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20110405読了
ドラッグや飲酒の若者への影響、地域の関係、働く母親などを取り上げた話。
毎回、主人公ルーシーの気持ちが丁寧に書かれているけれど、今回も変わらず、独りよがりでない視点でいつつ、個人的な立場ではそれも弱くなり、と、人間らしさの率直さも良い。
知らず知らず真相に辿り着くのは素人探偵の鉄板だよなぁとは思う。
そして毎回、かなり危ない目にあわないとならないのかしら。
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ルーシーが自宅で開いたクリスマスクッキー交換会は最悪の幕切れをした。挙句、翌日参加者の1人が死体で見つかり…。
う〜ん。今回は特に読んでいて嫌〜な気分になった。
自分の子供がマリファナをやっているのを知って、それを子供との約束だからと夫に相談もしないルーシーってなんなの?
アメリカでのマリファナって日本で言うところのタバコぐらいの扱いにしか思えないよ。実際はそうじゃないんだろうけど。
舞台となっている町がどんどん新しく変わっていくのはいいんだけど、暗い側面ばかりが強調されて、しかもキャラクタがそれに押し潰されているのを読むのはしんどい。
このシリーズはアメリカの問題点を多く描いてきているけど、一緒に希望を差し出して欲しいと思うのは贅沢なんだろうか?
謎解きは相変わらずのどうでもいいレベル。
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面白かった!(*^_^*)物語の中の人物たちは年を取らない、というのが定番だけど、このルーシーシリーズはルーシーの家族が増え、子供たちも大きくなり、また、町全体も誰かが引越していき、また、入ってきて、と人間関係が徐々に移り変わって行く様子なのがとても好ましい。ルーシーの長男・トビーがいよいよ大学受験だというのに、なんかフラフラと気持ちが定まらないようだし、長女のエリザベスのお洒落と恋には親の気持ちになってハラハラさせられる。でも、末っ子ゾーイの成長には目を細めてしまったり、また、ママ友たちのすったもんだには、アメリカも日本も同じね、なんて、同情しつつも可笑しくなったり。クリスマスにクッキーを交換する会、ってアメリカではきっとポピュラーな集まりなんだろうな。それぞれ自分の得意なレシピでクッキーを焼いて持ち寄り、他のメンバーのクッキーをもらって帰れば、クリスマスにはたくさんの種類のクッキーが食べられる、という。日本より、子育てや社会生活において、隣人たちと関わる機会が密なんだよね、と、これはいつも思うことだけど。そんな中で起きた殺人事件。いつものように、主婦探偵のルーシーが解決してしまうわけだけど、これまでに出てきた町のメンバーがまた顔を出しつつ、物語が進んでいくところが嬉しかった。次作では、トビーは無事に大学に入れたみたいだけど、ルーシーは空の巣症候群??? 家に残っている娘たち3人の成長ぶりも気になるし、またまた楽しみです。(*^_^*)
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ルーシー・ストーンのシリーズ。
快調に発行されています。5作目。
4人の子持ちの主婦ルーシー。
町の新聞社でパートで働き、記事を書いてもいます。
末っ子のゾーイももう赤ちゃんではなく、色々な言葉を言うようになっています。
親友のスーが、クリスマスクッキーの交換会をやめると言い出します。
自慢のクッキーを持ち寄って分け合い、何種類も楽しもうという企画。アメリカではよくあるみたいですね。
親しい人が引っ越したり、病気だったり、離婚係争中だったり、新しく越してきた人は手作りをするタイプなのか不明?という具合に、雲行きが怪しい。
何年も楽しみにしていた習慣なので、やめたくないルーシー。
つい自宅を会場にすることを引き受けてしまいます。
ところが、これが‥?!
子供がどこに進学するかという話題すら、危険をはらんでいるのでした。
ランクが違ったりするわけで‥
親友のスーは託児所の責任者。
そこで働きだした若い美女タッカーも交換会に訪れます。感じは良いものの、美人過ぎて台風の目になりそうな。
交換会の前からのメンバー、リーは歯科医の夫スティーヴと離婚話が出ていて別居中。
リーは離婚のことしか口にしない有様。
ところが、タッカーはスティーブと噂があった‥
しかも、後でタッカーが殺され?
裕福な育ちだったタッカー。誰に殺す理由が?
ルーシーの長男トビーは、大学進学を目指す年齢に。
ところが、願書を書くにも熱意がなく、それどころかマリファナを吸っている?!
友達と二人で様子がおかしくなった場面に遭遇、あまりのことに思わず内緒にすると約束してしまいますが‥
気のいい巡査バーニーがサンタクロースの役をして子供達にプレゼントを配る催し。
貧しい家の子はここで貰うプレゼントだけの場合もあるので、気前のいい寄付で行われていたのですが。
麻薬撲滅運動の一環として、野暮な教育的絵本がプレゼントに。
ショッピングモールで火事が起きて、ほとんど仕えなくなるという大事件も。
ボランティアの消防団が火事場泥棒を働いたということで問題に。
ティンカーズコーヴの町にはボランティアの消防団しかないので、多少のことは大目に見られていたとか。
長女のエリザベスはオシャレの好みが変わり、ぴったりしたスパンデックスを着ています。
父親が意外にこの好みを理解していたりして、クリスマスプレゼントに。
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主人公が、際限ない家事やこまごました用事、子どもたちの問題、仕事、近所づきあい、友人づきあいに翻弄される様子がおもしろかった。おもしろいとか言っていいのかわからないけど。共感できて。善意ばかりじゃなくて、イライラしたり、うんざりするところに。この主人公はけっこうくよくよするタイプで、悲観的になったりするところがまた親近感がわく。もう殺人事件とかなくても全然いい感じなんだけど、なかったら本にならないのかな。それにしても、アメリカンなクッキーのおいしそうなことー。ただしインスタントラーメン入りはいらないかな。
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主婦探偵ルーシーシリーズ6作目。
毎年恒例だったクリスマスクッキー交換会を開いたルーシーだったが、メンバー達の間に不穏な空気が生まれ最悪の結果となる。家庭内でも、トビーの大学進学とマリファナ、エリザベスの反抗期と自宅謹慎などと問題山積。そんな中、スーの託児所で働き始めたタッカーが殺害され、その犯人としてタッカーの浮気相手の歯科医スティーブが逮捕される。そのことに納得がいかないルーシーは自分なりに聞き込みを始める。
自分の家庭問題、街のさまざまな問題等が中心となり、殺人事件はサイドメニュー的扱い。急転直下の解決といえばそうだが、事件の解決は無理矢理相乗りさせたような状況。
一応主婦探偵シリーズなので事件は起こしたが、著者自身はルーシーとその生活の変化と問題のみを書きたかったのではないかと思うほど。長いシリーズの中には、主人公の生活だけを描く作品があってもいいのかも。
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ティンカーズコーヴの主婦シリーズ第六弾。
クリスマスクッキーの交換会、
ルーシーがせっかくホステスとして頑張ったのに台無しになってしまい、
可哀想だった。
確かに、史上最悪かも。
のどかな田舎町だったのに、
住民が変わってしまいクッキー交換会が開きにくくなったり、
高校にドラッグが蔓延したり、
寄付でまかなわれていた子供たちへのクリスマスプレゼントが無くなったり、
ボランディア消防士の盗みが明らかになったりと、
子供たちの反抗期もあって、短めの話な割に重かった。
マシンガンもスワットチームも登場したし。
もっとほのぼのコージーミステリーの方が良いんだけど。