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みんなのレビュー55件

みんなの評価3.7

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55 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

夏休みの宿題つながりで… 小川洋子さん!

2011/08/29 17:19

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

いよいよ中学生のムスメも、夏休みがあとわずか…。ほぼ毎日のようにクラブ活動があったので、親子そろって夏休み気分どっぷりではなかったのですが、さすがにここ数日はクラブ活動もお休みで、ムスメは残った宿題とにらめっこしています。(@_@;)
夏休みが始まって早々、宿題で本を読むのだけれど、この中から選んでと渡された本のリスト。その中から私がムスメのために選んだのが、小川洋子さんの『博士の愛した数式』でした。

そうして、今回、私が読んだのは、小川洋子さんが今年の一月に出されたエッセイ集!
私の書いた本たちというコーナーで、これまで手がけた小説の一つひとつにまつわるエピソードが紹介されていました。

『博士の愛した数式』のところをちょっと引いてみますね。

「慣れない分野を題材にして書いたからか、疲れが出て唇が腫れた。唇の奥に潜んでいるウィルスが、時折むくむくと盛り上がって、唇をとんでもない形に変えてしまうのだ。最初に、口のまわりが妙に緊張してくる。そのうち、…」

ウィルスと対話をする小川さん、その痛々しい状態の時でさえ、なんだかメルヘンのように、なってしまう。これは、すごいな…と、その数行で唸ってしまいました。

岡山から上京されて学生時代四年間を過ごした武蔵小金井にある女子寮の話が面白かった。なんでも普通の一軒家に定員5人の女性大生が暮らすスタイル、門限なし、食事は自炊、寮費が一か月たったの千円で、当時よくこしらえたメニューにライスコロッケが登場して…。思わず私も懐かしいあの頃の事を思い出していました。

忘れられないのは、二人の女性のエピソードです。一人は、小川さんの小説をフランス語に翻訳してくれているローズ・マリーさん。パリ滞在中の思い出は忙しい中もやはり優雅な雰囲気が漂っていました。
もう一人は、大学時代からの親友の話。「思い返してみると、よみがえってくるのは、二人で何をしたかという行為ではなく、一つ一つの場面である。二人が同じ場所に一緒にいて、同じ時間を過ごしたという記憶の重なりだ。」ここのこと、大いに共感しました。

思わず付箋をつけてしまったところは、素晴らしい本に出合った時の小川さんの行動ぶりです。

~まず本を閉じ、それを胸に抱き寄せ、一言「すごい」とつぶやく。自分が使っているのと同じ言葉で、どうしてこのような作品が生まれるのか、信じられない気分に陥る。~

このエピソード大好き、です。小川さんを「すごい」とつぶやかせた本たちも、小川さんに抱き寄せられてどぎまぎしていそうな気がして、心なごみました。

ところで、ムスメは『博士の愛した数式』を最後まで読めたのでしょう?
さっき聞いたら、ニヤリと一言。「まだ読んでない」トホホホホホホホ(@_@;)


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紙の本

作家になったことを夫に知らせていなかった、っていうくだりが興味深かったです。妻ががあるジャンルで有名人であるっていうのは、色々あるんです。それと小川がクリスティ好きだったこと、意外でした、はい。

2011/12/05 19:39

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

古い洋館の階段室が好きです。特に、壁を白くした建物の階段が。古い、と断ったのは昔の建物のほうが階段の勾配がゆったりしているのと、巾が広いこともあります。それと、そこを過ぎた時間が感じられること。階段の踏み面は、多くの人に踏まれたおかげでかすかですが波打っています。段鼻や手すりの角は丸みを帯びて、石であるのに触れても温かみを感じさせる。そう、柔らかいんです。

それは、このカバーに使われている写真にもいえて、実に柔らかい。東京の目黒にある庭園美術館なんかにいけば、あるいは北の丸にある近代美術の工芸館でもいいのですが、それを実感してもらえるはずです。そして、小川の新しいエッセイ集を優しく包み込むカバーにもそれがあります。それは小川の文章にもあるものです。温かく丸みを帯びて、柔らかい・・・

素敵なカバー写真は、(C)Owen Edelsten/Masterfile/amanaimages、装丁は坂川栄治+永井亜矢子(坂川事務所)です。

出版社のHPの内容紹介は
              *
日常の中にある異界への隙間……
すこしばかり耳を澄まし、目を凝らすと日常の中にある不思議世界への隙間が見えてくる。そこから異界を覗くとき、物語が生まれる。著者の学生時代からを綴ったエッセイを収録
              *
とあります。巻末の初出一覧を見て驚いたのですが、書き下ろしの文章が、10本もあって、この手のエッセイ集としては珍しいのではないでしょうか。神戸新聞、京都新聞、朝日・讀賣新聞、日経など新聞に書かれたものが中心になっていて、書き下ろしを別にすれば古いものは1991年、新しいもので2005年、案外多いのが1992年の文章で、多分、前の年に芥川賞を取ったことと関係があるのでしょう。

読書好きな子供の孤独と、それを楽しむ心の余裕、そして数こそ少ないけれど理解しあえる友人、そして執筆の悩み、よき編集者との出会い、ワープロでの誤操作による原稿消失、海外の朗読会とお世話になった人々、阪神タイガース、愛犬のラブなどさまざまなことが描かれます。動物園で見たワニの話は、なんだかいかにも小川らしい。そうか、小川ってそんなに長編を書いていないんだ、なんて思いもしました。

それと倉敷の町や神戸に対する愛着、作家になったことを夫に知らせていなかった事実、方向音痴と、案外頻繁な東京との行き来、そして作品の思い出と芥川賞受賞前後のエピソードも面白い。寮生活の食事の工夫、卒業した早稲田大学をその後訪れていないこと、四国が今と小川の学生時代とでは、行き来にかかる時間が大きく異なること。そして倉敷に16年、その後は芦屋に暮らしています。

面白かったのは、編集者に、原稿が出来ていないのを誤魔化すために思いつきで、できていると誤魔化した話の内容を語っているうちに、本当に話がまとまっていくあたりでしょうか。その例でも分かるように、小川の場合、最初から全体を構想するのではなく、どちらかというと書いているうちに話がまとまっていくことが多いようです。ですから、小川がクリスティを楽しんだというのが意外でした。

実の父親と、小川が作家になるのを助けてくれた編集者という第二の父を相次いで亡くすあたりは、他人事ではないなあという思い出読みました。ただ、一箇所、読んでいてよく分からないところがありました。これは小川のせいではなくて私自身の文章読解力の無さに起因しているのでしょうが書いておきます。問題の箇所は、第三章の頭の文章。左ページに問題の扉の写真がでていて、それについて
              *
この扉を取り付けるのには苦労した。最初、明らかに大きすぎる扉が届いて途方に暮れた。(中略)十日ほどしてようやく、適切な大きさの、ひびの入っていない扉が届いた。蝶番のネジが一ミリでもずれていないか、ほんのわずかでもひびが入る気配はないか、夫は仔細に点検した。
              *
書いてあります。この文を読むと、どうも小川自身がネットか何かで扉を注文して、自分たちで取り付けたようにも思える。ということは、最初は採寸ミスか、製造者のミス。でも、普通は玄関扉は、建てつけの問題もあるので、取り付けるのは建築業者ではないのでしょうか。ご主人の趣味が日曜大工だとか? それはともかく、各章の頭に出ている写真がいいです。特に記載がないのは小川の撮影だからでしょうか。

最後に目次を抜粋して写しておきます。

第一章 想い出の地から
    甲子園球場/武蔵小金井女子学生寮/私の後悔/瀬戸内海を渡る/倉敷――“本物”のある町で/ロビーで待ち合わせ ほか
第二章 創作の小部屋
    恐る恐る書く/消えた小説/本はいつでも寄り添ってくれる/不安/好きな作家/前のめり/サイン会の喜び/鼓膜に触れてくる声 ほか
第三章 出会いの人、出会いの先に
    ローズ・マリーという名前/そこにいてくれる、ありがたさ/相手を思う気持ちを、形のない気配に変えて/犬の秘密 ほか
第四章 日々のなかで
    一枚の写真/髪/整理整頓/迷子預かり所/本を買う日曜日/建物/レオ様の肩甲骨/ぼんやり/素晴らしい試合に感謝 ほか
第五章 自著へのつぶやき 書かれたもの、書かれなかったもの
    揚羽蝶が壊れる時/完璧な病室/冷めない紅茶/余白の愛/アンジェリーナ 佐野元春と10の短編/密やかな結晶/薬指の標本 ほか
初出一覧

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2013/11/18 09:30

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2011/03/22 12:41

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2011/06/11 21:23

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