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室町幕府論 みんなのレビュー

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みんなのレビュー9件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本

寺院建立とつかの間の安定期。

2010/12/12 22:12

14人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「室町幕府論」と銘打っているが、正平の一統と後光厳天皇の践祚から足利義持の時代までを書いた本である。
 正平の一統による崇光天皇の廃位と破綻後に半ば強引に幕府が擁立した後光厳天皇の践祚が朝廷の権威の低下を迎えた事や「室町の王権」とは随分違う足利義満像(特に永楽帝から封ぜられた「日本国王」号についてや後円融天皇との関係)が興味深かった。
 ただし「室町の王権」に書かれているような義満が征夷大将軍を返上してからの彼の地位がどうなっているのか、が書かれていないのが惜しいところだ。
 建武3年の足利尊氏への院宣宣下から正平の一統までの光厳院院政下の北朝と室町幕府はどういう関係だったのか、知りたくなった。

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電子書籍

室町幕府の意義がよくわかった

2015/10/12 11:54

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ごみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「室町幕府論 早島大祐」を読了。
鎌倉幕府から続くどろどろした皇位継承争いとなった南北朝時代と、その後の派手な戦国時代の間にあって地味な感じがする室町幕府。
相国寺に建っていたといわれる七重の大塔(高さ約110m)を着目点として、室町幕府の尊氏、義詮、義満、義持の四代に渡って解き明かし、従来の「京都市政権」説の不十分さを展開する。こうした義満、義持の施策が、その後の時代の制度へのきっかけとなった。

■学んだこと
1)皇室と武士の関係
皇族になる策謀を進めた平氏一族、皇族と一線を引いた鎌倉幕府、いずれもうまくいかなかった。
京に幕府を開き、朝廷との関係を保ちつつ、幕府体制を構築していった義満。
南北朝時代を経て、経済的に疲弊した朝廷を支援することで、儀礼・祭事野実施を幕府依存にならざるを得ない状況に。
検非違使を中心とした朝廷警察・裁判権の弱体化も幕府への依存となっていく。
2)財務政策
・都市・商業課税システム創設
南北朝の動乱からの復旧において山門(延暦寺)などの金融業が重要な役割を果たし、寺社勢力が強まったこと
義満が土倉酒屋役の創設し、既得権の朝廷・寺社との相互依存の関係を保つことで、新たな都市・商業課税システムが、従来の荘園課税システムに加わったこと
・海外貿易
天龍寺造営での天龍寺船による日元貿易、その後の遣明船による商業活動による新たな財源確保の手段ができたこと
義持の時代には、義満への反感から途絶えるものの義教にて復活。
・都鄙の商業の道
山崎新人を筆頭とした地方との商業活動の商人の道、守護在京による京と守護地の守護の道、京菩提寺と国菩提寺の間の禅僧の道により、都鄙の交通が活性化したこと
3)僧侶ブレインの活用
義満が禅宗に傾倒し、朝廷も含めた政策において規律を守ることを強要したこと
政策の立案・実施には禅僧の強力なバックアップがあったこと。夢窓疎石はその第一人者であったこと
儀礼・祭事の復活により寺社との相互互恵が実現されていたこと
4)守護の力
都市・商業課税システムが強力になたことで、地方は守護による間接支配となっていったこと
守護の在京による京菩提寺の建設が盛んになり、国菩提寺との禅僧による連携が強まり財政・情報の流通が盛んになったこと
これにより守護の力が次第に強くなり、その後の戦国時代へのきっかけとなったこと

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紙の本

室町幕府の意義がよくわかった

2015/10/12 11:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ごみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「室町幕府論 早島大祐」を読了。
鎌倉幕府から続くどろどろした皇位継承争いとなった南北朝時代と、その後の派手な戦国時代の間にあって地味な感じがする室町幕府。
相国寺に建っていたといわれる七重の大塔(高さ約110m)を着目点として、室町幕府の尊氏、義詮、義満、義持の四代に渡って解き明かし、従来の「京都市政権」説の不十分さを展開する。こうした義満、義持の施策が、その後の時代の制度へのきっかけとなった。

■学んだこと
1)皇室と武士の関係
皇族になる策謀を進めた平氏一族、皇族と一線を引いた鎌倉幕府、いずれもうまくいかなかった。
京に幕府を開き、朝廷との関係を保ちつつ、幕府体制を構築していった義満。
南北朝時代を経て、経済的に疲弊した朝廷を支援することで、儀礼・祭事野実施を幕府依存にならざるを得ない状況に。
検非違使を中心とした朝廷警察・裁判権の弱体化も幕府への依存となっていく。
2)財務政策
・都市・商業課税システム創設
南北朝の動乱からの復旧において山門(延暦寺)などの金融業が重要な役割を果たし、寺社勢力が強まったこと
義満が土倉酒屋役の創設し、既得権の朝廷・寺社との相互依存の関係を保つことで、新たな都市・商業課税システムが、従来の荘園課税システムに加わったこと
・海外貿易
天龍寺造営での天龍寺船による日元貿易、その後の遣明船による商業活動による新たな財源確保の手段ができたこと
義持の時代には、義満への反感から途絶えるものの義教にて復活。
・都鄙の商業の道
山崎新人を筆頭とした地方との商業活動の商人の道、守護在京による京と守護地の守護の道、京菩提寺と国菩提寺の間の禅僧の道により、都鄙の交通が活性化したこと
3)僧侶ブレインの活用
義満が禅宗に傾倒し、朝廷も含めた政策において規律を守ることを強要したこと
政策の立案・実施には禅僧の強力なバックアップがあったこと。夢窓疎石はその第一人者であったこと
儀礼・祭事の復活により寺社との相互互恵が実現されていたこと
4)守護の力
都市・商業課税システムが強力になたことで、地方は守護による間接支配となっていったこと
守護の在京による京菩提寺の建設が盛んになり、国菩提寺との禅僧による連携が強まり財政・情報の流通が盛んになったこと
これにより守護の力が次第に強くなり、その後の戦国時代へのきっかけとなったこと

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2011/01/10 21:54

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2010/12/17 13:41

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2011/02/13 14:18

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2013/08/31 16:04

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2021/03/13 13:43

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