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この人の作品は以前、QUIZというのを立ち読みしたことがある。
立ち読み?と聞き返されるかもしれないが、その通り。
立ち読みで読み切れるほど、の、作品だったということで。
途中までは悪くないんだよね、引っ張られて謎があって。
ヒントを述べると、スティーブンキングの「ニードフル・シングス」のオチの、
非常に質の悪いぺらぺら版ですか。
いくらなんでもそりゃないぜ、って感じだったので残念。
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5年後の未来にいる包帯でぐるぐる巻きの人物から「ロケ参加者9名が皆殺しにされる」と予測メールが送られてくる、というSF的な要素はありますが、基本は『そして誰もいなくなった』をベースにしたようなオーソドックスなクローズド・サークルもの。軍艦島のような舞台設定と息つく暇もない展開で楽しめました。
しかし、連続殺人事件の犯人は意外でしたが、その動機がありえないものですし、タイムパラドックス的にも無理がある気がしました。辻褄の合う細かいルール設定と、納得出来る動機付けをしっかりして欲しかったです。
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『時間島』の舞台は廃墟と化してしまった島である。
「日本にそんな島があるのか?」と思うが、実際に存在するのだから驚きだ。
この小説に限らず、「廃墟島」を舞台にした小説やコミックは案外に多い。
理不尽な死、意味不明なメール。
追い詰められたとき、人はいったい何を考え何を選ぶのか。
未来を変えるために、佐倉の取った行動や思いは結局のところ無駄になってしまう。
たった一人の身勝手な思惑のために。
結末に納得はしつつも、わずかな後味の悪さを感じた。
ライトホラーとでも言ったらいいのか。
あまり深みのある作品ではないので、読みやすい反面後々まで深い印象は残らないかもしれない。