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hontoレビュー

ばんば憑き

ばんば憑き みんなのレビュー

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みんなのレビュー201件

みんなの評価4.1

評価内訳

201 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

本当に怖いものは。。。。

2011/03/02 16:26

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る

江戸・湯島天神下で小間物商を営む「伊勢屋」の若夫婦、入り婿の佐一郎と一人娘のお志津は、箱根への湯治旅を終え戸塚宿に逗留していた。あいにくの雨で足止めとなり、混みあう宿で老女・お松との相部屋を引き受けることになるが、お嬢さん育ちのお志津は露骨に嫌な顔を見せる。夜、むくれて酔いつぶれたお志津をよそに、何かと気を遣う佐一郎にお松が語り出したのは、50年前に起こった恐ろしい出来事だった…。表題作ほか「討債鬼」「お文の影」「坊主の壺」「野槌の墓」「博打眼」の計6作を収録する怪奇時代短編集。

怖い話なのに悲しくて切ない
「お文の影」でのかわいそうな小さなお文。影だけが取り残され
楽しそうに遊ぶ子供たちのところに現れる。
影を怪しむ老人の頼みで土地のいわれを調べ始めた政五郎親分と
「おでこ」は
大人たちの思惑の中で翻弄され
小さな命が失われた悲しい事件を知りそして
影をお文のもとへ送り届けようとするのだ。
『日暮らし』の政五郎親分と人間記憶機のような
おでこが謎を解き明かすが
お文の来世での幸せを願わずにはいられない。



どの物語も
物の怪や鬼や悪霊を引き寄せるのは
生きている人のあさましい仕業や
心のありようだと伝えている。

宮部作品らしく
小さな子どもたちの登場人物たちは
どの子たちも健気で愛しい


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紙の本

珠玉の短編集

2011/04/27 17:36

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆこりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題作の「ばんば憑き」では、老女が淡々と50年前のできごとを
語る。ちょっと不思議な話だとは思ったが、それほど怖さを感じ
なかった。けれど、読み終わった後にじわじわと怖さが湧き出てきた。
「やはり人の心は怖い。」そう思わせる話だった。
また、「お文の影」では、子供の数より一つ影が多いというぎょっと
するような話だが、こちらは怖さよりも切なさのほうが大きかった。
5歳の女の子に起こったできごとは、哀れと言う以外に言葉が見つ
からなかった。
「博打眼」では人の心の隙につけ入る妖怪を描いているが、その妖怪を
生み出したのが人の心の醜い部分だということに複雑な思いを味わった。
退治方法はユニークで、面白かった。
「野槌の墓」はひとつの野槌にまつわる話だが、人の身勝手さが野槌の
運命をガラリと変えてしまった。人の形をしているが心は鬼という者が、
世の中にはたくさんいる。野槌はそういう者の犠牲になってしまった・・・。
6編は、個性豊かな話ばかりだ。そして、どの話も読み応えがあり、心に
強く余韻を残す。善にも悪にも簡単に染まってしまう人の心を、本当に
よく描いている。作者の力量やその感性に、感心したり驚かされたり
だった。「珠玉の短編集」と言っても過言ではない、多くの人にオススメ
したい作品だ。

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紙の本

しみじみと切なく

2011/05/07 08:59

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「坊主の壺」「お文の影」「博打眼」「討債鬼」「ばんば憑き」「野槌の墓」と、六編が収録された怪談である。 

気持ちの悪い話、恐ろしい話、酷い話、悲しい話とそれぞれだが、落ち着いた語り口は、さすがに宮部みゆき。ぞくぞくさせられたり、ぞわりと怖かったり、悲しかったりと、大いに楽しませてくれる。

また、「お文(ふみ)の影」では久しぶりに、「日暮し」に登場した政五郎さんとおでこくんにが登場するし、「博打眼(ばくちがん)」では『あんじゅう―三島屋変調百物語事続』で活躍していた青野利一郎と行然坊の出会いが描かれる。前作を読み返しながら楽しむのも、また良いかもしれない。

しみじみと、時には軽快な語り口ながら、やはり語られるものは怪異談である。

しかし怪異の後にも読後感がいいのは、背筋の伸びた登場人物のせいかもしれない。

彼らは怪異に出会ってもしり込みせず、正面から受け止める潔さを持った人たちだ。

描かれている話自体には救いようのないものも多いのに、読了後はしみじみと切ないものが残るばかりである。

ホラーが苦手な人も、きっと夢中になって読み終えてしまうに違いない。

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紙の本

宮部みゆきのばんば憑き

2012/03/14 14:25

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:renogoo - この投稿者のレビュー一覧を見る

短編6作で、江戸時代の怪談もの。
大人版日本昔ばなしというかんじ。

怪談ものだけれど、ちょっぴり切なく、人情いっぱいで、笑えるお話をそろえた満足のいく短編集。

とくによかったのは野槌の墓。
妻をなくした男やもめの柳井源五郎右衛門はおさない娘を一人でそだてる、貧乏長屋のなんでもや。
ある日、この長屋の野良猫(猫又)が人間の姿になって、なんでもやの源五郎右衛門に化け物退治を依頼してくる。
お足は持合せがないけれど、満足いく御手間賃をおはらいいたしますと約束する猫。
一体化け物の本来の正体とは? そして、猫又のはらう手間賃とは?


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紙の本

ホラーといっても、怖さだけを売り物にしていないところがいいです。人間とは何ぞや、っていうところをしっかり見たうえで、スッキリ落としている、モダンホラーのお手本です。

2011/12/16 20:53

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

落ちないですねえ、宮部みゆきの本の出版ペースと作品レベル。むしろ拡大基調にあるんじゃないか、っていう気がします。私の知る限り、こういう状態にある作家は、角田光代がいるだけじゃあないでしょうか。この二人の偉いところは、中途半端に読者に媚びないところ。ですから、話の終わり方が甘くない。無論、希望は見えるんですが、でこかに苦さが漂う。人間をよくみているな、って思います。

その宮部の新刊は『ばんば憑き』、〈憑き〉という言葉からも分かるように、ミステリというよりはホラーです。初出も、それを証明するように雑誌「怪」が主体です。じゃあ、このなんとなくオドロオドロしいタイトルは何だ、ということになります。それについては
     *
「ばんば」というのは、
強い恨みの念を抱いた
亡者のことでございます・・・・・・

胸をうち、心に沁みる、
怖くも哀しいふしぎな物語。
     *
と断り書きがついています。で、カバーです。らしいのは分かるんですが、あまり好みではない装画で、誰が描いているのか見当もつかなかったのですが、本の記載を見てビックリ。装画 水口理恵子とありじゃありませんか。水口といえば、いかにも日本画のような線と絵の具でいつも私を感心させてきた人。思わず、どうしたのだろう? と思ってしまいました。装丁の鈴木久美(角川書店装丁室)の狙い通りだったのでしょうか。

さて、ようやく本題です。早速、目次に従って各話の内容紹介に入ります。( )内は、いつものように初出。

坊主の壺(「怪」vol.0015 2003年8月):安政六年、昨年のコロリの大流行で疲弊した江戸の町。両親を流行病で失ったおつぎは、その聡明さを周囲から認められ、田屋で働くことになる。40半ばの主・田屋重蔵は立派な人間でコロリのときは周囲の反対を押し切ってお救い小屋を建て、そこに適切な準備をしてお店のものを送り込む。田屋の主人の言葉に従えば病にも罹らない。そんな重蔵がおつぎが見ているのも知らないで取り出した掛け軸には・・・

お文の影(「怪」vol.0017 2004年10月):影踏みをして遊んでいた十一歳の吉三が、くしゃみをこらえているような顔つきで左次郎に「さあ爺、さっきからおいらの目には、影がひとつ多いように見えるんだ。みんなの数より、余分に影があるように見えるんだ。そんなこと、あるわけないよな?」と言い出した。左次郎が数えてみると子供は九人、影の数は。『日暮らし』の政五郎親分とおでこが解き明かす謎・・・

博打眼(『Anniversary 50』(カッパ・ノベルス)2009年12月):上野新黒門町の醤油問屋近江屋の朝飯は、主一家と住み込みの奉公人たちがそろってとるという大層珍しいもの。この賑やかな朝飯は近隣でも評判になり、新黒門町では知らないものがいない。そんな席で上座の善一が「ゴロさん、あれがうちに来る」と言い出し、次に地震いがやってきた。そして三番蔵を開けるように指示すると。大人たちの行動に不審を覚えた娘のお美代は・・・

討債鬼(「怪」vol.0026 2009年4月):利一郎の前でため息をついたのは本所松坂町の紙問屋「大之字屋」の番頭、その久八が言い出したのは利一郎にある人間を斬って欲しいということだった。「大之字屋」の前を通りかかった僧が告げる「この家には討債鬼が憑いておる」という言葉を信じた主人に命じられた久八が思い出したのは、主人の息子が通う塾の先生、青野利一郎。『あんじゅう』の青野利一郎と悪童三人組の奮闘は・・・

ばんば憑き(「怪」vol.0029 2010年3月):本所の小さな小間物屋・伊勢屋の次男 佐一郎は見込まれて本家の一人娘 お志津の許婚者となって、そのまま婿入りした。お志津は誰もが振り返るような美人で、夫婦仲もいいけれど子宝に恵まれない。子供が授かるように箱根の湯治旅を終えた若夫婦が、帰途、雨で足止めとなり老女との相部屋を引き受けた。老女が語り出す50年前の忌まわしい出来事とは・・・

野槌の墓(「オール讀物」2010年5月号):柳井源五右衛門の七つになる一人娘・加奈は「ねえ父さま」丸い瞳で父を見上げて「父さまは、よく化ける猫はお嫌いですか」とこう問うた。兄に対する怒りを乗り越え、妻しのと暮らし始めて二年、授かった娘。その加奈が二つにならないうちに逝ってしまった最愛の妻、娘のために何でも引き受けるようになった源五右衛門が娘から頼まれたのは・・・

どれも面白いのですが、気になったのは「討債鬼」です。『あんじゅう』の青野利一郎と悪童三人組が奮闘する話で、初出が「怪」vol.0026 2009年4月。『あんじゅう―三島屋変調百物語事続』の初出は「讀賣新聞」2009年1月1日~2010年1月31日朝刊ですから、当然、この話は『あんじゅう』と辻褄があってきなければなりません。いえ、掲載時はともかく、本になる時に加筆・訂正されて矛盾がないように手が加えられておかしくない。

前日談であるなら、あるでそれが後日談にうまくバトンタッチしていかなければおかしい。でも、です。登場人物の名前こそ同じですが、話としては上手く繋がっていないような気がしてなりません。記憶で書いているので、あまり具体的には書けませんが、青野利一郎と行然坊が整合していないと思います。思い切って別人にしたほうがスッキリしたのではないでしょうか。

でも、それは些細なこと。ホラーといっても、きちんと落とすべきところで落としている、モダンホラーのお手本のようなスッキリしたものです。

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紙の本

憑く・付く・ぼうし

2011/04/15 11:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「あの人に何かが憑いているんだよ」と言えば、何だか恐ろしいことを想像します。しかし、「あれには何かが付いてるんだよ」と言えば、どうでしょう?何だかお得な感じはしませんか?「憑く」と「付く」。どちらもくっついて離れない状態を指しますが、言葉一つで微妙にニュアンスが違うのです。では、そのニュアンスの違いはどこからくるのでしょう?くっついているものをどう感じるかという、受け手側の問題ではないでしょうか。迷惑に思うようなら「憑く」、ありがたいと思っているなら、「付く」のように。同じものでも捉え方によって使う漢字が異なる、つまりは憑いていると思っている人の心持ち一つで、怖くも愛しくも哀しくもなる、それが妖怪であり怪談ではないでしょうか。

「ばんば憑き」「博打眼」「討債鬼」「お文の影」「坊主の壺」「野槌の墓」いずれも、物や人に何かがついています。しかし、「ついて」いることが全て、「ついている相手」にマイナスに作用するわけではありません。その意味で、この書籍の冒頭を、妖怪という存在を、善か悪かで捉えない「坊主の壺」で飾ったのは良かったのです。「ばんば憑き」のような伝聞を取り入れ、「お文の影」「討債鬼」などで過去の宮部作品のキャラクターを投入するなど、バラエティに富んだ怪談話になりました。さて、この作品を読んだあなたは、妖しの者に憑かれたいですか?それとも付かれてみたいと思いますか?心の奥底を、じっくり覗いてみて下さい。

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紙の本

心震える「怪異譚」

2011/04/04 21:56

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:道楽猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本当に怖いのは、物の怪の類などではなく人の煩悩の方だ、とは巷間よく言われることである。
私も常々そう思っているし、「ばんば憑き」を読んでその想いをいっそう強くした。

妖怪話など、本来"あるはずのないもの"なのだから、下手な描き方をすれば、それこそ嘘くさく、単純に「ああ面白いお話だった」で終わってしまう。実際世の中にはそういう怪異譚が数多く存在する。
それがいったん宮部みゆきさんの手にかかれば、こんなにもリアリティをもってしまうのだからその筆力には驚く他ない。
「坊主の壷」の、"ある者"にしか見えない坊主の姿に、また、人知れず行われる「ばんば憑き」の儀式に、私は底冷えのする恐怖を感じた。
頭の中で想像するしかない「江戸怪奇譚」が、本当に目の前で展開されているようなおどろおどろしさがあるのだ。しばらくトラウマになりそうなほどだ。

しかしこの物語たちは、単に怖いだけでは終わらない。どの話も、非常に物悲しく奥深いのだ。
今の世の中よりも、人の命が相当に軽い時代。病に罹ったり人の手にかかったりで簡単に人は死ぬ。
子どもの死もまた多い。
けれど、その死を悼む気持ちはいつの世も同じ重みを持っている。
それは此の岸も彼の岸も同じ。
それだからこそ、想いは残り続ける。

私自身は、ふつうの妖怪話とは少し趣が異なるが、「討債鬼」が一番心に残った。
我が子を差し出してでも、自分の心の負債を祓おうという浅ましい心根の持ち主に対峙する主人公とその周囲の人物像がとても素晴らしく、心塞がれる物語であるにも関わらず、ある種の清々しさが残る。
真っ当な人間がやっぱり私は好きなのだ。
「野槌の墓」もまた、哀しい物語であるにも関わらず読後感が良かった。
猫又の粋なはからいに思わず落涙。
いかに「怪奇譚」と言えども、あまりに後味が悪いのはやるせない。
そういう意味でも、物語の締めくくりにこのお話を持ってきたのはとても良かったと思う。

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紙の本

どれもこれも美しく少し悲しい物語

2016/03/18 17:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

宮部さんさすが。一切中だるみというものがなく、物語が緻密に詰まっている。6編の短編集。どれも少し物悲しい。印象に残ったのは『お文の影』『博打眼』と最後の『野鎚の墓』。『お文の影』は逝ってしまった魂に取り残された小さい女の子の影の話。宮部さんの時代物では馴染みのおでこが出て来て懐かしかった。相変わらず活躍している。『博打眼』では狛犬が話すお国言葉がよかった。あの様に民衆を助けようとしてくれているのかと思うと素通りはできない。見かけたらきちんと挨拶しよう。『野鎚〜』はきれいな物語。物の怪なりのお礼にほっこり。

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2011/06/26 20:37

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2011/04/16 18:05

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2011/06/16 14:36

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2011/12/11 10:32

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2013/08/07 21:21

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2017/09/14 04:17

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2011/04/27 08:06

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