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2012年6月 東京都写真美術館で購入。
読了後、2年前に購入し読了済みだったことをブクログで発見。
読み終わっても気づかなかったことにショック。
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個人的には森山大道の写真はほとんどは好みじゃない。でもたまに凄く刺さる一枚がある。「中途半端なコンセプトは捨ててとにかく撮れ」という言葉のとおり、その圧倒的な量の中にこそ何かが見つかるのだろう。モノクロームの写真が撮りたくなった。
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「歩いてではわからなく、スピードあるバイクに乗ってはじめて見えるものがある」といっているのが面白かったな。
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「ブレ・ボケ・アレ」と称される前衛的写真の先駆的存在、森山大道氏がフィルムカメラ、デジカメを持ち路上に出てスナップを撮り下ろす。その姿をフリーライター仲本剛氏が撮影に同行し見つめる。撮影を通じて見えてきた森山氏の写真に対する考えや姿勢、路上スナップを撮るときのノウハウを、仲本氏が森山氏の語りを交えながら余すところ無く読者に伝えてくれる撮影同行記です。
当然、文章だけでなく森山氏の撮った写真が多く載せられている。「へぇー、良いなこれ」「すごいなー」という写真もありますが、正直なところ「この写真の何処がよいの?」と疑問符がつく写真もあります。しかしそれが氏のいう「風景が向こうから撮れと言ってきたモメント」なのであって、シャッターを押した瞬間に切り取られた風景のコピー(もしくは記録)なのだろう。
本書を読んで感心したのは森山氏がカメラマンとしてカリスマ的な存在であるにもかかわらず、銀塩カメラにこだわらず、デジタルカメラの領域に踏み出していること。氏はデジタルカメラを使用した感想を「撮る分量が増えた」と言っている。まさに氏の持論である「量のない質はありえない」を地でいく姿勢だ。このことは我々がデジタルというツールを手に入れた以上自然なことである。いやむしろ必然と言い換えても良い。その必然をありのまま素直に受け入れるところが氏が本物であることの証左だと考えるのは私だけではないだろう。
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この人は、何で撮らせてもこの人であり、
どんどん進化していくから恐ろしい。
昔の写真から、自己フィードバックを繰り返している。
「デジカメで撮ったら、確認とかしちゃダメ。面白くない」
とか言ってるのが非常に印象的。
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フィルム、デジカメに対して「去る者は追わず、来る者は拒まず」って言ってるのが、未練がましくなくてかっこいいなと思う。
一番好きな写真家。
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中途半端なコンセプトは捨ててとにかく撮れ。
被災地支援に向かう僕に響く言葉だった。確かにどうしてもそういうものを入れ込もうと思ってしまうのかもしれない。大道は旅情を入れ込むなともいっている。僕にそういう写真が撮れるだろうか。
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スナップ写真の巨匠、森山大道と街を撮り歩き、写真について語ってもらうドキュメンタリー。
スナップの定義とは?
『自身の欲望が発する必然の投網を打って、偶然という獲物を絡めとること』
スナップの大前提として、大量に写真を撮ることが重要であり、量を撮って初めて質のよい写真が生まれるという。
もちろん考えて撮ることも重要なのだが、スナップには自分の狙い以上のものが写真に映り込むものであるので、偶然が生む傑作をつかむためにも、とにかく撮るべしということなのだろう。
まずは、自分の近所のスナップを撮りためて、一つ作品を作ってみたいと思いました。
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文章はひどいけど写真はやっぱりうまいねー!って、アラーキーがどっかで彼のことをコメントしてたのを読んだことがあるけれど、ぼくはどっちも好きだなー。
写真はやっぱ欲望だと思う。
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友達にこの人の写真がすばらしいと聞いて、手にとった。
写真のことは、詳しくないけれど、「熱さ」が伝わる
一枚、一枚に心惹かれた。
「もっとも大切なのは欲望」
「自分自身が欲望に忠実な、欲望体となってスナップしないと、
面白くもないし、そもそも意味がないんだよ」
「地震の欲望が発する必然の投網を打って、偶然という獲物を
からめ捕ること」
これまでカメラを撮ることに無頓着だったけれど、
本気で撮ってみたい! そう思わせてくれる一冊だった。
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大道さんの写真と大道さんの写真に対する考え方とかをまとめた本。
写真がメインな感じで文章は少ないけど、
それでも参考になった。
たぶん僕の写真にとってかなり重要な影響を与えてくれる人だと思うので
これからも著作や写真集を見ていきたいと思う。
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コンセプトやテーマは一旦捨て、何でもよく見てすべて写せ……意図してできることのちっぽけな限界とその先の膨大な可能性を知っている写真界のカリスマの言葉は、表現する全ての者の浅薄な企てを見透かし射抜くだろう。一種の諦念にも似た見切りの先に余人には切り取ることのできない生々しく匂い立つような空気が現出する。名を捨てて実を撮る、そんなスナップショット術を垣間見る。
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本日、森山大道さんの講演があったので、その予備知識として買った。
被写体に対する価値観が変化していても、とにかく写真を撮ることが大事なのだと言うことは一貫していると思った。
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路上スナップ写真そのものががかなりの割合を締めているけれど、それをどうやって撮るか、という、技術じゃなくて、姿勢というか歩き方というか考え方というか、そういう本。量のない質はありえない、として、とにかく大量に、まずは自分が普段歩いている道を撮りまくってみろ、と。そうすると、漫然としていた人だって、何かが見えてくる、と。デジタル移行後も、見返さないし、消さないし、ただ数は増えた、と。じゃあただ撮ればいいかというと、町の日常ではなく異界に入り込み、そして撮影者は欲望を抱えた欲望体とならなければ面白くもないし意味もない、という。そうやって写真を撮りくなるし、写真以外もそうしてみたい、となる愉快な本。
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「ブレ・ボケ・アレ」の氏の写真がデジカメによって個性が失われるのではと思ったが、気のせいでしたか…。カメラは変われど被写体に対するスタンスは変わらないようです。