紙の本
地獄の若手改革派が巻き起こす騒動
2011/04/03 11:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
人口減少に悩む地獄にあって、事なかれ主義の老人たちに逆らい、現世での地獄のイメージアップを図ろうとする近村刹那は、妹の近村那由多を現世に送り込む。ところが、地獄に引きこもっていた彼女たちは現世についての常識がなく、そのくせ現代の風習には興味津々。言動が怪しくなってしまう。
一方、黒田義貴は普通のことが嫌いな高校生。街で高校生に絡まれている那由多と関わり、彼女たちの地獄イメージアップ作戦に協力することになる。しかし、現世は天国が主導してイメージを作っている世界。そこに地獄が割り込もうとするのを天国が黙って見過ごすわけはなく、その尖兵たる添島涼との間にトラブルが発生する。
普通ということが大嫌いな、一風変わった少年と、カラオケ中毒と化している地獄の常識知らず少女が織り成す学園コメディ。今回は舞台設定の説明と立ち上げに注力した感じなので、2巻以降で本格的な騒動が起こると思われます。
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コメディだと思ってたら後半は結構シリアス風味。天国と地獄のやってる事が通常イメージとはまったく逆で斬新でしたね。カラオケ大好き那由多のキャラは好きだ。
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冒頭3分の2くらいでだらだらと似たような展開が繰り返されて、非常に飽きる。
その反面、ラストはかなり駆け足気味に色々詰め込んで終わった印象。
続きは読まなくてもいいかな、ってくらい文章が単調で文章自体もラノベにしては硬く、読むのが苦痛だったのだけれども、終わり方を見るともう1冊は様子見で読んでもいいかな、と思う。
2巻次第で見限るかどうか。
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天国より地獄はどうですか?
斬新なアイデアでしたね。展開は弱いですが、よく出来たはなしでした。
それよか、とにかくキャラが可愛い!挿絵ももちろん、性格も可愛い!
登場人物が殆ど居ない中で、バトルをうまく展開できたと思いました!
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現世は起点になるから必要な物ではあるけれど、この話の流れだと天国と地獄の区分けで進めていくよりも対立する異次元の別勢力でつくっていった方が話を発展させやすいようにも感じた、が元々の初期構想で産まれたのがその2つの言葉的な違いの差だったので納得もした。ただ、話からはキャラクターの名前以外からは地獄と天国であるべき差はそれほど無かった分、逆に世界の対立構図とか話の流れがバトル物とか勢力対立でしっかりした物だった。
主人公「黒田」の価値観とか感性はp232の撃たれたら死ぬ場面で那由他をおもしろがってからかうのは覚悟を決めた後の行動といえども中々に歪んでる性格をしていて、その場面で会話を挟んでいるせいかシリアスな所がある程度掻き消えてて物語っぽいと受け取りもしたがこれが結構インパクトになっている。
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「あの……地獄って,ステキだと思いませんか?」
普通を嫌う少年・黒田義貴が町で少女・近村那由他に声をかけられた.
なんだか面白そう.
そんな理由で那由他の話を聞く事に….
みんなが天国へ行きたがるこのご時世,地獄は人材不足なんだとか.
それを解消するために
那由他は地獄のイメージアップを図ろうと派遣されてきたのだという.
そんな話.
それなりに面白かったよ.
義貴少年の普通を嫌う感じとか,
なんていうか,ちょっとこじらせると厨二病を発症しそうな感じがアレ.
で,那由他少女が普段バカキャラなのにやるときはやる感じとか.
天国から来てる奴がまたお約束ですね.
この天国ちゃんを仲間に引き込んだら面白いことになりそうだ.
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「普通」が嫌いな高校生の黒田義貴(くろだ・よしたか)が、二人の男に絡まれている美少女を助け出します。しかし男たちが去った後、少女が義貴に放ったことばは、「地獄って、ステキだと思いませんか?」というものでした。
近村那由多(ちかむら・なゆた)と名乗るその少女は、現世界での地獄のイメージが悪いのは天国が情報操作をしているせいだと、戸惑う義貴に力説します。地獄のイメージがあまりにも悪いため、死後に地獄行きを希望する人間は減少し、このままでは地獄は過疎のために消滅してしまうのではないかと危機感を覚えた那由多の姉・近村刹那(ちかむら・せつな)が、妹を現世界に送り出し、地獄のイメージの向上を図ろうと計画したのでした。
「普通」が嫌いな義貴は、那由多の言葉に乗って、現世界の人びとの地獄に対するイメージを刷新しようと試みます。しかしそうした彼らの動きはまたたく間に天国に知られるところとなり、黒髪のツンデレ美少女・添島涼(そえじま・りょう)を送り込んで、那由多たちを襲撃します。
地獄のイメージ・アップのための同好会をつくるというアイディアがおもしろいと思いました。ただ、文章や構成はまだかなりぎこちない感じを受けます。ライトノベル市場もこれだけ飽和状態になってしまうと、畳みかけるギャグが冴えまくっていたり、中二的な設定がてんこ盛りだったり、熱いバトル・アクションとキャラクターのカッコいいセリフがキマっていたりしないと、印象が薄くて埋もれてしまいそうです。