み解こうとする研究者の志向も大きく変わってきたのではないだろうか。
 親本の刊行から文庫化まで十年経っている訳で、専門の日本史研究者にしみれば、個別には「もっと研究が進んでいる」というかもしれない。しかし、一人の著者が一冊に書き込むということは、一書籍として価値が高いといってよいだろう。ここしばらく読みつがれる通史となることだろう。
 今回のシリーズのもうひとつの特色は、基本は「一冊一著者」という原則でありつつ、「古代天皇制を考える」「周縁から見た中世日本」といった複数の著者による論説をまとめて、「論点」編をいくつか配していることである(「文明としての江戸システム」は一著者)。本巻も「近代史の論点」といえる1冊で、近代日本のアジア観、マイノリティ、沖縄、アイヌ、象徴天皇制といった諸課題をバランスよく取り上げている(ただし、24巻分の総括というわけではない)。
 それぞれよく知られた著者の手によるものでもあり、現代日本人はよく知られていない史実も書き込まれ、読み応えも十分にある。しかし、どこかその論調に既視感を感じてしまった。彼らが考察の対象とし、時として糾弾もするのは「近代日本」のはずなのだが、そもそも議論の焦点は、「近代」なのか、「日本」なのか? 個別のパーツを置き換えれば、「近代アメリカ」や「近代ヨーロッパ」「近代中国」でも通用する議論ではないのか? などと感じてしまった。著者たちが近代日本について議論すればするほど、近代日本そのもののがぼやけていく感じさえした。そもそも、網野氏の考えに従えば、「日本はどこへ行くのか」というタイトルそのものがナンセンスだったのではないだろうか。

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