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小倉昌男経営学 みんなのレビュー

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みんなのレビュー262件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (121件)
  • 星 4 (95件)
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  • 星 1 (0件)
255 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ノブレス・オブリージュを具現化した「義憤の志士」を追悼して

2005/07/04 01:09

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:平野雅史 - この投稿者のレビュー一覧を見る

何人の方に本書を拝呈したであろうか。本書が机に鎮座して後、どれだけを経るだろうか。
尊敬する経営者は誰かと問われたなら必ず小倉昌男の名を挙げるだろう。この時に臨んで、氏が世に問い・具現化した「宅急便」が我々の生活にもたらした利便を振り返って再考してみるべきだし、追随した他社の人々は尚更であり、これが生まれた経緯と実践を見つめ、我々自身の行動において生かすべきことは何かを真摯に問うてみる価値がある。
本書は、ヤマト運輸において氏が何を見て何を学び、如何に考えを得てきたのかを示す「第二創業」および宅急便という「イノベーション」のケーススタディと言える。また、巻末に認められらた「経営リーダー10の条件」は氏の経営哲学を表象している。曰く「論理的思考」「時代の風を読む」「戦略的思考」「攻めの経営」「行政に頼らぬ自立の精神」「政治家に頼るな」「マスコミとの良い関係」「明るい性格」「身銭を切ること」「高い倫理観」の10である。
文面から迫り来る氏の経営者像は、決してビジョナリストではないし元来のオプティミストではない。むしろ価値観と信条の人である。この良心に触れた時、彼に眠る強大なマグマが火柱を上げるのだ。「義憤の志士」という表現があるなら、それが一番適切かもしれない。三越に対する義憤、運輸省に対する義憤、郵政・郵便局への義憤、また、パイを守ることに終始しパイを拡大することを考えない視野狭窄な従業員の集団思考(グループ・シンク・バイアス)への義憤である。
一方、彼の企業家としての行動態度の根底には「ジョブ・クリエイション」があるのだと強く思う。長距離・大量輸送を華としてきたドライバー達に、家庭の主婦からの「ありがとう」の言葉を与えた。今では、ヤマト運輸に働く人の数は、わが国屈指の域にある。時として「選択と集中」は重要であるが、これを笠に着てヒトキリをするのでなく、働く者に新たな仕事を創り出すことが、氏の戦略的思考の本質なのである。
また、彼のアイデア借用の姿勢は極めて徹底している。牛丼、JALパックから、猿真似のエビゴーネンではなく本質をプリコラージュしていくのだ。「新しいアイデアとは新しい場所に置いた旧いアイデアである」とは良く言われるが、彼が生んだイノベーションの本質もここにある。
最後に、人間の八徳には「仁」と「義」がある。仁は最高の徳とされるが、義を重んじた彼の行動は、結果、仁に至ったのだと思う。また、昨今のCSR「ブーム」とは次元の違うノブレス・オブリージュ(道徳的義務感)を胸にし、正すべきは正すを信条とした希代の企業家が、自らの経営の実践において錬磨し昇華してきたフィロソフィーが、この一冊に凝縮している。伊藤肇曰くの「精神の貴族性」、「第5水準のリーダーシップ」(『ビジョナリーカンパニー2』)を持った経営者なのだ。昭和の経営者の巨星の最期の時に際して、本書および『経営はロマンだ!』から益々そう感じるのである。
巨星の逝去に当りそのご冥福を祈り、しかし、彼が事上磨錬のなかで昇華したビジネスに対する姿勢がひとつのロール・モデルとしてこれからも模範として受け継がれていくことは疑う余地がない。

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紙の本

9月郵政改革選挙。その前に読んでおきたい一冊。

2005/08/17 16:05

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和田浦海岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヤマト運輸の元社長・会長の小倉昌男さんが6月30日に亡くなられました。9月号の雑誌「Voice」・「文藝春秋」に追悼文が載っております。その「Voice」の追悼文は、日下公人さんが書かれており、小倉さんを追悼しながら、その全体像を示して素晴らしいと思いました。そこから引用します。
「たとえば郵便法・・『何人も、他人の信書の送達を業としてはならない』とある。クロネコメールでクレジットカードの発送を扱いはじめると、郵政省が『クレジットカードは信書であり、郵便法第五条に抵触する』と文句をつけてきた。・・要は、信書とは何かは郵政省が決め、国民はそれに従いなさい、といっているのである。しかし、そもそも三権分立した民主主義国家では、物事の価値判断は官と民とが裁判所で決めるべきもので、小倉さんはその基本原則に則って郵政省を訴えた・・裁判費用はいくら掛かってもよいから最高裁まで行政と闘え、という経営者が、日本にどれだけいるだろうか。・・(この問題はまだ係争中で決着がついていない)。もう一つ思い出すのは、クール宅急便である。研究を重ね、1988年から全国展開(四国を除く)を始めると、郵政省からクール宅急便の真似をして、冷蔵サービス展開をしようとした。そのためには冷蔵庫が必要なので、設備投資の予算を出してほしいと郵政省は国に要求した。・・当時、郵政大臣だったのは小泉純一郎氏だった。『小倉さんのヤマト運輸は自分のお金で冷蔵庫をつくっているのに、税金から何十億円ものお金を使うのはとんでもない』と私にいったことを覚えている。最近でも、官僚は郵政民営化に関して『ポストを八万本設置しなければ、郵便事業を民間に任せない』といって、ヤマト運輸を怒らせる一件があった。・・世の中もソフト化が進み、新サービスのおかげで便利になった。だからこそ、小倉さんはいま亡くなってはいけない方だった。郵政民営化を、最後まで見届けてほしかったと思う。・・」
今回紹介する本は1999年に出ております。その時は、たしか余り派手な新聞広告はしなかったので見逃しやすく感じました。この本に「平成11年三月末時点て、全国の宅急便の取次店数は29万7千軒である。ちなみに、全国の郵便ポストの数は、約16万本である」(p80)とあります。
まえがきには「・・私は一切お断りした。成功した経営者が自らの経営談義を出版すると、やがてその企業は不振に陥り、一転、失意に陥るーーーーそんな例をいくつも見てきたからである。経営者が本を出すと不幸な軌跡を辿るというジンクスを私は信じ、守ってきた。」と書いております。 もう一つ引用「ヤマト運輸が宅急便全国展開の必要性から路線トラックの免許申請をしたとき、五年も六年も放置されて困ったことがある。そのとき、政治家に口利きを頼んだらという意見があったが、私は政治家には一切頼まなかった。それは、反対派の同業者も政治家に運輸省に圧力をかけるよう陳情しており、もしこちらが違う先生に頼めば、先方の先生の顔を立てて足して二で割るような妥協案を出すに違いなかった。中途半端な解決などしたら、百年の悔いを残す」(P281)
追悼文をきっかけにそのジンクスから解き放たれ、以後の日本の財産になるように願う一冊なのではないかと思うのでした。

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紙の本

三越の配送屋だった大和運輸

2002/04/20 07:55

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

それにしても大和運輸の主な業務が三越の配送だったとは
知りませんでした。もう、知らない人が増えたと思いますが
「なぜだ」と叫んで三越の岡田社長が取締役会で解任された
事件は、当時は誰もが知っていた大事件。しかもその岡田が
愛人の竹久みちとかいうオバハンのアクセサリーショップに
なりさがっていたことも報道され、世間の顰蹙を買っていた。
その岡田に左遷され西武に飛ばされた三越の元エースが、その後
周囲の期待に応え三越に返り咲いて三越を立て直すはずだったの
ですが。まさかそいつが千葉県でのゴルフ事業にのめりこんで
三越を倒産寸前まで追い込むことになるとは。いずれにしても
三越とスパッと縁を切った小倉さんは先見の明がありましたね。

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感想

2016/01/31 16:11

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヤマト運輸の経営者が経営について書いた本である。経営の知識を伝えたいと思い、会長退任後、生涯で一冊の本という思いで書いた経営本である。

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紙の本

ぜひ買うべき

2003/02/20 00:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:評判の本の評判 - この投稿者のレビュー一覧を見る

◆クロネコヤマトの宅急便で有名なヤマト運輸の前会長が,自身の経営論を展開した本。
◆中小企業の経営者,後継者にお勧め。
◆「社長の決断」の中身,その決断に至るプロセスがきちんと書いてあるので,経営コンサルタントとしても大変参考になる。
◆巻末の「経営リーダー10の条件」に小倉氏の経営姿勢が凝縮されている。面白い。
◆メルマガ「評判の本の評判」はこちらです。

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「持論」の経営学

2001/02/15 05:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:dakara - この投稿者のレビュー一覧を見る

 クロネコヤマトといえば、今や日本でシェアナンバーワンの宅配便業者。本書は、そのクロネコヤマトを長年にわたり率いてきた著者が自らの経営に対する考え方や思いをまとめたものです。
 著者は、以下のような言葉を用いてはいませんが、マネジメント、リーダーシップ、ロジスティックス、労務管理などについて、本当に多くのことが語られています。それは、小倉氏が長年の経験を経て得たものであり、決して「科学的」なわけではありませんが、体系化されており,誰にでも納得できるという意味で、「経営学」と呼べるものです。
 このような経営者自らによる著書は本当にたくさん出版されています。そのなかには、自らの手柄や自慢話ばかりで、何も得ることのできない本が少なくありません。経営者が持論を披露する上で重要なのは、自らの考え方を「絶対視」せずに、「相対化」できているかどうかにかかっていると思います。そういう意味で、小倉氏は、常に時代の流れに応じて自らの考え方を相対化してきたのではないかと思います。そのあたりも読み解くことができて、本当にすごい本です。

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紙の本

経営者の想いが伝わってきます

2002/07/27 17:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mimi - この投稿者のレビュー一覧を見る

クロネコヤマトの宅急便誕生の背景を中心にのべたヤマト運輸の前の社長の経営学自論です。文面からほとばしるような想いが伝わってきて、中小・中堅企業の社長並みのエネルギーを感じます。経験を通じて述べられた企業経営のあり方も非常に迫力があり、納得できるところが多いです。軽く読め、お勧めできます。

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2006/08/28 17:15

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2007/10/27 09:18

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2008/04/07 02:24

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2008/04/20 21:42

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2009/01/08 19:15

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2009/01/28 07:19

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