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西田宗千佳 feat 神尾寿な書籍である。
クラウドって何?プラットフォームビジネスとかぜんぜんわかんなーいっていう人達のための本であるのは表題を見るだけでも言わずもがな。
正直、これほど読みやすいIT書籍ははあっただろうかと心のなかでいつまでもスタンディングオベーションなのは間違いない。
実際、電車の中で読み進めるうちに、これは
”IT業界の池上彰だ!”
と思ったのは、片手では数えきれないぐらいである。
それぐらい、短い文章の中にあらゆるエッセンスを盛りこんで、難しい話を分かりやすく説明しているのがこの著書なのである。
クラウドに始まりスマートグリッドに終わると書くと硬派な内容に思えるが、その中間には、モバゲー、ホワイトプラン、X360(あえてPS3ではない)、ポケモン(フラッシュではない)、AKB48とアイドルマスターが含まれていたり、むしろその記事の書きっぷりに愛と並々ならぬ熱意が篭っていたりと、ちゃんと分かる人には分かる作りもされていたりと、致せり尽くせりな豪華な仕様となっている。
こんな、日常の疑問にきっぱりと分かりやすく答えてくれるものはなかなかお目にかからない。それがたったの1400円で手に入ることを考えると、とってもお得なのである!
もちろん、これだけ分かりやすいというのは、著者二人の取材と知識の賜であって、われわれは感謝しなければならない。それから、どうしても一般的な雑誌や新聞では薄っぺらい知識で語ってしまうために、その製品や企業、サービスやプラットフォームの本質を度外視した説明が往々になされてしまうところがあるが、この書籍ではそれを逆に正してくれている。視点、見方といった部分をこういうふうにアプローチすることで真実が見えてくるんだよと優しい口調で語ってくれているのだ。
このように、物事の本質への追求を図っている本著だからこそ、23歳以下でITは苦手だなあとか、ニュースではよく聞くけどよくわからないなぁという様な人たちにはうってつけの内容とページ数(200pちょっと)ではないか。
もし、これでGoogleやAmazonのビジネスモデルであるロングテールやクラウドコンピューティング等に興味が出てきたら、「ロングテール」や「クラウド化する世界」を買って読んでみるといいと思う。また、モバゲーやグリーの正体については「フリー」という書籍に乗っているフリーミアムという仕組みの応用であるので、是非読んでみるといい。
この書籍はすべての複雑な内容への入門書として活用してもらうととても良いだろう。
IT嫌いなあなたへのプレゼントになることを祈ります。
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県立 モノリスのスキャンは調子悪い いいソフトなのに この本はわかりやすいし、いいところをついている
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20110212「知らないとヤバイ!クラウドとプラットフォームでいま何が起きているのか?」西田宗千佳、神尾寿
ここ数年、IT業界・ネット界隈で話題に上がるデジモノ関連のキーワードを解説している本。
結構最近耳にするものは網羅しているし、キーワードの解説以上に今後の動向も含めて易しく解説しているんで、それぞれ頭の片隅にネタとして貯めておくにはちょうどいい分量です。
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IT技術を駆使しいたプラットフォーム戦略で、どのような仕組・仕掛けがされているのかを用語単位で説明した本。
スカイプ、アメーバピグ、ホワイトプラン等、普段見かけているが中身はよくわかっていない部分をうまく説明してくれている。
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① なにがクラウド導入に向くのか
銀行・選挙・医療・教育・娯楽
この五つを挙げたときにクラウドに向くのは医療・教育・娯楽であり、逆に銀行・選挙などはクラウドに向かない。考えるときに参考となる点は
① 信頼性の担保にコストがかかる
② 常に同じ分量・大量に使うことが分かっているならば必要ない
③ 本当に費用対効果が上昇するかを考える
ということである。①の理由で銀行はシステムがダウンしては信用問題となるのでクラウドには最もむかない。逆に娯楽では「一瞬たりともダウンしては困る」という人は少ないと想像できるので最も向いている。そのほかの三つに関してはメリットとデメリットの程度の問題で判断される。
選挙はどうだろうか。選挙を電子化すれば投票の時だけ必要な処理能力を使えばいいので一瞬向いているように考えられる。しかし実際選挙は日本全国に目を向ければ至る所で常に行われており、同時に信頼性も重要であることから向いていない。
では医療も信頼性は重要であるからクラウドに向かないのではないかと思える。もちろんある程度の信頼を確保することは必要であるが、実際には費用対効果を考えたときにメリットの方がはるかに大きいため向いているといえる。「e-Health」の書評でもくわしく言及した通りである。教育は成績など共有するべきでないものもあるが、授業内容や蔵書などのコンテンツに関して共有できた場合のメリットが大きい。
② グーグルブックス
グーグルブックスが根本的に他の電子書籍プラットホームと異なっているのは、他の電子書籍サイトが本の売買をメインとしている一方でグーグルブックスは「本の中身を検索する」ということに主眼を置いていることである。だから古今東西の書籍のデータ化を行ってきているが、当然著作権の切れていない本に関しては全文閲覧することは出来ない。そのため出版社・書店からの広告を入れることでいつもと変わらず「広告費」を収入源としようとしているのである。電子書籍の販売は広告がついていない書籍に関して穴埋め的に行う意図があるのである。
こうした本の中身に検索がヒットするという事態が進展してゆけば書籍の部分購入ということが起こり得るかもしれないと筆者は予測する。こうしたパッケージの解体・マイクロコンテンツ化はメリットは存在するものの、人々の知のありかたも不可逆に変化させるので慎重にならなくてはならないと筆者は警戒する。
③ 法と技術革新
ネット上のサービスが「法的にグレー」になりやすいのはインターネットの革新的なサービスは既存の法律の規定や想定範囲を上回ることがしばしばであるからだ。
ここで各国の法律へのスタンスの違いが現れる。アメリカでは法律が追い付いていないサービスに関して「とりあえず初めてみてなにか問題が生じたら裁判で議論すればいい」という考えが一般的だ。しかし日本では「今ある法の遵守」の方がウェイトが大きい。とりわけ大手企業も訴訟リスクに敏感である。革新的なものを生み出す環境の違いの問題はかなり根深いようである。
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アップル、グーグル、マイクロソフトなど。
◎利益源泉が多様な場合、プラットフォームが多重化するため、コスト的な無駄が生じやすい。
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読んで良かった。お金儲けの仕組みは、きちんと考えて踏まえて、行動しないと
いけない。ちょっと読む時期の旬は過ぎてしまった気はするのだけど、今更なの
かも知れないけど、考える動機になって良かった。これから、どうするか。
しっかり考えないといけない。
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2年前に書かれているのに、今読んだらちょーどタイムリーな話題だな、
と思うところ多数。
当時から未来がどうなるかよく考えられていたんだな、と思う。
ただ、クラウドについては余り触れられていなかったが。
内容は1問1答形式でそれぞれのテーマに沿って展開。
興味のある分野からみれて非常に読みやすかった。
しかし、電子書籍’(キンドル)については電車内などをみても
使っている人は少ない。
日本人は自分を含め、本自体の物理的な感触が好きなのだろう。
今後どうなるのか?
【ココメモポイント】
・アマゾンの倉庫は「ジャンル別」におかないのはなぜ?
→入荷順や作業のしやすさなど、物流の観点で配置。
IT導入より人の判断をほとんどしない。
・ホワイトプランをソフトバンクが導入できたのはなぜ?
→「シェアの小ささ」と「着信接続料」を組み合わせて他者から収益を得る
・Gmailが2009年までずっとベータ版だった理由は?
→「ユーザと一緒に開発する」という発想でユーザを確保。
その変わりバグ対応や機能追加のスピードを重視。
ベータ版を撤廃したら本格的に企業導入展開。
・Tポイントがセブンに取り入れられないのは?
→同業種内では最小に抑え、異業種の顧客情報を持ち寄りメリットを最大化。
・ヨドバシ VS ヤマダ
→ヨドバシが有利。徹底した出店地計画と圧倒的商品数で顧客満足を獲得。利益率が高い。
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図書館で30分程度でななめ読みしたレベルの感想。
流行りのワードについて、仕組みの観点で説明している。
クラウド、プラットフォームの技術の観点では説明は余り記載が無い。
QA⇛解説の流れになっており、読みやすい。
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副題にある通り「知らないとヤバイ!」のかもしれない。ITは日々新しい技術とブームが押し寄せ。ぼーとしているとまるで世の中の動きがわからなくなってしまう。だが、知ってしまったことによる苦悩と、知らないでいることの平和な日常のどちらを選択するかは自由なのである。
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クラウドとプラットフォームに関係のある事柄をいろいろと書いている本。
クラウドの定義が、微妙に自分と思ってたのと違ってた。銀行ってその機能自体がクラウドな印象があったけれども、クラウドではないのか(それどころか、クラウドにむかない業種らしい)。
ポケモンとディズニーの違いについての話が面白かった。そうか、ポケモンキャラは種類の名前だけど、ディズニーキャラは個体なのか。ピカチュウは何匹いてもいいけど、ミッキーは一匹しかいないと。なるほど。
逆に、アイマスとAKB48のビジネスモデルは似ているんだとか。中身を読んだら確かに納得できるのだけれども、双方のファンから叩かれない内容な気もする。
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プラットフォームで起きていることは?
→フリーミアム、つまり無料版で広告宣伝し潜在顧客獲得、エバンジェリストの育成を図り、有料版で収益化をすることでビジネスを成立させる
その条件は、
1.基本サービスが必要十分なクオリティをもっている
2.製造、流通コストが安い
3.接触、利用頻度が高い
ソフトウェアのバージョンアップにより満足度向上と囲い込みを図る
非連続なイノベーションにはエコシステム形成が必要
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クラウド、スマホ、キンドル、電子書籍などについて、面白い情報が掲載されている。ソフトバンクのホワイトプランがなぜ成り立つのかについては携帯電話会社間の接続料などの仕組みの解説によってよくわかる。無料ゲームの収益のあげ方など、確かに「知らないとヤバイ!」という情報。
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さまざまな商品やサービスについて、クラウド化やプラットフォーム化の側面から著名人2人が交互に寄稿する形となっている。基本的に見開きで一つのトピックになっておりどこからでも読みやすい。
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ワタシが最も信頼しているITジャーリストの一人、
神尾寿さんの最新刊ということで、” 著者買い”した
一冊。
第1部は一見するとIT用語集だが、その内容は
まちがないなくそれ以上。
分かっていたつもりで実は分かっていなかったことや、
一部しか分かっていなかったことを、しかと認識できた。
第2部は、著者の二人がそれぞれの得意分野に関して
将来予想を含めて描いたレポート。
内容はもちろん興味深かったが、敢えて第2部として
切り出す必要があったのか。
第1部で描き足りなくなって、後から第2部として足した
のかもしれない。