紙の本
しまった、
2012/08/01 17:03
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投稿者:MOG - この投稿者のレビュー一覧を見る
新作かと思って購入したら、「幽」で読んだ作品ばかりでした・・・
が、「家系」ホラーが好きな方には是非読んでいただきたいです。
読後感が後味悪くてお勧めです^^;
怪談は概してすっきりしないもの、オチは必要ないものですが、
どろっとしたものが心に残る感じです。
これぞ怪談。
一度読んだ内容だったので、★-1で。
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実話系の流れからなのか、どちらかというと落ち着いたというか、系統こそ違え英国の古典怪奇小説のような朧げな、雰囲気が何か妙な―程度の奇談が多かったような。読者視点となる登場人物にしても、妙に覚めているというか、怪異をすんなり受け入れてしまっているというか。
それこそ三津田信三の「家」シリーズや呪怨シリーズのような禍々しい、どストレートな幽霊屋敷ものが1篇くらいあってもよかったんじゃないかとも思う。
この競作集シリーズ、そして同レーベルの「怪談実話系」シリーズにしても、体験談や聞き書きなど実話風の体裁を取りつつも、そこにフィクションを巧く紛れ込ませる(あるいはその方向へ話を進めていく)ことで、読者に「どこまで実話でどこから創作なのか」と不安感を与える点が受けているんじゃないだろうか。
恐怖体験者にとっては現実であっても、他人から見ればそれは非現実的な事柄であり、実話と創作の境界の危うさは即ち、読者にとっての現実と非現実の境界の危うさに通じているとも思われるので。
詳しくはこちら。
http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2011-02-25
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家をテーマとした怪談競作集。自宅が怪異に襲われる、ってのは一番怖い状態なんですよね。自宅ってのは一番安全であるはずのところなんだし、逃げ場もないから。だからこそ、ホラーとしては魅力的です。
お気に入りは神狛しず「悪霊の家」。なんとも恐ろしそうなタイトルです。実際、恐ろしさもあります。しっかりとホラー。だけどなんとなくコミカルな印象も受ける一作です。
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山や川を追われた動物が住宅や民家を襲う事件が年々増えているが、追われているのは動物だけではない。幽霊もまた居場所を探して歩き回っている。そして、ここだというとこを見つけると、頑として動かなくなってしまう。そんな体験を作家が自ら体験して聴いて書く。自宅だからという理由で逃げようにも逃げられない恐怖が伝わってくる。考えると、こんだけの人が家についての怪談を見たり聴いたりしているのだから、これを読む人も少なからず同じような家であるかもしれない。
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(2011/03/21購入)(2011/04/1一部読了)
皆川博子の短編が読みたくて購入。
皆川氏の短編のみ読了。ほかの作品は、気が向いたら読む。
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実話っぽい怪談よりあくまで創作の小説の怪談のほうが大好きだーとあらためて実感した。
てのひら怪談で読んでた作家が何人かのっていて感慨深い。
『うちな、ちからしらさんとこ、買うたんや』
(しばらく実話っぽい語り方の話が続いてぴんとこないなと思ってたら、これもそうかと思ったら!不気味で怖い。えげつない。勘弁してください。後味わるい。そういう類の良い話だった。)
朱雀門出「ちかしらさん」
逃亡など赦さない。この船は沈没しないのだから。
(一番面白かった。同じ作家のを探して読みたい。他人事っぽい軽やかさで読みやすいな、しかしスルーア?ようわからんがなんで出てきたんだ?と引っ掛かってたらガッと落とし所が。
深刻で愉快で怖い。大好きだ。)
神狛しず「悪霊の家」
(一番引き込まれて読んでどんよりした。節目ごとに最後に名前と年齢が出てくるのが暗澹とする。後半加速するのも寂しい。淡々と。おいてけぼり。)
金子みづは「葦の原」
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目玉であろう皆川博子氏の作品については、さすがに一定の水準は超えているものの、正直期待外れ、傑作とは言い難い、というのが個人的な感想。
他は、宇佐美まこと氏「犬嫌い」、金子みづは氏「葦の原」は強烈な存在感を示しているものの、それ以外に関しては、怖くない、面白くない、読後に何かを残すわけではない、と、ちょっとプロフェッショナルの作としてはいただけない。
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家にまつわるホラー。
いやあ、どれも怖かった。
でもって、怪異や、怪異ともいえないものと向き合う人間のたくましさ。
立ち向かう人には、ある種の愚鈍さが必須なのかなと思ったりしたのである。
と、いうより強烈な自我か。
うむ。
怪異との戦いは、自我のせめぎ合いであるともいえるのかもしれない。
と、そこが<我が家>だからこそ、人は決然と立ち向かうのだろう。
自分のエリアを侵されることは、どうあっても許しがたいことだという象徴なのかもしれない。
にしても、皆川博子氏は、相変わらず美しい。
美しくて、怖くて、決然としている。凛々しいとさえ感じる。
面白かった。
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感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201206/article_3.html
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朱雀門出『ちかしらさん』が一番よかったな。家を買う一家に次々と不幸が起こる家。付近の住民はなぜ、その家をちかしらさんと呼ぶのか。不条理で禍々しい。
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家に関する怪異な話を集めた短編集。殆どが実話体験談のような話が多かった。そんな中異彩だったのが最初の皆川博子さんの話。文体としては個人的には少し読みにくかったが、内容は不思議な感じのする話だった。神狛しずさんの話はタイトルの割に面白かった。黒史郎さんと神狛しずさんの話は個人的に読みやすかったと思う。