紙の本
テーマは興味深い。しかし、出版物としては稚拙。
2011/02/17 23:34
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エリック@ - この投稿者のレビュー一覧を見る
フリージャーナリスト若宮健著。
内容は、日本においてパチンコを法律で全面禁止にすべき、という著者の持論を展開したもの。
より具体的に述べると、日本以上にパチンコの盛んであった隣国の韓国においては、その有害性から1996年にパチンコ(韓国ではメダルチギという)が法律により全面禁止となったことを引き合いに、日本においては、パチンコは法律上賭博という扱いではないため禁止されておらず、近年、パチンコ依存症の人間が増大していることへの問題提起がなされている。
一般的な感覚からするとパチンコは賭博の一種であるという認識を持つ人が多いものと推測されるが、私自身、この本を読むまでは「パチンコは賭博以外のなにものでもない。合法賭博だろう」程度の認識しか持ち合わせていなかった。しかし、実態はともかくとして、法律上、その認識は正確ではないことを本作を通じて知った。
(余談だが、本作読了後に調べてみたところ、日本におけるパチンコは風俗営業にあたり「設備を設けて客に射幸心をそそるおそれのある遊技をさせる営業」という位置づけにあることが分かった。
パチンコが風俗営業とされる根拠は、「パチンコにより得られるものはあくまで景品であり、直接に金銭を得られるわけではない」という点にある。しかしながら、得られた景品を交換所で換金する等の迂回換金行為が可能であることを踏まえると、建前的な解釈をされた存在であることが理解できる)
パチンコの合法性・違法性の議論については、ここでは置くとして、著者が本作によって訴えたい内容を解き明かすと、それは極めて単純な内容となる。
即ち、冒頭に記したとおり、「日本もパチンコを全面禁止にすべきだ」というものだ。
本作の最大の特長でもあるが、良い意味で主張が単純で分かり易い。
近年、パチンコを巡るトラブルが社会問題化しており、パチンコにのめり込んでしまい、気づけば自分では抜け出せなくなってしまうという「パチンコ依存症」の問題などは典型的な例だろう。
著者は本作の中で、「パチンコ依存症については、日本人はとかく依存した人間が悪いという認識を抱きがちであるが、実際のところ、パチンコは麻薬のようなものであり、本人にその気がなくとも射幸心を煽られ、気づけば依存症になってしまうという極めて強い習慣性・危険性を孕んでいる」という主張を行っている。
私自身は全くパチンコを嗜まないため、この主張がどの程度正当なのかについては、真の意味では判断がつきかねているものの(実際にパチンコを巡って様々な事件が起きているのだから、全くの無根拠ではないだろうが)
、いずれにせよ「問題提起」という点では、大変興味深い作品だと感じた。
少なくともこれまでに、パチンコにかかる周辺国の取組状況や、パチンコの有害性に関して、ここまであからさまに訴える作品を目にしたことはなかったため、今まで自分にはなかった視点を持つことが出来たという点で、本作は有意義な作品であったと思う。
全く歯に衣着せず、堂々と正面からパチンコを面罵する姿は、清清しいと表現しうるほどだ。一般書籍において、ここまで何かを面罵している作品というのも珍しいといえば珍しい。
逆に最大の難点は、致命的なまでの著者の文章力・構成力の欠如、そして、各主張の不明瞭な根拠にあると言えるだろう。
正直なところ、読み物としては、相当にレベルの低い作品であると断言せざるを得ない。
フリージャーナリストという肩書きの割りに、他人に何かを正確に伝えるという技量に乏しく、また、展開されている持論についても、その大半が著者の正義感や感情の発露としか表現し得ない主観の塊であり、客観性にも冷静さにも欠けている。
併せて、パチンコの「害悪」の証明として、各種統計や事件の存在、パチンコ被害者のコメント等が記載されているものの、例えば統計であれば引用元が全く明記されておらず(正しいかどうか分からない数字を元に持論を展開)、事件であれば報道媒体や時期が不明であり(実際の事件なのかどうか不明なまま「だからパチンコは廃止すべき」と一方的に主張)、パチンコ被害者のコメント等に至っては、どこの誰だか分からない人間の固有名詞だけが記されており(キムさんだとか、穂積さんだとか…。しかも、突然名前が出てくる)、そのコメントが実在人物のそれなのかすら全く判断が出来ない。
また、パチンコ擁護論者に対してであればともかく、積極的にパチンコ禁止を明言しない人物に対しても、一方的に批判しているところを読むと、流石に一読者としては引く。
著者が日本語に不自由していても、作品を読めば主題については大よそ予測が尽くし、実際に、何を訴えようとしているのかについては作品冒頭より明白なのだが、いざ具体的な事象に話が及ぶと、主張と呼ぶには余りに内容が穴だらけのため、思わず失笑してしまう。
「恐らくは」事実なのだろうと本作を読んだ誰もが推定できる反面、同時に「どこまで本当なのだろうか」という疑問をも抱いてしまう。
内容が興味深いだけに、書き手が執筆力のある人間であったならば、もっと話題を呼べただろうことが残念。著者を批判する意図はないが、編集サイドも出版前にせめて文章構成を整える助言くらいはした方が良かったように感じる。論文ではないから、様式にこだわりすぎるのも本末転倒であるが、これほどまでに拙さが目についてしまうのでは、読み物としては論外だ。
評するに、テーマは興味深い。話の焦点も面白い。しかし、出版物としては稚拙の一言。
なお、評価の「★★★」については、テーマだけであれば「★★★★★」のところを、読み物としては「★」のため、間を取った評価とした。
紙の本
良い本だと思うが、ちょっと空回りしている。しかし熱さはすごいし、問題意識にも激しく共感する。
2011/03/01 10:08
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちひ - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容的には大変に薄く、また、言葉の選択方法には難があり、そして思い込みや偏見に満ちているところもある。
しかし問題意識は間違っていない。「何かしなければ!」という焦燥感から書かれた、でも少し残念な気のする本である。しかし応援したい本でもある。
この『なぜ韓国は』の質的ボリュームは溝口敦『パチンコ「30兆円の闇」』に遠く及ばず、『30兆円』のほんの一章分くらいの内容しかない。しかし「パチンコはとんでもなく悪いものである! パチンコがこんなふうになっている現状は駄目だ!」という、著者の思いの熱さ(厚さ)はその内容的な薄さを補って余りある。
ギャンブル依存症やパチンコ依存症の問題については、『30兆円の闇』よりも『なぜ韓国は』の方が、踏み込んでいるというより、正面から問題にしている。『30兆円』では、たくさんある問題の中の見過ごせないものの一つという扱いであるのに対し、『なぜ韓国は』では「それこそが最大の問題だ」というスタンスであるように思える。
実際には、パチンコの回りにはたくさんの問題が山積しているし、そして、どれもこれもが最大級の問題であるように思う。これらの問題を、途方に暮れるだけでなく、われわれはどう「課題」としていけるだろう。
『パチンコ「30兆円の闇」』はもちろん、帚木蓬生『やめられない』との併読が望ましい。
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大枠で賛成。地方が活性化しないのは、パチンコ屋に金持ってかれてるからというのは納得。実家帰ったらパチンコ屋のCMばっかだもんなぁ。
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本書で取り上げられている、「韓国では社会に有害であるとしてパチンコを全廃した」という事実は知りませんでした。
韓国との対比で日本ではパチンコ業界と政治が癒着していて全廃などできない、ということがパチンコ業界の歴史や分析とともに語られる、と思いましたがその点の深掘りは無く、
「パチンコを廃止した韓国はすばらしい、日本はダメ」という浅い議論に終始してしまたったように思えます。
著者が実際に触れた方々のことを中心に書いておられますが深く切り込んでいく取材をした感じも受けませんし題材からすると非常にもったいない本の書き方をされたと思います。
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一貫してパチンコ全廃を主張する著者。
私はパチンコをやらないが、やる人はたくさん知っている。
確かにパチンコほど、中身のない娯楽はないと、私も思う。
でも、パチンコがギャンブルじゃないって思ってる日本人ていないよね。けど、この疑問が挙ってこない日本て。
結局、マスコミのせい??
??疑問の残るところです。
今から20年ほど前、両親と一度いったパチンコでその疑問の話をした気がする。
昔はほんの小遣いで遊ぶ娯楽が、どこかで、生活費をかけたバトルにかわっていった。
この流れは必ずエスカレートしていき、どこかで破綻する。
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もともとは韓国の政策や実行力の解説に期待していたのだが、それらの記述がメインというよりも、いかにパチンコとその利権にしがみつく連中が悪なのかという記述が多かった。
しかし、同じことを何度も繰り返しているのは紙と時間の無駄であったので、☆3つ。
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本書「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」は、日本よりも一時はパチンコが普及、いや蔓延した韓国におけるパチンコ全廃の歴史を通して、日本の権力の腐敗ぶりを告発する一冊。
オビより
韓国では、往時にはパチンコ店が1万5000店、売上高は日本円にして約3兆円にのぼった。それが、2006年の秋に全廃され、いまは跡かたもない。だが、その事実を伝えた日本のメディアはなく、それを知る日本人は、いまもほとんどいない。
目次
一章 なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか
韓国のパチンコ全廃を報じなかった日本のマスコミ
タクシードライバー、キム氏の話
韓国人向けカジノ「江原ランド」のその後
玉は弾かない韓国独特の「メダルチギ」
法案成立の翌月には、パチンコ台一〇〇万台を没収
政府高官にまで逮捕者が出た「パダイヤギ事件」
韓国首相による国民への「お詫び談話」
製造、販売業者にも及んだ徹底した不正の追及
抵抗勢力による妨害はなかったのか?
韓国で起こったパチンコによる事件、事故の数々
読む者の胸を打つ「朝鮮日報」の社説
日韓共通のパチンコによる家庭崩壊
「数千人の利益のために、数百万人を泣かせる」業界
廃止後の闇営業も徹底摘発する韓国
日本のパチンコは、どこでおかしくなったのか?
なぜ韓国人は、自国でパチンコが流行していたことを知らないのか?
小沢氏に、パチンコの規制緩和を持ちかけた李大統領
パチンコ全廃による経済効果とは?
韓国CBS放送の取材を受ける
二章 なぜパチンコは、廃止されねばならないのか
パチンコ店店員も依存症になる世界
ターゲットは、年金生活者と主婦
月一〇〇万負けるのは、珍しくもなんともない世界
パチンコ店にATMという恐怖の光景
店内は、まさに賽ノ河原
母を殺し、金を盗ってパチンコ店に行った息子
パチンコの害を批判する韓国、しない日本
業界が「依存症対策セミナー」を開く偽善
自動販売機に規制がかからない不思議
客が絶対に勝てない、恐怖の「顔認証システム」
警察に対する業界の涙ぐましい心づかい
主婦を直撃する貸金業法の改正
パチンコ店のイベントに、天下の横綱がやってくる
「子ども手当」もパチンコ台に消える
裕次郎が草葉の陰で泣いている
パチンコ問題に目を瞑るマスコミの責任
パチンコ業界を告発した記事がボツになる国
一円パチンコで、問題の解決にはならない
法律には必ず抜け道が用意されている国・日本
家族まで巻き添えにする、パチンコ悲劇の深刻さ
三章 なぜ日本は、パチンコを廃止できないのか
パチンコ業界のアドバイザーに名を連ねる政治家たち
民主党による呆れはてた「パチンコ支援プロジェクト」
業界を代弁して国会で恫喝する民主党議員
パチンコ業界の損失に、国家賠償を要求
今も相次ぐパチンコがらみの殺人事件
パチンコ被害者に光明を与える訴訟事件
韓国では、カジノ被害者の原告勝訴
韓国にあって日本にはない、判断のスピード
車内マナーでも韓国に負けている日本
正面切ってパチンコ賭博を合法化しようとする政治家
パチンコ問題に集約される日本の病根
なぜ大新聞が、パチンコの全面広告を掲載するのか
金に目が眩み、口を封じられたマスコミ業界
大阪市議から届いた一通のメール
地方から産声をあげるパチンコ反対運動
パチンコ店の出店を認めた最高裁の判断
元警視総監が会長を務める「保通協」とは?
警察官が生活安全課に行きたがる理由
北朝鮮への献金の実態とは?
規制をかいくぐって生きのびるパチンコ業界
韓国にできて日本にできないという恥辱
それでは、なぜ韓国ではパチンコを廃止できたのか?
急速に蔓延したおかげで、社会問題が顕在化したということもあるだろう。韓国の「パチンコ禍」は劇症にして急性。それだけに対策の方もすばやく進んだというのは、エボラ出血熱のような劇症で急性な感染症の方がかえって犠牲者の数が少ないことを彷彿とさせる。
それに比べると、日本のそれは劇症度が低いかわりに慢性度が高く、問題は一段と深刻だと言える。法による規制が規制という名の保護になり、取り締まるはずの警察にとっては貴重な天下り先であり、マスメディアにとっては上客であり、そして今や漫画家やアニメーターにとっては欠かせないパトロンである。
韓国のパチンコ中毒は、市民レベルどまりだった。
日本のパチンコ中毒は、業界レベルなのである。
立法や行政どころかマスメディアまで抱き込んでいるという点においてイタリア・マフィアを彷彿とさせるパチンコ業界ではあるが、もはや誰にも止められないのだろうか?
止められる。
我々がパチンコ屋に行かなければいいのだ。
パチンコ - Wikipedia
『レジャー白書2010』によれば、パチンコの参加人口は1720万人、2009年の市場規模は21兆650億円で前年より6510億円減少した[4]。近年、急激に客離れが進み、市場規模が縮小している。パチンコチェーンストア協会によると、就業人口は約44万人であり、就業人口に対して売り上げが大きいとされる。現在は娯楽の多様化や、古臭いイメージによる若者離れ、高くなったギャンブル性と依存性が指摘され、ピークの参加人口からは年々減少し現在過去最低水準にある。
パチンコ屋が強者に資金をばらまいているのは、彼らの危機感の裏返しでもあるのだ。サラ金と同じだ。
そしてその資金を出しているのは、結局のところ中毒者たち。彼らが被害者であることに目覚めれば、あとはサラ金と同じ流れになるはずだ。
404 Blog Not Found:なぜ特区に反対するのかがわかって怖くなった
山手線内でさえ駅前のいたるところにパチンコ屋がはびこっているし、パチンコ屋の駐車場で子供が熱中症で死ぬのは今や夏の風物詩だ。それでいて、「ゲーム脳の恐怖」は出版されても「パチンコ脳の恐怖」は出版されない国、それが日本だ。
パチンコで身を持ち崩すのは、自業自得ではある。
しかしそれで子供たちが実際に死んでいることに、業界は何と申し開きをするのか?
私自身は、パチンコの滅亡までは望んでいない。パチンコ特区の一つや二���あってもいいと思う。パチンコを排した韓国だって、外国人向けのカジノを運営しているではないか。そこに行って身ぐるみ剥がれても、それは自己責任というものだ。
しかし、街角という街角にパチンコ屋があり、さびれゆく地方でそこだけが栄えているという今日が明日も続くことは、望まない。
P. 215
庶民は、正常な感覚を失っていないのである。政府は、庶民の声に耳を傾けるべきである。このままでいいわけがない。
まずは、現状を知るべきである。
その上で、はじめてこう言えるのだから。
このままでいいわけがない、と。
常識的に考えて、パチンコをする人にも何らかしらの動機があるに決まっている。彼らはパチンコによって何らかの欲求なり衝動なりが満たされると思うから、パチンコをするのだ。まったくもって当たり前の話過ぎて申し訳なさすら覚えるが、パチンコをする人とパチンコ屋の関係は、単純に需要と供給の関係なのであって、小作農と封建領主のような関係ではない。
一言で言えば、「自業自得」ということである。
しかし、数字を親身に見直すだけで、それは吹っ飛ぶ。裏を返せば、20兆円という数字をそれまでは上からしか見てこなかったということだ。
パチンコ依存症からの克服
パチンコ依存症を自覚している人が、遊技している人全体の30%もいらっしゃいます。また多重債務で苦しんでいる方が遊技客全体の0.5%となっております。
パチンコ依存症の方は全国で100万人と言われておりましたが、この意識調査を元に考えますと、単純に参加人口が1380万人でその30%。つまり400万人の方が何らかの形で自覚されていることになります。
このページ、なんと書いたのは「パチンコ店長」。要するに、「中の人」ですらパチンコの中毒性と危険性を注意喚起せずにはいられないというわけだ。
< ビンボーの 原因は パチンコ >
米国ラスベガスや中国マカオに常設された商業カジノの10倍も多く売り上げる 「 駅から歩いて30秒の賭博場 」 が、日本全国に林立する現況は絶対におかしい。
市場規模 - カジノ・エンターテイメント - 楽天ブログ(Blog)
同じく来年2011年、マカオが283億米ドル(2兆3420億円)、豪州が28億米ドル(2320億円)、韓国が25億米ドル(2070億円)となっています。
どうみてもこれは「下流喰い」と呼ぶべきだろう。
そろそろネット住民の反パチンコ論についてひとこと言っておくか - よそ行きの妄想
パチンコ叩きの性根は、先般のエロ漫画規制に絡んで無駄に差別発言を連発していた某東京都知事とまったく同じである。要するに自分に理解できない価値を無価値だと断じているわけである。
質も量も全然違う。
エロマンガの市場は、多めに見積もっても数百億円オーダーであるが、パチンコは腐っても二〇兆円。エロマンガの買い過ぎで多重債務者になったんて聞いた事がないが、パチンコのそれは少なく見積もっても8万人。そしてなにより、エロマンガは凶悪犯罪を増やしている証拠がないどころか減らしている可能性さえ否定できないが(「電波男」本田透に至っては、「なければ凶悪犯になっていた」とまで公言している)���パチンコは中毒になった本人のみならず、その周りの人々にまで被害が出ているのである。
それでも私は、パチンコが悪だという見方はしない。
ただ、危険なだけなのである。フグやF1と同様に。
危険は即悪ではない。それを知った上でなお楽しみたいという大人には、コストを支払った上でスリルを味わう自由と権利があると私は考える。中毒の危険がある大人の嗜好品としては酒とタバコがあるが、酒の市場は4.5兆円、タバコのそれは1.5兆円。額面上はこの二つをあわせた三倍も、パチンコは危険だということになるが、そこまで危険であり続ける必然性がパチンコにはあるのか?
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韓国ではうしろめたさを感じる遊びであったこと。
政治家・マスコミが有害であると正論を述べたこと。
が、全廃できた要因と読み取った。
「メダルチギ」
「パダイヤギ」(海物語シリーズ)
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違法賭博であるパチンコを推奨する日本と、全廃させた韓国を比較し、日本に警鐘を鳴らす作品。
依存症は自分の力だけでは治りません。
「やる方が悪い」と一言では済ますことはできないと訴えています。その通りだと思います。
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お隣り韓国ではパチンコが国の主導で禁止され、今はもう無い。
しかし日本では、その事実が報道されることもなく、今でもパチンコ店は繁盛している。
その反面、借金苦、子供を車に置き去りなどの悲劇も絶えない。
なぜパチンコが続いているのか、いろいろな側面から論じられている書だ。
ひとことでいえば、「数千人の莫大な利益のために、数百万人を泣かせる行為」
パチンコ台をつくる技術を、人を幸せにすることに使うべきだ
日本人は、転ぶことを恥ずかしがり、起き上がるまで時間がかかる傾向があります。
パチンコ店の経営者を小作人とするならば、パチンコ台のメーカーが地主で、その上に◯◯という悪代官が君臨しているのである。
お金は大事ですが、心を第一に大切にして行けば、必要なお金は自然とめぐるのではないでしょうか
パチンコに消えるお金が、国内消費に回れば、景気回復につながるかも?
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韓国がパチンコを禁止したのを,日本では筆者が初めてリポートしたが,それを報道した日本のマスコミはない.(冒頭の一文)
浅い.タイトル負け.テーマは面白いのに,内容が面白くない.
もっと詳しく書いてくれないかな.書いてあることも真実なのか判断できるソースがないし,ストレスがたまる本.
ただし,日本がパチンコを規制しきれていない点は同意する.
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先ずは、現在パチンコに嵌って抜け出したいけれど抜け出せないという人には、強く一読を勧める。依存症という「病」を医学的なアプローチで克服させようというものではないが、自分のおかれている状況を冷静に考える端緒にはなると思う。
私は過去パチンコ経験者だが、韓国の状況などまったく知らなかった。なぜ知らなかったか、というよりなぜ知り得なかったのかというのが、本書の指摘する日本のパチンコに対する特異な状況であり、社会的な病理でさえもある。皮肉なことに、パチンコに嵌っている人たちが依存症であるというよりも、パチンコ関連業者、国、メディア等、今の日本全体がパチンコ依存症なのではないかと思えてくる。
筆者はパチンコに対しては強硬であり、断固廃止論者だ。ただし、それを納得させるための客観的な情報に物足りなさ感があるのは、正しい統計情報等が表に出にくいと想像するにしても、少し残念な気がする。しかし、韓国の状況を日本に伝えたこと、パチンコに対して臆することない態度を表明していることは、筆者および出版社に多大な賞賛を与えたい。これこそがジャーナリズムの役割なのだから。
是非、著者および出版社には、説得力を増した続編を望みたい。
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タイトルにまでした韓国の成功事例の記述が薄すぎる。もっと突っ込んだレポートが欲しかった。そして著者の観念論が強すぎる。テーマは凄くいいのにこの内容では尻切れトンボ。小泉政治を持ち出すのはあまりにも無理がありすぎ。3分の1くらい読んだ辺りからだるくなってきた結果飛ばし読みしまくり…パチンコは僕も嫌いなので期待して読んだけど、ハズレだったなあ。
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田舎にあふれるパチンコ店。積年の疑問「日本の資力(経済・時間)は無垢なる人財から吸い取られているのではないだろうか?」に回答を与えてくれる予感の、2011年中必読の一冊!
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この本は、今後日本の進むべき道を決めるときに必読。いかに、パチンコが貧困層を相手にしたビジネスで、社会を不幸にしているかわかる。
業界の縮図は、パチンコ店の経営者が小作人で、パチンコ台メーカーは地主でその上の悪代官が警察となる。そして、市民からお金を巻き上げる。パチンコ関係のあらゆる業界に警察の天下りが蔓延っていることが、この国の不幸。
韓国で全廃でしたパチンコを日本でなくせないのは、メデイアと政治家の真心のなさ。このままでは、給食費や子供手当がパチンコ代に消え、家族の不幸な事件が増えてしまうという意見に納得だし、日本でもパチンコがなくなったほうがいいことに賛成。