投稿元:
レビューを見る
9月16日読了。「殺し屋」ゾラに狙われる著名人・法輪への接触と所持品の奪還を謎の美女母子から依頼された探偵・頚城の活躍。こういう感じの文体で、こういう感じの会話を描くと「ハードボイルド小説」が出来上がるわけだが、そもそもハードボイルド小説のスタイルって、面白いのかね・・・?展開・行間の含み・真相など、どれもイマイチ感がしてしまう。多作な著者のようで、作品間に共通するキーワードなども多く存在するよう。他の本も読んでみることにしたい。
投稿元:
レビューを見る
天使の演習がここにも!
これは本編(S&M、V)の時系列で言うと、どの辺に入っているのだろうか?ケータイ電話にGPS機能がついてて、ってことは、わりと最近の設定だろうという事はわかるんだが。
その辺から疑ってかからないと、あっさり騙されてしまう可能性もあるわけで。
それとも、名前が共通しているだけで、特に関係のない世界?
ミステリィ的なオチは途中で読めたけど、オチがバレることと面白さはイコールではないという森博嗣の言葉は正しいですね。あくまでも、ミステリィとしてのオチは面白さの一部分。それ以外が面白ければ問題なし。
しかし、会話の方も本編に比べるとちょっと鋭さが足りない気がした。解説を書いてる杏みたいに、森博嗣を今から読み始める人にはちょうどいいのかも。
投稿元:
レビューを見る
どうも、人間という生きものは、満足を求めすぎるのではないか。癒される時間、リラックスできる時間を求めすぎる。優しさや静けさを求めすぎる。しかし、本当にそれらがそんなに大事なのだろうか。もっと不安定な、もっとどきどきするような時間の方が実は大切なのではないか。そんなことを、考えたりする。
翌日は土曜日。週末は、仕事をしないことに決めている。特に、仕事よりも面白いことがあるときは、しないことに決めている。これは、平日でも同じだ。
子供の頃、学校へ行っている頃は楽しかった。ううん、もっと小さいときは、もっともっと楽しかった」
「何が楽しかった?」
「えっと、わからない。覚えていないわ。何だったんだろう。でも、一日がとても楽しかった。楽しかったことだけは覚えているの」
「大人になるとね、つい、何が楽しかったのかって、分析してしまうんだ」
「そう。僕は車を運転するのが好きだけれど、どうして好きなのかなって、理由を考えてしまう。それで、エンジン音が好きなんだ、この空冷の音じゃなければ駄目なんだって、どんどん拘っていくんだよ。本当は、ただ、ぼんやりと楽しいだけなのにね。そうやって、理由を探してしまうから、自分を限定して、突きつめていく、追いつめていく」
「考えすぎなのね?」
「誰でも、きっと考えすぎだと思うな」
早朝、目が覚めると、ベッドで本を読むのだ。理由をきいたら、太陽が出ているのだから、使わないともったいない、と笑った。
調べものをして、それを自分なりに整理し、誰が読むともしれないのにレポートを作成する、そんな地道な作業が僕は好きだ。
なにが起こっても、地球は止まらない。時間も止まらない。
何一つ終わるものはない。
投稿元:
レビューを見る
正直、ここで終わっちゃうの?!って叫ぶお話。
なんか舞台やら映画やらを観てる感じで、うん、まとめたよね。って感じ。
不満と言えば不満なんだけど、そのまま文句につなげられるかと言えば出来ない。
ファン故もあるし、作品自体の質的なものもある。
でももう少しボリュームがあってもいい気がする。
投稿元:
レビューを見る
森博嗣氏ってもっと無機質で概念的な作品しか書かないと思っていたのに、よい意味で予想を裏切るカジュアルなハードボイルド的内容だった。
一気読みできるぐらい面白かったけど、主人公が必要以上にもてすぎるのはちょっといただけない。
投稿元:
レビューを見る
最近ほのぼのと心にしみる作品ばかり読んでいたので、高校時代から読み慣れているはずの森さんのサラっとした文章が新鮮でした。たんたんと無駄のない文なのに、ハラハラするところはちゃんとハラハラ出来る。そういうところが好きです。
投稿元:
レビューを見る
森氏の作品はわりと読んでいるので、知っている名前がちらほら出てきてるなぁと思いました。
なんか言葉遊びがあるんじゃないと思ってるんだけど、うーん。。
投稿元:
レビューを見る
他のシリーズのアノ人が?!
とか思ったものですが・・・
ま、短くまとまっていて良いとは思いますが
なんとなく矛盾がないか?
ま、暇なときにもう一回読み返してみようかと思うレベル
投稿元:
レビューを見る
ハードボイルドな作品。
ミステリ的な要素もあるけれど、そこは重要じゃない感じ。
あっさりした雰囲気だけど、個性ある登場人物たちが彩りを加えている。
投稿元:
レビューを見る
雰囲気がお洒落。
登場人物が魅力的で、ただの会話が面白い。
物語に物足りなさは感じるものの、非常に楽しめたことは間違いない。
投稿元:
レビューを見る
軽めで読みやすい、分量も少なめのお話。
相変わらずキレキレの会話、文章でやっぱり面白い。
メインディッシュのくだりは目から鱗でした…。
天使の演習!!と、思わず反応してしまいますが、登場人物がリンクしているのかはいまひとつわからず。
シリーズになったら面白いだろうなあ。
投稿元:
レビューを見る
さらっとするっと読める感じ。
ミステリとしては薄味なのだと思うけど、おそらくこれは、雰囲気を味わうものなのかなと思ってます。
雰囲気のいいバーで嗜む、軽やかで飲みやすくほんのり後味の苦いお酒みたいな感じかな。
投稿元:
レビューを見る
初めて読んだ森さんの小説。
表現にうなされる事も多く、
かっこいい、大人に世界に引き込まれ、
あっとゆう間に読めてしまった。
投稿元:
レビューを見る
再読。
会話と比喩が洒落てるハードボイルド。そう、海外物でも、ハードボイルドって割とこういう結局事件の真相は明確にはされない本ってある。比喩で言えば、ドレスの色の喩えで「竹輪の白い所みたいな色」みたいな比喩が面白かった。
一読目は「天使の演習」の登場に驚いて他作品との繋がりばかり考えて読んだけど、二度目は割とフラットに読めた。
そういえば、赤座都鹿って名前、別シリーズの犬の名前、都馬の馬を鹿に入れ換えた名前って事なんだろうか。他のシリーズとの繋がりを示す? それにしてもあまりにもあんまりなネーミング(笑)。
投稿元:
レビューを見る
森博嗣の作品、とりわけミステリものにおいては、犯人や動機よりもその作品が纏う雰囲気がなにより印象に残る場合が多い。それゆえ、結論が分かっていても何度も読み返したくなるのだ。この作品も、結論が見えやすい分、ハードボイルド小説としての雰囲気がなによりもたまらない。