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NPOカタリバ創設期からの軌跡と、理念や活動について。
カタリバの活動をする際に、心に留めておきたいことがたくさん載っている。
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140字には感想をつぶやけないので、久々に感想を書くことを思い立つ。
せっかくなのでバラバラとだが感じたことを書こう。
-「憧れをもつこと」の機会格差について
この言葉はすごく印象に残った。
自分自身、中学の時に父を亡くしてから母子家庭で育ってきた。
そのことについて、(母親の裏側での大変な努力のおかげで)特に自分が不幸だという意識をもったことことはないが、今振り返ってみると父親という身近なロールモデルがいないことで仕事観について情報の不足と偏りがあり、変な就職活動を行なっていたなぁと思う。
(当時の自分は、父が過労でなくなったことで「残業はしたくない、定時に帰って家族を大事にしたい」と面接で真顔で答えていた。当時、内定をくれた会社に感謝するしかない)
ただ単に接する機会があるかどうか、大きな変化が生じてくるそれはたった2時間であっても、憧れが0⇒1になる貴重な時間なんだと思う。
-対話というリアルな場の大切さ
smartphoneにipadにTwitter、Facebookなどテクノロジーの進化によって
世の中はどんどん便利になって、コミュニケーションがとりやすくなっている。
しかし、その一方で文字になる(表面的な)情報が大量にあふれ出すことで、言葉にならないものが見えなくなってきってしまっている。
だからこそ、カタリバのような膝を突き合わせて目を見て話し合う対話の場が大事なんだと思う。
僕はいま徐々に広まっているワークショップやワールドカフェなどの対話の場が、今後、技術の進歩に伴ってさらに存在感をましていくと信じている
-若者が立ち上がり、既得権益者からグリップを奪う日は必ずくる
今の日本がなぜずっと低迷しているのか、その主たる原因の1つに「既得権益者がグリップを握り続け、自分たちの利益を守るために未来のリスクに目を向けずにいること」があげられる。
しかし、このような活動が継続し、同じような活動が広まり、年を重ねていくことによって若者たちが立ち上がり、声を上げてグリップを奪う日は必ずくると感じられた。
※グリップを奪うという表現にネガティブな感情はない。ただ、きちんとリスクと向き合う必要があり、そうすることに真剣に向き合う必要がある世代がグリップを握ることが必要だと思う。
僕は最近、教育とは「何か新しいものを知ったり、学んだり、気づいたりする機会を提供すること」だと思い始めている。(漠然とではあるが。。)
だからカタリバのような活動を応援していきたいと思う。
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「ナナメの関係」は昔から有効だった。
素直に話が聞ける関係だからだ。
僕は、小さな頃、近所に住む多くのおにいちゃん、おねえちゃんに育てられたようなものだ。
そこで学んだ子どもの遊びのルールは学校に行っても有効だった。
そして、いま、子どもたちを見ていると、そんなおにいちゃん、おねえちゃんはいない。
早稲田で大隈塾を立ち上げる記者会見で、田原総一朗さんも高野孟さんも、学生は「大人の背中」をみて育ったという話を懐かしげにしていた。
かつては、大学の門の中にも外にも「大人の背中」はあったが、いまはどうだろうか。
「大人の背中」は、ときとして「ナナメの関係」でもあったのではないか。
いま、この高度情報化社会において、子どもたちの周りには情報が溢れている。
彼らは、より具体的なというよりも、よりリアルといったほうが的を射ているかもしれないが、よりリアルで、より身近な情報を簡単に手にすることに慣れている。
そんな彼らには「ナナメの関係」がない。
昔ならば、新聞や本を読んで自ら得た情報も、いまは電子メールで飛んでくるから受動的になる。
情報の渦の中で、彼らの時間は流れていく。
受動的な生活を送るがゆえに、時間を止めようとしない。立ち止まって考えようとはしない。情報の海の中で、どんどん流されていく。
彼らに、いかに情報を届けるか、そしてその情報で価値観を揺さぶり選択肢を広げてあげられるか、そして、立ち止まって考させることができるか、これは僕が予備校でチューターとして心がけてきたことに他ならない。
これからも、頑張れ!カタリバ。
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カタリバ関わってるからか、特に新しい発見はなかったかも。実際にやってみないとわからないことばかりだし、関わってるからこそ感じることもある。本によってこうして活動を知ってもらえるのはとってもとってもいいこと!
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私がカタリバを知ったのは、組織としてかなり出来上がってからの時期だったので、あそこまでいくのにどれだけ大変だったか、その大変さを乗り越えるアツい想いと行動があったのかということを初めて知りました。
1人1人がちょっとずつ変われば社会が変わる、っていうところは私もすごく共感できるところ。
こういう生き方・想いに触れると、自分はなにをやりたいのか、自分になにができるのか。そしてそれをどうやって実現させるのかということを真剣に考えなければいけないと改めて思う。
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カタリバの本。
著者は『プロ論』を手がけた上阪徹氏。
カタリバの今村久美氏、竹野優花氏が語り手。
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高校生に対するコミュニケーション企画「カタリ場」を実施しているNPO法人カタリバという団体に対する取材本。
NPO法人カタリバの活動内容、
設立者の思い・設立の経緯、
カタリバが対象とするイマドキの高校生の現状、
カタリバの歴史・活動の展開・組織について
収益化の壁
といった内容となっています。
私は一度カタリバのキャストを経験していますが、
丁寧な取材と文章によって、現場の熱がしっかりと伝わる内容になっています。
高校生に限らず、現代の子ども・若者には憧れることのできるロールモデルが少ない、という風に個人的には感じています。
情報化社会で日々大量の情報には触れるけど、自分が進んでいくかもしれない、進むことのできるかもしれない、親近感のあるロールモデルに出会う機会がすごく少ない。
まぁ昔との比較はできないのですが。
カタリバさんの取り組みは、そんな現状の中で高校生たちに身近なロールモデルを提示する、非常に良い機会を提供する場になっていると感じます。
また、設立者(経営者)の方々の苦労や思いもよく伝わってくる良い文章なので、社会起業に興味のある人は楽しく、程良く衝撃を受けながら読むことができるかと。
さらに、最後の6章、NPOが事業収入を得ることの大切さ、難しさを、当事者たちの苦労と共に記述しているのですが、NPOの収益構造について誤解を持っている多くの人にぜひ読んで欲しい部分。
筆者の上坂さんの本はこれで3冊目なんですが、彼はこういう取材本を書くのが非常にうまいですね。
良いところを褒めるのが非常にうまい。
無敵感があふれるほどの表現なので、課題とかが見えにくくなる部分もありますが、
カタリバさんは現場もその一種の熱気というか、場の雰囲気とかで短時間で一気に何かを変えてしまう勢いを強みとする団体なので、まぁそこら辺も含めて良いのかな、と思ったり。
社会起業系の取材本の中では、かなりオススメできる一冊です。
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カタリバ誕生から今日までを描いたストーリーになっているが、その生い立ちはおおよそ従来の企業と同じように失敗からのサクセスストーリーなのだが、受ける印象はまるで違うものであった。そこには、やはり代表、副代表が女性であるという点が新鮮さを醸し出していたようにも感じられる。今では、キャスト(学生参加者)4000人以上、カタリ場となる学校も280校を超えるまでになっているカタリバだが、もっと早く知っておきたかったという残念さが非常にこみ上げてきた。高校生という大事な時期に、自分の悩みや感情を近い存在である大学生の人たちと真剣に向き合い、語り合い、吐露することで、自分の生涯の中できっと大きな財産にもなるのではないかと思う。そして、それとともに、自分が高校生のころにもこんな機会があったらという羨ましい気持ちでもある。今後ますます個人がクローズドマインドし、ネット空間へとその逃げ場を求めていく世の中にあって、リアルな場での孤立した魂の救済の担い手があるとすれば、それはこのカタリバをおいて他ならないという気がしているのである。
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若者支援のNPOカタリバについてライターの視点から書かれた本。
カタリバという団体が素晴らしいことはわかるのだが、カタリバ特有として語られている部分は他の団体にも共通するのではないかと思う。
どこが「カタリバ」らしさなのか、もっと実態に肉薄してほしいと感じた。
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カタリバ。高校生と大学生が真剣に向き合う場づくり。
様々なやり方で若年層に人と接点を持ってもらい、何か気づきを与える。
自分もやりたいと思っていることに近かったからか、すらっと読めた。
色々考えることがあったなぁ。
まず一つは、社会貢献的な意義。自分もとても興味があるのだけれど、それを成り立たせるために何をすればいいか。
二つ目は、経済性。収益性。どんな事業でもそうだと思うけど、いいことをやっても持続性がないと意味がない。
その他、もろもろ。共感できるところと、自分だったら…と思うところと。
でも結局は…「やった人、行動を起こした人」が偉いんだよね。
すごくシンプルだけど、それがどんなことに当てはまる真理のような気がする。
人のことをとやかく言う前にやる。
そんな気持ちを奮い立たせてくれる意味ではとてもモチベートされる一冊でした。
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「ナナメの関係」と「今、頑張っていることを100%にするために、今日から何ができる?」を探すこと。
立上げは慶応SFC出身の今村氏。
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これほど熱く重要な活動をしているNPO法人を今さら知った。
働くこと・社会に出るモチベーションは就活からの活動では遅すぎると思っていたが、
まさに高校時代からそういった仕掛けをしているとは・・・。
自分も含めて大人一人ひとりがイキイキと働くこと、
「褒め文化」を創ること、が必要だと改めて痛感した。
<印象に残った部分(ほぼ引用)>
◎大人たちは今、自分のカッコ悪さを自覚しなければいけない(P105)
◎物事を批判することは実は難しいことではない。(中略) 本当に真の力を問われるのは褒めるときだ。
◎「わかりやすいニーズ」に惑わされない
〇エリートたちに自分達の既得権益や恩恵を破壊するような社会改革が果たしてできるのか(P107)
〇「職業カタログ」になる危険を回避した(P125)
〇人には「山登り型」と「川下り型」の生き方がある(P153)
〇今の日本には”祭り”がなくなった
〇会社でなく家庭でもない、そんな場所が社会人にとっても必要(P176)
〇「鳥肌が立つ瞬間」がたくさんある(P179)
〇思いが単なる「思い込み」になってるケースも多い(P189)
〇学生の多くは「高校4年生」。目的意識のないまま進学して、学ぶ楽しさを知るきっかけをつかめないでいる(P201)
◎米大手NPO[カブーム」のモデル、1800もの公園を設立(P216)
〇学校・大学・会社に不満を言っても何も変わらない(P223)
〇「世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事を持つこと」(福沢諭吉の言葉)
☆参考:カタリバラボ
http://kataribalabo.blog129.fc2.com/
【2011年2月9日読了】
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今、日本でもっとも注目されているNPOの一つである
カタリバについての本です。
なんで、カタリバが魅力あるのか。
そこには歴史があったんです。
どれだけ苦労をして、金銭的に苦しくても
自分たちの道を信じきって拡げてきた
今村さんの想いがありました。
カタリバがこれからどういう風に
教育を変えていくのか凄く楽しみに思えてくる一冊です。
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若ければ若いほど、ななめの関係で対話を通じて
自己発見をできる機会が貴重。
自分が若い頃にこういうことがあればっ!!と思ってしまう。
今後の日本の教育は、カタリバのような根本的な想いから、
あり方を問われて、変わっていくのだろう。
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最近多い、若手起業家が団体を立ち上げ軌道に乗るまでのストーリーを描いた本。
カタリバは若者の生きるモチベーションという目に見えない、とても抽象的な問題を対象としたため障害も大きく組織体制がまともに整うまでも5年以上の年月を必要とした。にもかかわらず、決して軸をぶらしてしまうことなく取り組み続けた代表の今村さんと竹野さんの事業に対する情熱や絶対自分たちがやるんだという執念。そこにわたしは一番衝撃を受けたし感動もした。
希望が湧いてくる一冊、かな。