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ストーリー進行はいつも変わらないものの、毎作、主人公が魅力的です。
エベレスト登山中の描写はあまり描かれていません。
いつも人に焦点をあてているので、あまり描かなくても不思議には感じませんでした。
今回いつもと違うなと思ったのは、上巻の一番始めに伏線を張ったところかな(いつもはストーリ途中で印象的な言葉とともにあった気がする)。
訳者(今回から?)が永井さんから変わったみたいですが、違和感はなかったです。
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「そこに山があるからさ」を言った人の話だったんだね。
実在の人物をもとに、事実に基づいてフィクションを作っているのって、ちょっとなーって思っていたんだけど、当初の予想に反して結構面白かった。
でも、この人の本なんかパワーなくなってきた気がするな・・・
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結末を知っていたものの、小説としてうまくまとめたアーチャーはさすが!
その背景にあった北極・南極初踏破をめぐる争いとかは初めて知って面白かった。
山岳小説は、これと夢枕獏の「神々の山嶺」がおすすめ。
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永遠の謎、ジョージ・マロリーは未踏峰のエベレストに登頂したのか。
本書はマロリーを主人公とした英国登山隊のエベレスト初登攀を巡る物語。
奥さんルースとの手紙のやり取りがとても良い。
また、ルースがスコット未亡人へ夫のエベレスト行きを相談する。スコット未亡人の回答は、自分の妻にも読んで欲しい。
山岳描写はイマイチですが、古き良き英国とその時代の登山は面白いです。
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妻との愛、誰とパートナーを組むかなどについて、少し踏み込みが足らないような気がして、それが少し物足りない。でもカバーの写真を見ても、こんな装備でよく登ったと驚かされる。
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下巻になってやっとマロリーがエヴェレストに登る.だが他の山岳小説と比べても困難であるはずの行程の描写に迫力が無い.何か普通の旅行という感じ.それといつも翻訳物で思うことだがエヴェレストと言えば8848m.2万9千フィートと言われてもピンとこない.何とかならないものか.温度も単位は華氏でか書いてあるし.ただしここに出てくる華氏マイナス40度と言うのは摂氏マイナス40度とたまたまおなじらしい,
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7月-16。3.0点。
エベレストに登頂したか、謎であるマロリーの物語。
下巻ではエベレスト登頂が描かれる。
伝記物かな。まあまあ。
アーチャーは、やっぱりサスペンス物の方が好きかな。
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大好きなアーヴィング初の実在人物を主人公にした作品。著者が主人公を魅力的にするのか、魅力的な主人公を選んだのか、多分両方だろうと思う。アーヴィング流健在。謎は永遠に残され、私たちはそれをいつまでも想像し続ける。人間らしさに満ち溢れた作品。
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プロローグに全ての結末が描かれていても、最後まで読み続けずにはいられない。エピローグとその後、2つのエレガントな結末にため息。
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久々に読むジェフリー・アーチャー。登山の世界のことは全く知らないのだけれども、「この作品は実話に触発されたものである」と筆者が最初に書いている通り、エベレスト登山に挑んだ、実在の登山家、ジョージ・マロリーを主人公にしたものである。ミステリーを含む、少ししゃれたエンターテインメント作家というのがアーチャーに対する私のイメージなのだけれども、そういうイメージとは少し異なる内容の作品だ。もちろん、マロリーのエベレストへの挑戦がテーマになるのだけれども、私としては、マロリーと妻のルースの恋愛を綴った部分が結構気に入った。
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山岳物はたくさん読んできたつもりだった。でもいざマロリーのことで知っているとすれば、エヴェレストに登頂したかしないか、それとも「そこに山があるから」と答えた、程度だった。
小説だからすべてそのまま鵜呑みにも出来ないが、彼がどのような人物で、なぜエヴェレストを目指し、何を得たのか、それが分かったような気がする。
決して冒険小説ではないと思うので、登山の描写や登頂成功のシーンは淡々としたものだが、それがまたマロリーという人物全体を描き出したこの作品にあっているように思えた。
淡々としながらも引きつけられるのは作者の力でもあり、そしてマロリーという人間の持つ力なのかもしれない。
また山岳関係の本をじっくり読んでいきたいな。
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さーっと読んでしまった。もうちょっと山詳細が欲しかった!
愛妻家なマロリー、きっと山頂まで行ったと思う!
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この人の作品らしく、最後まで読みやすい。
マロリーとアーヴィンが本当に登頂できたのかはともかく、こういう結果しかないんだろうなあ。まあ小説だし。
危険な地への冒険心に富む夫たちを送り出すマロリーやスコットの妻たちは夫からしたら理想なんだろうけれど、残される妻としてはやっぱりやりきれない部分があるんじゃないのかなあ。行かせないと自分も後悔する、なんてあまりにもキレイすぎる感じがするけど、自分にもこういう夫がいたらそう思うのかしらん・・・?
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「未踏峰」は僕の大好きなジェフリー・アーチャーの作品。
人類初めてエベレストに挑戦する登山家のお話。「なぜ山に登るのか?」「そこに山があるからだよ」のセリフはあまりに有名。ジェフリー・アーチャーは「ケインとアベル」「チェルシーテラスへの道」が特に好きで何度も読んでました。成功譚のようなものが得意で面白いと思っていましたが、僕がほとんど興味のない登山の話でこれだけ面白く感じれたということはきっと彼の文章が好きなのかもしれないなーと思いました。
章の終わりごとに洒落の利いたセリフがあることが多く、イギリスらしいなーといつも感じるわけです。
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山好きなら知らぬ者はいないジョージ・マロリーの栄光と悲劇に彩られた生涯と登山史上最大の謎であるエベレスト初登頂の真実について迫る。専門用語は殆ど出て来ず山岳本を読みなれていない読者も充分楽しめる筈。『百万ドルを取り返せ!』のジェフリー・アーチャーが書いたとは思えないくらい淡々とした筆遣い。山岳小説としてだけではなく所謂古き良き時代の英国風俗小説としても楽しめる。関係者が実名で出てくるうえ、巻末にそれぞれの後半生が記されているがこれは飽くまでも小説である。良書ではあるがまとまり過ぎて偏愛の書とはなり得ない。