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ぐいぐい引っ張られるみたいに一気に読んだ。
命を削って書いたんだろうなっていう感じがする。
もうコメントとかできない・・・・
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読後に放心状態でぐったり疲れる。
書評を書こうにも、簡単には書けない。
もう一度、読んでから書こう。
いや、もう一度。
時々、読む。
読むたびに、ぐったりと疲れる。
それほどの内容。
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ベトナム戦争が、どんな戦争で、何を目指していたのか。
ベトナム戦争帰還兵の本を読んだことがあるが、この作者も、小説中の「私」も、兵士らと同じようにこの戦争に捕まって、逃げられなくなってしまったような気がした。
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疑うことなく、最近読んだ中では一番の傑作。ヴェトナム戦争に記者として前線に赴き、その過酷な状況の中で生と死、戦争について綴っていく。「何も言えねぇ」くらいに圧倒される。彼の言葉を前にしたならば、ホントに何も言えなくなる。ただただ味わうのみ。
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終わりの見えないベトナム戦争に記者として乗り込み、200人の大隊について行き、森の中の激戦で17名しか残らなかった中の一人である開高健
小説だがこの話のかなりの部分は実話であろう。
印象的だったのは、終盤で現地人のチャンが軍隊への招集を逃れるために指を切断したが、不幸にも招集されてしまい、主人公と山田記者が入隊検査直前に見舞いに行ったところ。チャンは今まで海外の記者をただ面白がるためにベトナムへきている薄情なやつと思っていたが、誤解していたといって咽び泣く場面。
そしてラスト主人公が四方八方からの銃撃に思わずバッグをすてて泣きながら逃げ走ったところ
つくづく戦争はいやだと思った
という言葉がシンプルでずしんとくる
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ベトナム戦争
すごく面白かった。ベトナム戦争を直に体験したことが書いてある。最後数十ページだが、戦渦の中を走っていることが書かれていた。衝撃だったのは、ちょうど小説の中間あたりに、少年が銃殺されるところが書いてあったところだ。
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開高さんのベトナムでの体験が生々しく書かれていました。
ベトナム戦争の経過も分かりますが、やはりメインは開高さの自信の心の変化なだと感じた。
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ひたすらに生々しく、
汗と酒と女と血の匂いが鼻を刺す。
私たちができることは「彼」の眼を通して
見ること。そう、ただそれだけなのだ。
「徹底的に正真正銘のものに向けて私は体をたてたい。私自身に形をあたえたい。私はたたかわない。殺さない。助けない。耕さない。運ばない。煽動しない。策略をたてない。誰の味方もしない。ただ見るだけだ。わなわなふるえ、眼を輝かせ、犬のように死ぬ」(P251)
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ベトナム戦争に従軍記者として取材を行う小説家の話。
ベトナム戦争について詳しくないので立場が分かりにくいが誰もがベトナム人の問題であってアメリカ人が撤退すれば内戦が自然と解決する方向に向かうのに・・・と思っているが実行できない虚しい戦争で多くのアメリカ人、ベトナム人が死んでいく。
印象に残ったのは被弾の嵐の中、平然とおにぎりを食べたり、お茶を飲むアメリカ側ベトナム人。生きるとか死ぬとかが自分の意思ではないところで定められてしまう、戦闘モードになれない現地人の姿は、虚しくもあり悲しい。
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濃厚な文章でした。
まず思ったのが、日本人離れしているということ。花鳥風月色恋をうたいのではなく、自然に託して情景を描くのでもなく、ひたすら事実(自分の体感する事実)を切り刻むように描いている。それも饒舌に。
なんだか小説ではないような。
筋書きもあるような内容なだし。
ベトナム戦争ののルポと考えると、正直ちょっと首をかしげる。
当時はしょうがないのかもしれないけど、ベトナム語もできずに、現地の姉ちゃんとのセックスに妙に重みを持たせるのは、
GHQの将校が芸者との恋を書いたように見えなくもない。
でもまあ、ベトナム戦争自体は、どうでもいいんだと思う。
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ヒッキーおすすめ。
「境界」について考えさせられるところがいっぱいあるよー!国境、敵/味方、生と死、闇と光。
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開高健が、従軍記者としてベトナム戦争の最前線で経験したことを、文学として昇華させた傑作。秋元キャパと呼んでいた写真家の秋元啓一氏とともに米軍とベトコン(当時の呼び名)の襲撃を受け、200名の部隊中、両氏を含めて17名しか帰還できなかった実話に基づく。とくに広場で少年が公開処刑される場面は、何度読んでも胸が痛む。開高健氏にとっても、大変辛い経験であったようで、後期の釣り関連の文学を産むルーツとも思える。
ベトナム戦争とは、あるいは戦争とはなんであるかを知るためには必読の書と思う。
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非現実感。楽天的で戦争に隣接しているという舞台設定を忘れかけてしまう。おそらくそこが、本作品のねらい、ヴェトナム戦争下の非当事国家と国民の空気だったのだと思う。
喜劇なのだ。そして、悲劇の演者と最後に主客が転倒する。
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ベトナム仕事があったのを機会にベトナム戦争について知っておこうと思って読みました。
私ごときが評価するのもおこがましいくらいの素晴らしい作品だと思いましたが、★は単に好みから。
人間っておろかで悲しいね。
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以前、同様にベトナム戦争のルポである『ベトナム戦記』を読んでいたのですが、こちらはあくまで小説。
文章全体にムッとした熱気と臭気が立ちこめるような濃さがあります。
途中のゲリラ処刑シーンと最後の戦闘シーンの心理描写が特に印象的でした。
戦争の描写もさることながら、アジアの食、人、性もつまってます。