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株式投資は10年以上続けていますが、以前勤めていた会社の株の配当金が高く、年に二度のお小遣いになっている他は取り立てて言うべきものはありません。
毎月一定額を購入する方式なので、積立貯金の銀行金利と比較すれば少し良い程度で、その間に良い勉強をさせてもらっているとある意味で感謝はしています。
この本によれば2012年ころまでは日本の株式は低迷するようなので、もう少し様子を見るべきなのでしょうか。またこれが書かれたのは震災前なので、この影響も考慮すべきなのかもしれませんね。
以下は気になったポイントです。
・投資家としての施行ロジックを構築して、とるべき行動の基準を持たなければ、勉強すればするほど「負け組」に近づいてしまう(p16)
・まともな財産を築きたいと思うのであれば、「これで何かが買える」とイメージしながら株式投資に臨むべきでない(p36)
・中国株が買われたのは、オリンピックやワールドカップではなく、中国の成長率が高いことによる資金の流動性によるもの、日本の1980年代後半と同じ構造(p60)
・マーケットで起きた出来事を後付けで言えることは、「多数派に立った者が負け犬になる」こと(p62)
・2010年以降の数年間、世界景気は急激に悪化して、場合によっては2020年前後まで続く、サブプライム、リーマン、ギリシア、EUソブリンリスクもその進行の一段階に過ぎない(p94)
・2010年の立ち位置は、2000年からスタートした17年6か月の周期(2018年まで)の下降トレンドである(p99)
・フィボナッチ理論に適合すると、次の安値時期は2012年5月、もっと具体的にいうと、5月18日(GW直後)前後である(p102)
・1929年から1932年の株式大暴落では、トップからボトムまで34か月、スタートを2007年とすると55か月(34xフィボナッチ比率:1.618)、それが2012年5月18日(p102)
・日本株の本格的な上昇は、デフレから脱却する2020年ころからだが、2012年ころにはリターンが期待できる可能性あり(p112)
・2011年ころのユーロ高からユーロは安くなり、崩壊するとすれば2015年から2016年ころ(p118)
・金の相場には、8年周期と、40年周期がある、40年周期によれば、2020年が高値、8年サイクルによれば、2012年までは強気継続、2016年あたりで調整、さらに2020年まで上昇となる(p130)
・今から150年前の清朝時代、中国のGDPは世界の60%であったが、文化大革命前後は6%(p140、141)
・中国には、ダールンファー(大潤発)という大手スーパーが現在、105店舗あるが、いずれはウォルマートを超える、工作機械NO1は海天(p142、144)
・中国のGDPは1937年以前まで、常に日本を上回っていた(p145)
・中国には、1000万人民元(13億円)を超える資産がある金持ちは、87万��もいる、彼らの平均年齢は39歳(p156)
・中国株に投資する場合、銘柄を考えるよりも、「いつ買うか」がはるかに重要(p182)
2011/7/2作成