紙の本
著者の専門分野からの視点は興味深いのだが…
2011/09/16 22:25
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投稿者:Genpyon - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビ番組の内容やその制作過程について、これでもかとばかりに罵詈雑言を投げつけている本著。「テレビの害悪」というのは昔から何度も繰り返されているテーマだが、精神科医という著者の視点から投げかけられる見解のなかに興味深いものが多い。
ところが、なるほどテレビの害悪には放置できないものもあるだろうが、これに対する著者の提言は、時に逆方向に大きく振れすぎてしまい、首をかしげざるをえないものも多い。
最も有効な策は「しょうもない番組は見ない」という王道の策ではないかと思うのだが、個人の判断力を当てにせざるをえない策に著書は乗り気でないようで、その方向での提言は本著では影が薄い。
そのためだろうか、著者の示す提言のいくつかについては、テレビとは逆方向でパターナリズムに陥ってしまっているように思えてしまい、首をかしげたくなる原因もどうもその辺にありそうだ。
専門分野からの見解に興味深いものが多かっただけに、あえてそうしているという振れ幅の大きさが、結局どっちもどっちなんじゃない?と見られてしまいそうで、そんなところが少し残念な著書だった。
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投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元ヤンキーが弁護士になったり、教師から議員になったりしておりますが、テレビで偉そうな事言ったりしていると、自分の過去を棚に上げて何を言ってるんだといつも思っていました。まさにその思いを書いてくれております。
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「大罪」との題名がある割には、ちょっとこじ付けっぽいなぁ。。。。
確かにテレビはつまらなくなったと思う。実際、今年の正月番組で見たのはほとんど無いし、指摘されている数々のテレビの問題点、被害者べったりの報道だとか、特異な現象を一般化させるだとか、そういった点は的を射ていると思う。
ただ、世の中の問題の元凶をテレビに持っていこうとするのは、著者の主張が先に来ているように見えて、結論にいたるまでの論理に飛躍があるような気がする。ここら辺は、鶏が先か卵が先か論に通じるものがあるけど。
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私が最近のテレビについてぼんやりと感じていたことをズバリ指摘してありました。
通販番組が多い(特にBS)、底の浅いお笑い芸人、報道番組なのか情報番組なのかわからない、バッシングに走る、二分割思考・・・。
見たい番組がなくなっていくことは、自分がが歳を取ってしまったのだから仕方ないと思っていました。
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非常にごもっともだと同意できるが、結論への持って行き方が多少乱暴な気もする。
しかし「あとがき」にて、それは自認した上での意図的書き口としているので、であればまぁよいかなと思う。
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気持ちよく色々書いてあった。
個人としてはテレビはあまり好きではなく見ず、ラジオの方が好きなのですが、親が子供に見せるのを嫌っていたので、すんなりその道へ。
そうだよなあと。例外だからこその取材の対象やネタになるわけで。身近なことだと、それ例外中の例外だから!とかすぐわかるのに。(児童ポルノとか残虐な事件にそうゆう類のマンガやゲームが取り沙汰される)…おい!てテレビに怒りますが。
自分の範疇外だとそんなもんかーと思ってしまう。
まあ話半分が一番だなと。
テレビだけを見て育つ子供がいないことを親御さんにはお願いしたいです。
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新聞広告で見て書店で探したが品切れ・・・
入手したのは5刷
売れているのか、求められているのか・・・
専門医としての指摘等が正しいのかどうかは分かりませんが(笑)確かに一服の清涼剤としては面白い。
すぐ読めるしね(笑)
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テレビに限らず、メディアにはそれぞれ罪がある。報道されていないことの方が重要であるのは分かるのだが、本書は少々偏向し過ぎか。
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・「被害者」側に落ち度があっても、それを報道することは許されない。
倫理?道徳?加害者こそ悪という報道で、視聴者は洗脳されてしまう。
・自殺報道が自殺者をつくり、犯罪報道が同じ手の犯罪を生み出す。
信じないこと。うのみにしないこと。
これを読んでから池上彰「わかりやすく(伝える)技術」を読むべき。
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この本はタイトルどおりテレビの影響による害悪について書かれたものである。
確かにテレビ番組や報道姿勢について疑問を感じる事が多い。
例えば、事件などで「クロ」と認定する、もしくは認定できる可能性の高い人物を徹底的に叩きまくるような報道や、世論誘導まがいの内容や、やたら感動や美談を作りたがったり、などなどテレビが世論の流れを作るんだと言わんばかりだ。著書でも指摘してたように、白か黒のどちらかしかないような論調や、流した報道について反対意見や中間意見を受け付けにくい雰囲気があるのも確かだと思う。
ただ、この本の内容について、すべてがテレビのせいとは言い難いものも多い。
例えば、教育や地方、高齢者問題などはテレビのせいだけではないと思う。これらにおける内容はこの本の趣旨から脱線してるような気がする。
また、テレビが悪影響を与えるという意見に偏りすぎてる感があるのもどうなのだろうか。テレビの功罪やテレビにおける未来についてどうあってほしいかという事も述べてほしいところだと思う。テレビがなくなっていくという事は当分はないものだろうから。
内容的なものはどうあれ、テレビが世間にどういう影響を及ぼしているのかを知るには手頃な一冊ではないかと思う。
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「『ウエスト58幻想』の大罪」
「『命を大切に』報道が医療を潰す」
「元ヤンキーに教育を語らせる愚」
「自殺報道が自殺をつくる」...
日本の放送局のバラエティ番組の多さにも呆れるが、それ以上に報道やドキュメンタリー番組ですら大きな問題を抱えているという精神科医からの提言。テレビが垂れ流す情報による影響力は強大なのだが、作り手側があまりに無自覚であることが深刻だ。
そもそも公共の電波をタダ同然で使用し、免許制度によって競争からも守られている放送局には放送法による規制があり、「報道番組」「娯楽番組」「教養番組」「教育番組」の割合が決められている。が、現在ではほとんど形骸化しているらしい。
政治すらテレビの影響力によって左右される現在、彼らを監視し、改革するためには、まず我々消費者が賢くなって、広告主を通じて行動を起こすことが必要だろう。
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非常に読みや安く3時間ほどで一気に読めました。
ここ数年バラエティのくだらなさとかドラマのつまらなさなどなどあって、全くと言っていいほどテレビを見なくなったので
興味を持って手に取ったのですが、潔いほどメディアをこき下ろしてくれるのでちょっとスッキリした気分でもありました。
しかし、これは最終的にテレビのせいにするのは無理やりすぎじゃないか?と思うところもあったような…。
それについては筆者があとがきに書いていたので良いのですが。
メディアの情報を鵜呑みにするのではなく、自分で考える能力を養える切っ掛けになる1冊ではないかと思います。
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社会学でしばしば指摘されるテレビの利点と問題点、そしてメディアリテラシーがとても解りやすく理解できる本。
最近つまらないテレビ番組だが、そんなレベルじゃない様々な大問題をテレビは引き起こしていた。義務教育でメディアリテラシーを全く教えない日本に住んでいるからこそ、この本を読むべきだ。
この本を買うのはメディアリテラシーが身に付いている人だろうが、この本を本当に買ってほしいのはメディアリテラシーがない人だ。
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身近にあるテレビという存在について書かれている著書。
所々でかなり飛びぬけた話や乱暴な物言いも見受けられますが、
共感を持てる所は本当によくぞ言ってくれたと思う。
例えば、「元ワルはずっとワル」とありましたが
そんな事はないでしょう。
テレビのビジネスモデル状しかたのない事かもしれませんが
都合のいい事や視聴率がとれる事しか報道せずに
その逆や、本当に報道しなければいけない事を報道しない
というのはいかがな事かと思う。その点、たいして儲からないで
あろう雑誌の方が突っ込んだ事が書いてある(例えば政治家)公共の電波をタダ同然で使っているんだからもっと国民に有益な情報を流して欲しい。
また誰か一人を槍玉にあげて徹底的に叩くというやり
方もテレビの影響力を考えれば非常に危険なのではないか。
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自浄作用のない業界だなと再認識。また東京は惜しみなく…の章が印象に残った。おわりに、に記されているようにデータについてはかなりざっくりとした質。