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オーバーアチーブの発生や上昇志向への疑問といった事象への解説に納得。坂口氏の本は、通常ビジネス書が自明とするもしくはうやむやにする前提に切り込んでいくから大好きだ。4章以降の記述には引き込まれた。おすすめ。
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わかってそうで、よくわかってないことが分かりやすく書いてあってよかった。もうちょっと儲ける仕組みに話をフォーカスして欲しかった気がする。
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無料サービスや激安商品などの現象の仕組みを分析しわかりやすく解説してくれる。逆転経済、消費が労働にとなっているなどの新しい視点で今の経済を解説してくれる。
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売る人は、利益を消費者でなく、どこに見出すのか、世の中変わって、多様性の時代です。
お客さんでなく、メーカーに回ってきたので、そのしわ寄せが労働者の賃金が下がる。回りまわってデフレになっている。
自費出版に代表される、自己表現したい人からお金を取るビジネス。などなど。
ただ、激安オクの紹介があったが、あれは胡散くさい・・・と思っていたら、現在では、すでにサービス終了。やっぱり・・・
それにしても、何の為に働くのか?
宗教的背景、資本主義の歴史、働かされている感・・・と話がどんどん発散していくあたり、面白かったんだが、本書のタイトルからは想定外の展開で、もうちょっと別の本で、きっちり読ませてもらいたかった。
(2011/2/11)
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iPhoneという題名につられて読み始めたが、iPhoneに触れているのはごく僅かで、無料や格安サービスの利益の上げ方についての解説が殆どだった。自分が無料サービス等の提供をはじめるにあたって読んでおいていい本。
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赤字が生まれる基本的な構造が分かっていなかったので、それらの概略を知ることが出来たという点で有益な本だった。
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何気ない消費行動。ものを売る考え方、どうやら時代の流れとともに変わってしまってるようだ。
著者の『ほしいものがないのに、何かを消費させられている時代。
企業は消費者に何とか財布を開かせようとし、いったん財布を開いたらどこまでも開かせようとしています。
もはや、お店に行って何かを「買わされること」は消費者にとってひとつの労働となりました。』という買うことが消費者の労働がという指摘はとても新鮮で衝撃的な的をいた指摘と思う。
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私に新しい視点を提供してくれた。第4章だけが刺激的
・お金を払って売り、お金をもらって買うのが逆転経済
・お金を払ってでも働きたいが商品になる…音楽の素人ライブとか
・同じ0円なら気持ちのイイ小売りから買う。店員、店舗の対応を買っている
・欧米では勤勉に働くことの意義は宗教的背景にある
視点としては参考になったが、赤字は素晴らしい、希望を感じるという著者の考え方には全く同意出来ない。マクロ経済的に破綻すると思う。わざと刺激的に言っているとしか思えない。
・フリー商品は、入り口だけであり、その先で元をとるビジネスモデルは既知。
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タイトルに惹かれて手に取った。
デフレは本当に悩ましいもので実質的には豊かになっている、のか?
ともあれ、それは感じられない。
そんな中で経済の循環が逆転しているという、なかなか読ませるもの。
しかしながら、中盤から一気に形勢が変わる。
タイトルから連想もできない、誰も期待していないオナニーへと変貌し困ったことに。
書いてることがどうとか言う以前に、タイトル間違ったね。
そんな感じ。
最後はまあ、それなりに纏まってる。
途中をやぶって読むとそこそこいいかな。
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何かと思ったら、経済学の本だった。売る方がお金を払う、消費と言う労働を強いられていると言うのは、なるほどと思った。その筋では普通の説明なのかもしれないけども。
結局、最後に負担をするのは労働者=消費者
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生産者が消費者にお金を支払って商品を販売する逆転経済。そのツケは労働者の自分に還ってくる。なるぼど、モノが売れない時代を象徴した現象だと思う。
唯一の答えがない現代において、自分はどうするべきか考えるきっかけになる良書だと思う。
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消費は労働になってしまったと作者は言う。
そのために逆転経済が起こるのだと。
時代を乗り切るためには消費をエンタテイメントにする必要があると感じた
不思議な表現だがお金を払っても欲しい物を、買う事自体が楽しめるようなモノを創造する必要性がある。
何はさておき、大手家電量販店にメーカーが払う、販売支援金のようなモノに驚きを隠せなかった。
後、作者はもうちょっと倹約したほうがいいと思う。
無駄遣いが多そう。
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家電激安のカラクリとしてメーカーからのいろんな名目の補助金が支えているとは知らなかった。
それ以外は特に目新しい情報、気づきはなかったな。赤字は先行投資や販促費、在庫整理費と考えるって事なので恐るな、って事ね。
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「赤字は素晴らしい」というスタンスで執筆にあたっている本。
一章では主に家電業界の仕組みの説明であり、「赤字で販売することで「この店は安い」という印象を与えられる」「付帯サービス(マスコミが取り上げる、最初にドアをくぐる抵抗感を減少できる)を得られる」ことは本書を読むまでもなく知っていたが、商品を売る代わりに販売協賛金をメーカーから貰っていることや、商品を安く提供するということは最終的に労働者に負担がかかっている(働きに応じた給料をもらえない)という考えは初耳だった。
二章では、赤字商売が進められた結果、中古のヘリを使ったクルージングなどの赤字で販売したとしてでも固定費を有効活用しようとする商売の出現や、航空業界など固定費が多くかかる業界は、ポイント発行などの赤字販売をしがちになり、それを利用して他にお金を使わせるようにしないと行き詰まってしまうと説明している。そして、これまでは「お金を払って記事を書いてもらう」ような業種が「お金をもらって記事を書かせる」というビジネスモデルを登場させたことにも注目している(All Aboutなど)。
それにしても、「ヤスオク(激安オク)」などの「買わなかった見込客からもお金をとる仕組み」は、ネットオークションを利用したことのない私にとって衝撃的なものであった。
三章は無料ビジネスでどうやって収益を得ているのかについてある。 固定費がほとんど掛からない商品を無料で提供し、気に入った人から商品のさらなるサービスを受けるためのお金を貰い固定費にあて、お金が払われなくても、その場合は広告宣伝のスポンサー収入を得ることができる。ただし新聞社のような、他商品と大して差のないものしか提供できない場合は利益を確保できず、結果的に質の良いサービスのみが利益を得られるというものであった。iPhone(16G)の機種代金が無料の理由、DropboxやSkype、ミュージシャンの無料音源が配布される仕組みについても、この章で触れられていた。
四章では何故「赤字は素晴らしい」のかについて触れている。
この章で興味深かったのは、「欧米では「神様のため」という奉仕精神・宗教心があるのに対し、日本では「お国のため」という思想であった。しかしモノがあふれた今日では自分の行為への不安が生じ、さらに赤字販売のおかげでモノが安く(時には無料)手に入ってしまうので「何故頑張らなければいけないのか」という考えが生まれる」という考察がなされていたことであった。
「このような考えが根付いた社会においては「変身・権利・承認・感動」をキーワードとした職業が商品となる」という考えは間違っていないと思う。そうでなければ、わざわざ顔出しまでして人の注目を得ようとするYouTube、Ustream、ニコニコ生放送の利用者はいないと思うのだ。
そして筆者の結論は、それらの価値観も是とした上で、「これまでは「お金を得ることが大事」という考えが主流だったが、今は「やりがいを得ることが大事」となっている。しかし、その流れに乗ること無く、他と差別化が出来る商品(技能)を提供することも出来る」という、言ってしまえば「赤字とはものを安く買うことが出来るだけでなく、すぐれたサービスがあれば自分を安売りすることなく利益を得ることが出来る環境だ」というものであった。
最初にタイトルを見たときは「いろいろな情報を詰め込んだだけの本なのではないか」と思ったが、とても面白い本であった。
自分用キーワード
固定費/変動費 販売協賛金 (節税のための)減価償却費 航空業界などの(非)サンクコスト固定費 クリス・アンダーソン『フリー』
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最後のどんでん返しがひどい。
「他者の赤字のすばらしさ・・・他者が赤字、あるいはフリーで商品を提供してくれるあいだに、自分はそれらと差別化できる商品を創り出すことが、ほんとうの競争優位につながる。」
・・・要するに、「オレ様は儲かっていますよ」ということ。