投稿元:
レビューを見る
児童向けにだされた作品を年長者向けに。内容はほとんどそのままに編集し直したそう
『無個性こそ個性』
など、大人でも読んでいて気付かされることが多いです(又はAKB48についても)
ソフィ・カルさん
や
著者の作品をみてみたい
投稿元:
レビューを見る
もともと若い人向けに書かれたものを、大人向けに多少手を入れて改めて刊行したものということだ。
大変わかりやすい。
子供(といっても中高生ぐらいか)に対する語り口であっても内容は大人向けでもある。
芸術に限らず、若い人が(あるいは大人になってからでも)将来を考える時の参考になる。
いくつになっても自分を見つめ直すことってあると思うから。
投稿元:
レビューを見る
写真を趣味にしていることもあって、「芸術って何なのだろう」「なぜ、”美しい”と感じるのだろう」と思うことがあります。
魚が自分の体をカラフルな色にして異性にアピールしている姿を見ると、「魚も”美”を感じるのだろうか」「じゃあ、プランクトンはどうなのだろう」などと考えてしまうこともあります。
そんな僕の疑問に答えてくれそうな題名の本を見つけたので、さっそく手に取ってみることにしました。
著者は日本画家。
僕は初めて知りましたが、世界で活躍している、高名な方のようですね。
もともとは10代向けに書かれた本のようで、語り口調で、専門的な言葉を使わずに書かれています。
しかし、書かれていることは哲学的な内容だなと、感じました。
芸術を制作する際の技術的な話はほとんどなく、「芸術とはなんだろう」という問いに、角度を変えて繰り返し、説明してくれています。
この本を読むまでは、「わかりあう、理解しあう」ということと芸術が、結びつくとは考えていなかったので、僕には「目から鱗」の内容でした。
僕はこれまで、芸術論に関する本を読んだことが無かったので、この本の主張が一般的なのか著者固有のものなのかはわかりません。
しかし、芸術ということを考えるにあたっての切り口を、この本から学べたように思います。
投稿元:
レビューを見る
「美」とは「五感で感じる、生きていくことにかかわる感性のこと。」
「きれい」ということは「片付ける」と言う意味。
なぜ日本画か?
日本画の絵の具がきらきら美しかった。
化粧、コスメティックの語源、コスモス=宇宙。
日本画の絵の具は、太古の昔の人が天然の石や粉を身体に塗ったのと同様な天然の粉。
それを天然の接着剤「にかわ」で天然の和紙に定着させる。オールナチュラル。
「ウォーターフォール」
ハワイ島でヘリコプターに乗って、スケッチをしていた。
眼下のボス鹿の堂々とした迫力、存在感、生命感の美。
これがうまく描けず、思い出したのが、その前にあった滝。
滝を描くことで表現できないかと、試行錯誤し、
苦肉の策で「上から下へと絵の具を流してみよう」と。
きれいな絵を描こうと思ったらだめ、美しい絵を描こう。
美は混沌にある。そこに秩序を見つけ出すときに美が発見される。
宇宙自体が秩序ある混沌なのだから。
失敗しても続ける。その秘訣。
「あなたの人生はあなたが主役なのだ」ということ。
聞く心と信じる心。
絵にはガラスをはめない。「人は絵を傷つけない」と信じているから。
それは相手にも伝わる。
芸術とは、
「美」という、生きていく喜びを鍵穴にして、
自分の気持ちを何とか伝えようとすること。
仲良くやる知恵。
書籍「未来のおとなへ語る わたしが芸術について語るなら」の再編集版。