- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
ひよこのアーサーがきえた! みんなのレビュー
- ナサニエル・ベンチリー (文), アーノルド・ローベル (絵), 福本 友美子 (訳)
- 税込価格:1,045円(9pt)
- 出版社:文化学園文化出版局
- 発行年月:2010.11
- 発送可能日:購入できません
絵本
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |
紙の本
【コレクション向】【枕元で読みきかせ・幼児~小低】もしタイムマシーンが使えたら、小学一年生の息子が眠りにつく前に、「かえるくんとがまくん」シリーズや『どろんここぶた』『ふくろうくん』などを読んでやっていた夜に、この本を持って帰りたい――そんな気にさせられるアーノルド・ローベルの新刊絵本。まあ、ヒゲやすね毛が生えていようと、子どもは子どもなので、望まれれば今も枕元で読んでやってもいいのだけれど……。
2010/12/05 23:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の黒地に生える題字の緑、青、オレンジのカラーリングが素敵ですが、中身の方は、黒、黄緑、オレンジの3色のみをストイックに使い、黄緑とオレンジを混ぜ合わせた茶色や黄土色でバリエーションをつけて、広い農場で起きたひよこの失踪事件を表現しています。そうしたストイックな色遣いが、ローベルの描くキャラクターたちの動きやしぐさのユーモラスなところ、愛らしいところを余計に際立たせています。
ローベルの描くどうぶつたちは、本当にキュートで愛すべき仲間たちで、画家のやさしさが線の一本一本や細部にまでにじみ出ていると思います。いつ見ても、暖かな気持ちにさせてくれる絵で、大好きです。
ひよこのアーサーは生まれたてで、めんどりかあさんはたいそうかわいがっています。アーサーの喜ぶことを何でもしてやり、頭にのりたいと言えば、頭にのせてあげます。ここで「かわってますね。」と、作者の語りかけが入っています。その伏線があとになってお話の大きな展開につながっていくように仕掛けられています。
めんどりかあさんが、ある朝、ごはんをさがしに出かけているうち、ひよこのアーサーがいなくなってしまいます。かあさんは大あわてで農場の仲間たちに消息を尋ねます。聞いて回っても誰も行方を知らず、あひるから「毎年、春になると、ひよこがごっそりいなくなる」という情報を聞きつけます。いったいどういうことなのでしょうか。
親切なめうしからは、物知りのふくろうラルフに尋ねてみるよう、提案されます。ラルフは、昼間は働かないけれども、夜に見張りをするので見てやろうと約束してくれます。ラルフが探偵のようにアーサーをさがしていく物語です。
ごっそりいなくなったひよこたちが、どこにいるのか、その場所からアーサーが生還できのか、ふくろうのラルフの夜間の格闘と活躍で、ぐいぐい引きつけられ読み進めていけるお話です。
見出しに挙げた「かえるくんとがまくん」シリーズや『どろんここぶた』『ふくろうくん』と同じく、文字量が絵本としては多く、絵童話とも言うべき体裁で、ひらがなやカタカナを覚えた子には、繰り返しのひとり読みの練習にも良さそうな分量の文章です。
原文はどうなっているのでしょうね。「めでたし、めでたし。」が最後の1行。枕元で読みきかせてあげれば、安心感にひたされて、良い夢を見られそうな結びです。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |