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アフリカ南東部マラウイで生まれた少年ウィリアム・カムクワンバは村を襲った飢饉のため中学中退を余儀なくされました。
学業を学びたかった少年は初等学校の図書室での独学を始め、そこで得た知識からついに自力で風力発電を完成させます。
近年では、生活が豊かになり過ぎたがために学べる喜びを忘れている日本人が多く見られます。
私は17歳まで勉強を拒んできたことを、いま激しく後悔しています。
学ぶことに早い遅いはない。学びたい気持ちがあればやり遂げられる。
日本ももう一度学べる喜びを噛み締め技術大国を目指してほしいと思います。
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どうしようもないような絶望的な状況の中で、夢や希望を失わず、あるべきビジョンに向かって努力するウィリアム少年に感動!
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カムクワンバ少年のように、何にでも疑問を持ち、納得がいくまで追究することが大切だと思った。
彼のように、自分自身で、時には危険を伴いながら知識を身に付けていくことこそが大切だし、そのようにして得た知識こそが「生きる力」となるのではないか、と思った。
じっくりと物事を追究し、受験のための断片的な知識だけでなく、日常に根ざして、自然界のあらゆるつながりを実感する教育の仕組みをつくることが重要であると感じた。
アフリカの飢饉の状況や、人々の生活の様子についても、詳細に描かれているので、そちらの面でも価値がある。
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アフリカの最貧国マラウィの村でクラス少年が、独学・独力で風力発電を作った。
野次馬達が見守るなか、かれの風力発電で電気がつくシーンは読んでいてドキドキした。
教育の機会の大切さだけじゃなく、友情や家族間の信頼、地域社会での助け合いなどについて考えさせられる。
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この本を読んでいる横でいきなりテレビの中にこの本の主人公が登場してきたのにはビックリ&ちょっとうれしいですよね。(池上彰さんの番組で紹介されていました。)なんてタイムリーなといいながら読んだ本です。アフリカのマラウイで貧困と飢饉と戦いながらも強くたくましく生きていく少年の姿を見ることができるでしょう~そして私たちはいかに恵まれているかを痛感せずにはいられません。なぜ壁のスイッチを押すと部屋の電気がつくのかしら?そんなことを考える日本の子どもたちは何人いるかしら?いまこの21世紀に電気のない生活をしている人々がまだまだたくさんいるということ,その日その日食べるために家の屋根を売って生活する人々を想像できるかしら・・・
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知的好奇心と向学心が実益につながることの素晴らしさがよくわかる。
父親の愛情にも注目。
学がなくとも息子を見守る眼差しの優しさを、息子は教養を深めるほどに痛感することだろう。
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魔術や迷信が信じられ、基礎教育が行き渡らず、政治は腐敗し、天候次第で飢饉に陥り、マラリアやHIVで毎年何百万人も命を落とす。
そんな国マラウイの農村に生まれた一人の少年が、独力で風車を作り村に転換をもたらすまでのノンフィクションストーリー。
1987年生まれの彼は私と同い年であることが信じられないくらい、描かれる何もかもに驚かされた。
ただ、だからこそ風量を電気に換えるなんてことを思いついたのだろうし、存在しなかったものを作り出すそのことこそが科学の醍醐味なんだろうなと思わせてくれた。カムクワンバくんのわくわくが文章の端々から伝わってきた。
なんでもある日本のような国に住んでいたらこの純粋な「発見の楽しさ」はなかなか味わえない。
科学のおもしろさと疑問を持つことのすばらしさを教えてくれる。
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とても感銘を受けた。成し遂げ
たこともすごい。でも一番衝撃だったのは日本とあまりにも違いすぎる。恵まれてるとか、遅れてるとか、そういうことではない何か。何かしなければ、したい、という気持ちになる一冊
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読み終わって、いや、読んでいる最中も一人でも多くの人に読んでもらいたい、特に小学生、中学生に、そう思わずにはいられない本でした。
世の中には数多くの啓発本がありますが、私にはそれらもかすんでしまうほど、この本は読む私に前向きな力を与えてくれる本でした。
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ジャーナリストの池上彰さん推薦の本です。
貧困や食糧危機から小学校にさえまともに通えなかったアフリカの少年の実話。
図書室で見つけた本で風力発電の仕組みを学び、粗大ごみ置き場から拾ったもので発電機を作ります。
夜も家が明るくなり、水汲みの労働から解放され、その業績から多くの人の援助で学校にも通えるようになります。
少年の“学びたい”という気持ちに感動を覚えるのはもちろん、
想像を絶する飢えに驚かされる一冊です。
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おもしろかった!
アフリカの貧困国マラウイ。
いまだに魔術や迷信がささやかれ、
電気は通らず、水をくむために2時間を費やす小さな村の
農家の息子、ウィリアム・カムクワンダが、
国を襲った大飢饉のために中学校に通えない中、
NPOの図書室で出会った1冊の本を片手に
廃材を利用し、電気をおこす風車をつくる。
そして、それがただ完成し、
村に光をもたらし、栄光を得るだけでなく、
ウィリアムの人生がそこから大きく動き出す。
風車は、スタートなのだ。そこに、とても感動した。
延々に続く、飢饉の描写の執拗さ、凄まじさに、
目をそむけたくなるけれど、これは、ずっと昔の話ではなく
ほんの数年前の話だという、事実・・・
私たちは、自分たちの生活を豊かにしているものが
どうやって作られるかなんて、考えもしない。
ベストセラーになるような本ではないけれど、
電力の話題に注目が集まる今が、この本のおすすめどきかも。
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2001年に起きた大飢饉について多くのページが割かれています。読んでいるだけでも辛くて、重苦しい気持ちになりました。
しかし、風力発電とは直接関係のないようにみえるこの記載が、マラウィの一般市民の置かれた状況を遠く離れた私たちに伝え、教育の重要性を痛感させてくれる重要な役割を果たしていると感じました。
カムクワンバ少年は1000クワチャの授業料を支払えずに中等学校を退学になります。訳者あとがきに「1クワチャは現在の為替レートで六十銭弱」との記載がありました。たった600円程度(日本だったらランチでも安い部類に入るでしょう)のお金が支払えずに教育を受けられない現状が今現在もあるということに愕然としました。
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池上彰さんがおすすめしていたので、読んでみた。
アフリカの厳しい現状と、とてもラッキーだったカムクワンバ少年。
本を読むことができれば、自ら学ぶことができる。それは、希望だ。
「トライして、そして、やり遂げました」・・・は、たぶん単純だけどもっといい英語だと思う。日本語にすると、ちょっと残念な感じがする。
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アフリカの最貧国、マラウイに生まれた少年・カムクワンバ。彼の語るアフリカは、魔術と貧しさと政府の無能さを背景にしながらも、家族の温かさ、友と語る楽しさを伝えてくれる。ただ、電気がないために、国民は近隣の森林から薪を得、その結果、森の消滅⇒干ばつ・洪水⇒飢饉と悪循環が続く。ある年の飢饉の話には、身近に餓死者が出るほどで、彼の家も、朝の食事を抜くことから始まって、最後には一日一食に。収穫までは、とギリギリのところで持ちこたえたところにほっとさせられたが、その結果として彼は中学を中退せざるを得なくなってしまった。ただ、近くにNPOが作った図書室があったので、そこに日参して手当たり次第に本を読みふけるカムクワンバ。特に、物の仕組み(なぜ自転車の電気はつくのか、なぜ、CDプレイヤーから音が出るのかなど)に興味のあった彼は物理の本を一所懸命に読み解き、自宅に風力発電を作ってしまう。材料を買うお金もないために、廃物利用でなんとか必要なものを調達していく彼の熱い気持ちが感動だ。彼は、電気を自宅に引くことによって、畑作を年に二回できるようになる、という明確な目的を持っていたのだった。何もないところから、自分の夢のために独力で学び、ついに実現させてしまう彼がとても素敵だと思う。しかも、その風車が話題を呼び、彼に取材が殺到し、その結果として、援助を受けられるようになり、最終的には大学までも行けてしまったのだから。教育の大切さ、面白さがしみじみと感じられる本だった。彼と彼の家族、村の人々、そして、マラウイの人々に幸いあれ!
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「環境が人を創る」というが、逆に「人が環境を創る」ということを証明している実話。日本人の自分には想像も出来ない環境で生きる人の悲しみと逞しさ。その環境のせいにするのではなく、諦めずに工夫して継続していくことの凄さ。様々なことを考えさせられた。自分の悩みや不満など砂粒ほどのこともないと思え前向きにさせてくれた本だった。