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電子書籍
江戸幕府の近代化
2020/08/27 06:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
日米修好通商条約の締結式のためにアメリカに渡航しその見聞をもとに造船所の建設や株式会社の設立など近代化政策を推進し明治の近代化の基礎を作ったのがよくわかった。官軍に罪がないのに処刑されたのが惜しまれる
紙の本
再評価の俎上に乗った小栗上野介。
2011/01/17 19:07
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小栗上野介といえば、幕末、アメリカにおいて通貨交渉をし、横須賀造船所を設立した人物と記憶にある。幕臣の中にこういう先見の明がある人物がいたことに感心していたが、残念ながら、問答無用で討幕軍に処刑されている。
その小栗上野介を再評価しようと試みたのが本書になるが、小栗がアメリカで通貨交渉をしたように、幕末の日本には通貨問題が横たわっていた。不平等条約の締結もさることながら、通貨の交換において金が湯水のごとく海外に流出していたのである。このことは日本経済の崩壊を意味するものだったが、そのカラクリについて、イラスト付きで説明がなされているのが大変にありがたい。メキシコドル銀貨と日本の一分銀、小判との交換比率だが、「高島易断」の高島嘉右衛門もこの外国通貨と日本通貨の交換で利益をあげた一人である。その通貨の交換比率について熟知し、アメリカと交渉したという小栗上野介、さすがと思う。
そして、横須賀造船所だが、小栗は早くから幕府瓦解について予見しており、討幕軍に呉れてやると明言していた。この横須賀造船所が建設されたことで日本の未来に多大な貢献をしたと、大隈重信が感謝の辞を述べている。大隈が感謝の意を表明したのは、この横須賀造船所があったことで日本の工業技術が格段に進歩したことにあるが、その恩恵に大隈考案の円金貨の鋳造技術も与かっている。
小栗上野介は同じ幕臣の勝海舟と比較される。片方は処刑され、片方は海軍卿と好対照な二人である。互いに幕府の中でライバルとして出世競争をしていたようだが、その二人の明暗を分けた要因は清河八郎暗殺にあるといわれている。尊皇派の清河暗殺は佐幕派の小栗の指図という説があり、清河が殺されたことの仇討ちとして小栗は処刑されたという。
ともあれ、維新史を語る時、幕府の行ないは全て「負」として語られる傾向があるが、小栗上野介の「正」を再評価する試みは良いことと思う。
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