電子書籍
漱石の暖かいお人柄がわかる
2020/10/18 09:01
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投稿者:レイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
漱石の若かりし頃から、交友関係やお弟子さんたちとのエピソード満載の4コマです。
漱石や後の文豪たちの性格がすごく面白くて、とても内容の濃い本になっています。
特に、名文に触れる、というコーナーが素晴らしい。
マンガの内容とリンクする部分を、実際の名文ではどんな風に書かれているか見てみようというコーナーなのですが、こんな機会でもなければ読むことがなかった文章ばかりで、とても得した気分です。
芥川と久米に宛てた、牛になりなさい、という書簡には、師のありがたさを感じて涙しました。良い構成をありがとうございます。
書簡なんて全集でも読まなければ出会う機会がありませんでした。
1冊読むのに時間がかかったのは否めませんが、ゆっくりじっくりと近代文学を築いた文豪たちの生活を垣間見せてもらえ、とても楽しめた本でした。
4巻までじ~っくり読ませて頂きます。
紙の本
漱石先生に惚れます
2012/01/24 17:58
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投稿者:胡柚子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏目漱石と、家族や弟子、友人との交流を描いた4コマ漫画。夏目漱石=教科書のイメージだなぁ……という方もぜひ読んでみてください。漱石先生はじめ、周囲のみなさん(とくに弟子の作家たち)がかなりユニーク。え、こういう人だったの?! の連続です。絵もかわいくて、魅力的だと思いました。
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「先生」こと夏目漱石を中心とした4コマ漫画で、小説家・夏目漱石を身近に感じられる素敵な1冊です。漱石の友人や弟子達、家族との様々な逸話が紹介されています。文豪として知られる漱石の一面だけでなく、普段の姿にほのぼのとしたり、漱石の悩みや苦しみに共感を得ることが出来るので、思わず夏目漱石の作品を読み直してみたくなります。俳人の正岡子規との友情や、満鉄総裁であった中村是公との青春時代の友情、また大人になっても変わらぬ交遊の姿に、のびのびとした漱石の姿が見られます。また、芥川など弟子達が漱石を慕っていた様子や、それぞれが漱石に憧れて夏目家に集っている姿は、古き良き時代を思い起こさせます。時には哀しい逸話もあり、それがさらりとした口調で淡々と綴られているので、すとんと心の中に落ちてきて、しみじみとした思索をもたらします。小説を読むのが好きな方に、ぜひ読んで欲しい1冊です。
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予想以上にきちんと資料をあたって描いている、なにより漱石が好きで描いている感があって、軽く見ていてすいませんでした、という読み応え。
内田百閒の随筆を先に読んでいたので、そういう描き方かーとやや違和感があったもののそれはそれで楽しい。
小宮・森田・鈴木の三人が手紙を出すエピソードが好きだ。
名前だけは知っている、または漱石門下と知らずに読んでいた人に、また別の側面というかキャラ付けが見えて、またいろいろ読んでみたいという気になる。
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「夏目漱石とゆかいな仲間たち」という話(笑)。
そのメンバーの、漱石先生に対する愛情の深さがすごい。
個人的には、寺田寅彦先生がツボです。
また、作者が論文が書けそうなほどの下調べをしたのがわかり、尊敬です。
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「漱石ってこういう面もあったんだよ」というのが漫画によりわかりやすく解説されている。作者さんの漱石愛を感じました。
個性的な登場人物に笑ってしまいましたが、これみんな実在の人物だったわけで…(漫画ですから多少の誇張はあるでしょうけども)
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4コママンガではあるものの、中身は作家の解説本のような濃さ^^;。読むのに時間かかっちゃった。マンガと思わず夏目漱石の参考書としてとらえてかまわないかと。
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夏目漱石がいかに周りに愛されていたかが分かる4コマ漫画集。門下生たちの手紙や日記の内容が愛に溢れすぎていて……!
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国語の授業にて習う夏目漱石の素顔に出会えます。
帝大卒で英国留学したエリート紳士。だけど、お酒に弱くて繊細で、ジャムを瓶から舐める甘党な漱石が素敵に可愛いです。彼の友人や弟子達も大変に個性的で魅力的。
名高い文豪というイメージしか漱石にもっていない人全てにお勧めしたいです。
やっぱり妹が貸してくれて、自分でも買ってしまった本。
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夏目漱石と門下生の日々をつづった4コマ漫画。彼らの日常が、作者の思い入れたっぷりに描かれている。
細かなエピソードの羅列なので文学史上の流れはつかめないが、ありふれた夏目漱石論よりずっと人柄が伝わる。
夏目漱石をはじめ、正岡子規・芥川龍之介・寺田寅彦・中勘助・鈴木三重吉・狩野亨吉などなど、錚々たる人々が愛情たっぷりに描かれていて、初めて知ることも多くためになった。
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夏目漱石と友人、弟子の4コマ漫画。正岡子規との話や内田百閒の話は読んだことあったけど、他は知らない話が多くて面白かった。
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漱石先生、愛されてんな〜。が一番の感想。
だって本当に愛されてます(笑)
夏目漱石を好きな人はもちろん、知らない人や読んだ事がない人にもオススメです。
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好きで好きで、関連文献を読みあさるうちに、いつの間にか、漱石の友だちの友だちになったような気がしてきただろうと作者の気持ちを推察します。昔芥川龍之介フリークだったので、作者の気持ちはよっくわかる(笑)
漱石が生き生きとして、ときどき可愛らしい。すぐムキになる漱石山脈の皆さんも、その中で淡々としている寺田寅彦も、いい味出してます。
2巻にはアイラブユーの訳し方を語る漱石が出てくるかな。どうも自分の好きなエピソードが出て来るまで読み続けてしまいそうな予感が・・・。
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最近幕末や戦国時代がお嬢さん方の間でブームですが、この辺の時代も注目されていいんじゃないかと思います。
夏目漱石とその人を取り巻く弟子や友人の話を分かりやすく4コマで紹介している漫画です。
なんて言うか、もう皆して漱石のこと大好きだな! って感じです。
漱石の愛され具合に笑い、時折誰かの死にしんみりするいい漫画です。
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夏目漱石と彼を取り巻く人々の実話を元にした4コマ漫画。
思わず「ふはっ」と笑ってしまうエピソード盛り沢山で,夏目漱石をとても身近に感じられるようになった。この本を通して(多少脚色されてはいるだろうが)彼の人となりを知ることで,彼の作品を読んでみたくなった!(全く読んだことが無い・・・)
同時に物凄く切なくなるエピソードもあり,ちょっと泣けた(ワタシは芥川龍之介関連が特に!)。
偉人(?)と呼ばれる人たちがどのように生き,どのように考えたのか垣間見られるのでオススメです(著者の解説も読みやすくてステキ)。彼らの背景を知った上で作品を読むと,また違った世界が見えるようになるんじゃないかとワクワクします(´・∀・`)