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紙の本
目に見えている色と、潜在的な色
2010/10/26 22:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:7ひきのこぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る
フォトグラファーの高橋真澄とグラフィック・デザイナーの杉山久仁彦がコラボレートして、1冊の本を仕上げた。
高橋は「いつも撮影する時は、景色と色と形をどのように組み合わせるかを一番に考えます。(中略)その中で色の占める割合はとても大きく、鑑賞者に対して直接感じてもらえる色彩は当然ですが、こちらの思いを伝える潜在的な色の感情表現を内封できればと思っています」という。杉山は「「色」というテーマは人類文化のあらゆる交差点にあるテーマ」だと主張する。それには、高橋の数多い風景写真がふさわしいというわけで、高橋の写真を、杉山が構成した。
それぞれの写真には、両氏の小解説が添付されている。解説というより、1行詩といえるかもしれない。それだけで、楽しい。例えば《夏の色》の中の【バッタの世界】では、杉山は「バッタにはアカツメクサはどう見える?」だし、高橋は「アカツメクサにバッタがニョロリ、なかなか動かず、にらめっこ。」といった具合。アカツメクサにはピントがあっていないけれど、バッタの緑とアカツメクサのショッキングピンクの対照が、鮮やかだ。
【朝焼け色】では、杉山は「古代の人は空に火があると考えた。」。対して、高橋は「蒼く沈んでいた空がみるみる赤く燃え上がり、直に何事も無かったような白い朝がやってきた。」
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