投稿元:
レビューを見る
昔コロボックルが飼っていたという、豆つぶほどの小さないぬ、マメイヌ。もう死に絶えたと言われてきたが、実は今も生きているらしいという噂をせいたかさんから聞いたクリノヒコとなかまたちは、ひそかにマメイヌさがしをはじめた。しかしコロボックルよりも素早く動くという彼らを捕まえることは容易ではなかった。郵便配達をしているエクボのぼうやの家系がマメイヌを飼っていたかもしれないと知り、コロボックルたちは家の近くに罠をしかけるが・・・。コロボックル通信の発刊とマメイヌ発見をからめて、わかいコロボックルたちの活躍をえがいたシリーズ第2弾。
1巻ではせいたかさんとおちび先生の活躍がメインでしたが、今度はいよいよコロボックルたちが主人公。こちらをワクワクさせてくれるような活躍ばかりで、素敵な挿絵を見つつ興奮状態をずっと味わうことができました。コロボックルさえ凌ぐスピードを持つマメイヌ。人間に懐くなんて、素敵すぎる!エクボのぼうやを今後も見守るのでしょうか・・・。風の子をはじめとして、数々のコロボックルも皆魅力的。元気な女の子もいいですね。また出てくるといいな。このシリーズは全作通してそうですが、コロボックルは私たちの目に見えないだけで、実はすぐそこに彼らがいるのかもしれないと思えてとても楽しい。子供向けの本ではありますが、大人になっても昔と同じように世界に浸れる名作だと思います。