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たくさんビジネス書を読んだ方であれば、一度は、「社長がいなく
ても回る組織がいい組織」「自分がいなくても経営が回る状態を作
るのが社長の仕事である」などといった言葉を目にしたことがあるはず。
中小企業の歴史は、おそらく多くの場合、権限委譲と闘い、敗れ去
っていく歴史だと思いますが、この一冊があれば大丈夫、と信じたい。
なぜなら本書は、権限委譲したい社長が、何をすればいいのか、詳
細に書いてくれているから。
「役割」と「権限」を明らかにすること、チームメンバーの仕事量
を把握することといった基本から、KPI(業績評価指標)情報を
担当メンバーからリーダーへメールで送らせる、マルチロールシス
テムで役割をときどき入れ替えるなどといった応用編、さらには、
「ITインフラ」に思い切って投資する、評価をガラス張りにする
などといった高等技術まで、じつに丁寧に説明しています。
著者の会社で実際に行っているやり方を実例として紹介しているの
で、実際にチーム運営されている方であれば、ピンと来るに違いあ
りません。
チームをさらに高い次元に引き上げるためにも、リーダーはより多
くの時間を対外的な「関係構築」や「交渉」といった付加価値の高
い領域に投じるべきなのです
特に重要な資材や役務については「今お付き合いしているところが
あるからもういいや」と思わず、いろいろな会社と接点を持つこと
によって、条件面などの交渉を有利に進めることができるようにな
ります
リーダーが現場の仕事に入り込み過ぎると、その仕事に慣れるにつ
れて、現状のやり方を疑わなくなり、課題を見失ってしまう
「役割」と「権限」を明らかにすることによって、メンバーは自分
が何を期待されていて、どこまでが自分の裁量で許されるのかを具
体的につかむことができます
「権限」が本人の能力と比べてあまりに小さ過ぎると、その人の器
をも小さくしてしまう恐れがある
あなたは自分のチーム全体の仕事量を把握していますか? よほど
タフな人でない限り、人は長時間働くと集中力やモチベーションが
落ちてくるものです
「管理一覧」や「KPI(業績評価指標)」の情報を担当メンバー
からリーダーへ、メールで送ってもらう
マニュアル整備と判断基準の共有でリーダー不在時のトラブルに備える
マルチロールシステムで役割をときどき入れ替える
結局のところ、チーム最適を求めるということは、目の前の小さな
個人最適をあきらめること
「時間を奪う要素」をオフィスから徹底排除
業務上の「人それぞれ」と「その時々」をなくせば、生産性が高ま
り、より大きな課題と向き合える
費用対効果の高い「ITインフラ」に思い切って投資する
強み以外の仕事をなるべく標準化し、それでも残る部分はさらにア
ウトソースすることによって���チームを身軽にしていく
評価をガラス張りにするだけで、メンバーは自ら成長するようになる
メンバーの報告作業が過度に膨れ上がらないように配慮
章 「あなたがいなくても勝手に稼ぐチーム」を作る
2章 変化に負けない仕組みを作る【チーム・マネジメント】
3章 チームの生産性を高める【パフォーマンス・マネジメント】
4章 メンバーのやる気を高める【モチベーション・マネジメント】
5章 伝達効率を高める【コミュニケーション・マネジメント】
6章 会議の生産性を高める【ミーティング・マネジメント】
7章 次世代リーダーの【セルフ・マネジメント】
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【33/150】最近やたら意識していること、自分がいなくても動くチームづくり。自分がいるからうまく行っているとは思わないけれど・・・。本書に書かれていることのいくつかは実践しているつもりだが、まだまだ不十分。
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本日ご紹介する本は、
今の時代にあったチーム像について
いろんな視点で書かれた本です。
内容は
チームの仕組み、 チームの生産性
やる気を高める、コミュニケーション、会議の生産性
リーダーのセルフ・マネジメント
と多岐にわたります。
全体によくまとまっています。
読んでいて、取り組まないといけないと
普段、なんとなく感じていることが、
体系的にまとめられているので
非常に参考になりました。
たとえば
状況を効率的に把握するための仕組み=「営業面」「製作面」「経理面」
この3つの分野の情報は社員全員にとって重要です。
リアルタイムに、いつでも、誰でも、すぐ見れるような「仕組み」があれば、
もっと全員の力を発揮できるのではないかと思います。
「時間を奪う要素をオフィスから徹底排除する」
「社内情報を10秒以内に見つけることを目標とする」
このような「こ
だわり」による、日々の取り組みによる蓄積が
他社にはマネのできない力になるのだと思います。
ぜひチャレンジしてみたいテーマです。
チームの最適を求める=目の前の小さな個人最適はあきらめる
人間だれでも自分中心で考えてしまいます。
全体最適を考える習慣がもてれば、
全体の状況を俯瞰する視点がもてますし、
チームだけではなく、会社全体とか
お客様の最適も含めて自然と考えられる
ようになります。
この他にも、いいチームのための
いろいろな視点が紹介されています。
ひとつだけ取り上げて実践しても
すぐには、成果は上がりませんが
ひとつひとつ積み上げていくことにより
序々に大きな成果につながります。
一度にたくさんのことは出来ませんが
長期的に考えて、取り組んでいきたいと思いました。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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「仕組み作り」と「リーダーの働きかけ」次第でメンバーは自立し、チームは持続的に成長していける
チーム最適を求める=目の前の小さな個人最適はあきらめる
「時間を奪う要素」をオフィスから徹底排除する
ITインフラは入れ替えれば性能分は確実に生産性上がる=投資効率は高い
評価指標、評価家結果=社内のグループウエアで完全にオープンにする
コミュニケーションの質を上げる=「単純な質疑応答」を減らし「情報伝達」「議論」を増やす
カナリアでは、社内情報を10秒以内に見つけられることを目標としている
会議の生産性を上げることに注力=①コスト効率は断然高まる ②チームの成長にも大きく寄与する
会議が終わった時点では何も価値を生んでいない。その後のアクションがあってはじめて価値が生まれる
次世代リーダーは、ITのプロである前に、情報活用のプロ��なくてはならない
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◆目次◆
1章「あなたがいなくても勝手に稼ぐチーム」を作る
2章 変化に負けない仕組みを作る【チーム・マネジメント】
3章 チームの生産性を高める【パフォーマンス・マネジメント】
4章 メンバーのやる気を高める【モチベーション・マネジメント】
5章 伝達効率を高める【コミュニケーション・マネジメント】
6章 会議の生産性を高める【ミーティング・マネジメント】
7章 次世代リーダーの【セルフ・マネジメント】
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◆マインドマップ◆
http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/7a102281603fa89d.png
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マニュアル化や役割を固定化しないことに誰が抜けても仕事の質は変わらない=「あなたがいなくても勝手に稼ぐチーム」のようだ。
これは、人を仕事の為の部品ともとれそうだけど、まず人が創造性を発揮できる条件を整えなきゃ始まらないでしょ?といった前提条件だと受け取った。
考えさせられることが多かった。
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読み始めてから1年以上放置してしまった。チームのメンバーに何を伝えていけばよいのか迷っていた時期に買ったが、あまり具体的なノウハウには言及せず、心構え的な内容が多かった。
ただし決して本書が役に立たないという意味ではなく、むしろ逆に当たり前のことを当たり前にやっていくことの大切さが、自己啓発関連にありがちな異様なテンションを伴うことなく丁寧に語られている点は好感が持てた。IT関連の経費(高速なPC等)は人件費やモチベーションに比べれば大した費用ではないとの喝破は非常によいバランス感覚を感じるが、こういう経営者のほうが世間的にはスーパーレアなのが残念。
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ITの活用による働く環境改善、、が中心の本。業務の効率化や柔軟な体制、フレームワーク作りについて多く紙面を割いている。
期待していた”チーム作り”の観点では2章08〜10辺りチームメンバーに動機づけを促す指標の記述あり。
スタンダードな業務効率化・マネジメントの本としては◎。タイトルから期待していた内容にはもう一歩でした。
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【2019/06読み終わり】リーダーが楽する為の本かと思ったら、リーダーも最大限の努力をしつつメンバーにも頑張ってもらう方法を書いた本でした。私はリーダーではないけど、リーダーに少しづつこの本に書いてある事を提案していこうと思いました。