投稿元:
レビューを見る
映画化もされた作品。
九州に新幹線が開通し、「その最初の新幹線がすれ違う時、奇跡が起こる」という噂を信じた小学生たちの物語。
中村航さんの作風そのままに、小学生の主人公たちのほのぼのとしたキャラクターと会話に胸が温かくなる。
小学生の視点で進む物語は、幼いが故の純粋さやあどけなさが織り込まれ、柔らかく、ほっこりする。
航さんの読みやすい文体で、素敵な物語が紡がれていると思います。
映画も見たい。
投稿元:
レビューを見る
少年たちの青春。ゆったりとした雰囲気の話はやはり中村航さんだなーと感じる。
強く願う気持ちは大事だなとこの本を読んで改めて感じた。本のタイトル「奇跡」は内容にぴったりだと思う。
映画もなんとなく期待できる。見てみたい。
投稿元:
レビューを見る
先に配役を知っちゃっていたから、もうどう考えてもまえだまえだの2人だった。
それ前提のセリフもあったり、さすが映画、事業仕分けや子ども手当など2011年の今、フレッシュな話題がてんこ盛り。
映画にしたら違和感無いのかもしれないけど、小説にしたら若干クドい。
この作家の作風は控えめな表れで、
少し期待しすぎてしまったような気がします。
登場人物のほのぼのとしたキャラクターややりとりなどに特徴が出ていたと思います。
ただ、ストーリー展開は最近テレビドラマであった「さよならぼくたちの幼稚園」を思い出してしまった。
起承転結がハッキリしていて、小学生の世界観やワクワクした冒険心は一緒に小学生の気持ちになって楽しく読めた。
大人の在り方、子供の在り方を考えてしまいます。
いかにも映画、という感じにうまくまとまっているから物足りない感覚がするのかもしれない。
子供も見て楽しめるストーリーだと思うので映画に期待!
投稿元:
レビューを見る
予告編を見て映画を見たくなった。
原作では無く映画先の本だけど、中村航だから読んでみた。
先入観なしにスラスラ読めた。
読了後の感想『映画見たい?』
投稿元:
レビューを見る
2011/6
映画館にて。本で仮登録。マエダマエダ良かった。是枝演出も面白かった。くるりの音楽がすごく良かった。
投稿元:
レビューを見る
九州新幹線!!
鹿児島弁と関西弁と福岡弁とまざってて読むのには苦労するなー
兄弟の純粋な心に泣けてきました。
投稿元:
レビューを見る
回送先:府中市立宮町図書館
九州新幹線の前線開業に伴って、是枝の『奇跡』の中吊り広告を見かけた人も多いだろう(クレジットに入っているJRが運行事業者のJR九州であることは言うまでもない)。博多/鹿児島中央双方からの九州新幹線の一番列車がはじめて交わるとき、奇跡が起こるという設定の下に記されたヒューマンドラマのはず。
しかしこのヒューマンドラマをどのように受け止めるかで、読み手の意識が大きく乖離しているとも言えなくはない。運の悪いことに、みちのく震災の影響で脚色化されたヒューマニズムに洗脳された人々がこれを読むとき、この洗脳の色眼鏡から脱却することができずに本書を眺める結果となり、中途半端な言葉しか使えないお粗末な状況に至ってしまったといえるだろう(JR九州にとってこれは開業セレモニーの中止、開業CMの奇妙としか言えない共同体への一体化を想起させた作用を生んでしまった問題と並んで後々まで語り継がれるであろう「失敗」の連鎖反応のひとつだ)。
同時に、人気作家に小説化してもらえれば、それ相応の収益が見込めるだろうという文藝春秋の浅はかさも随所に見え隠れする。中村航のオリジナル作品と比較する必要があるのかもしれないが、それぞれの世界観を打ち壊す存在としての「なにか」が不足しているとも言えなくはないだろう。
JR九州にとっていわゆる「黒歴史」モノになるのだけは事実だ。是枝の映画や2月に撮影したCMそのものは文句なくいい作品で、JR九州のアバンギャルドな車両ともフィットするのに、それを眺める人たちのまなざしがこのテイタラクでは……
投稿元:
レビューを見る
両親が離婚し、兄の航一は鹿児島へ、弟の龍之介は福岡へいくことになり、離れ離れになってしまった二人。時々連絡を取り合っていた二人は、九州新幹線の全線開通の日、鹿児島の「さくら」と博多の「つばめ」の一番列車がすれ違う場所で、願いが叶うという噂を耳にします。二人はその場所に集まることを決めたのですが・・・二人の兄弟と周りの人々を描いた心温まる物語。(2011.5.17)
投稿元:
レビューを見る
家族がばらばらになったとき、だいたいの場合、子どもがしっかりしている。この物語の家族の場合も。九州新幹線開通で上下線がすれちがうとき、願い事をすると叶うということが地元の小学生の間でささやかれる。離れて暮らす航一と龍之介はお互いの友達を連れて新幹線がすれ違うその場所に行き、小学生たちのささやかな願いが叫ばれる。
少年のこころを忘れないで持ち続ける著者の本はこころがあたたまる。
2006~7年頃、著者の本が出ると読んでいた。優しい気持ちになった。
投稿元:
レビューを見る
両親の別れによって鹿児島と福岡で離ればなれに暮らす航一と龍之介の兄弟。ふたたび家族揃って暮らす望みを抱く航一はある噂を耳にする。新たに開通する新幹線の一番列車がすれ違うとき、奇跡が起きる―。引き裂かれた家族の絆を取り戻すため奇跡を信じた子どもたちと、彼らを温かく見守る大人たちの想いを描いた感動エンターテイメント(「BOOK」データベースより)
映画のノベライズ本。
なんだか「まずまえだまえだの二人ありき」、って感じの話だった。
中村さんらしさは・・・、あんまり感じられなかったかな。残念。
投稿元:
レビューを見る
映画化されたことを知ってから、読んでみました。
両親の離婚により、福岡と鹿児島に離ればなれで暮らす兄弟、航一と龍之介。
再び家族4人が一緒に暮らすことを願う航一は、九州新幹線の「つばめ」と「さくら」の一番列車がすれ違う瞬間を目撃すれば、奇跡が起こるといううわさを信じて、友人や龍之介と誘い合わせ、旅を決行。
投稿元:
レビューを見る
両親の離婚で離ればなれになった兄弟の再会を描いた話。
これは小説で読むよりも映画を観たほうがグッときそう。
投稿元:
レビューを見る
原案は映画監督の是枝裕和によるもので、それを中村さんがノベライズした作品。言ってみれば、映画シナリオの小説化というところか。したがって、映画のシーン展開の妙を見せられているようで、小説を読む楽しさからはやや遠い。九州新幹線が開通間近の頃の九州を舞台に、鹿児島と福岡に別れて暮らす兄弟たちの冒険行を描いているが、登場する九州の人々のあけっぴろげの善意と人の良さが物語を支えている。まあ、ノベライズ作品なので実際には映画化されたものが本来のイメージされた作品だと思う。
投稿元:
レビューを見る
九州新幹線全線開通記念映画のノベル~桜島の噴火を常に見ている小学6年の航一は母と大坂から元製菓商の祖父母の家に身を寄せているが,弟の竜龍之介は売れないロッカーの父と福岡にいる。ロックバンドが売れないことから両親が喧嘩し離婚したからだが,航一は家族四人での暮らしを取り戻したいと願っている。九州新幹線が全線開通し,一番列車が擦れ違うときに奇跡が生じると信じ,その場に立ち合って桜島が大噴火し,鹿児島にいられなくなれば家族が又一緒に暮らし始めると考え,友達と弟に,熊本に行く計画を持ちかける。自販機の釣り銭を拾い,漫画やゲームソフトを売り,ウルトラマンの人形を売って金を作った航一ら3人と,小遣いを工面した龍之介ら四人は熊本川尻で再会するが,高架にになっている新幹線の線路は見えない。夕暮れて,ショッピングセンターの屋上に上ろうとするが,弟の友が一人取り残され,警邏中のお巡りさんに追いかけられ,祖父母の家に遊びに行くと嘘をついてたどり着いた老夫婦は上手く嘘に付き合ってくれ,翌朝トンネル出口で新幹線を見物できる場所まで,7人を軽トラックで送ってくれた~出来過ぎた話で,情報もなく,新幹線が擦れ違う場所に偶々案内されて見ることができた事自体が奇跡というものだ。映画宣伝のテレビ番組を見たが,兄弟役は本当の兄弟漫才師で,太陽の塔の場面はCG合成だったと云う。小学生がこれだけの行動力を見せるというのは,世の小学生がそれだけ追い詰められているからだろうか。そこまでの緊張感が読んでいるだけでは湧いてこない。芥川賞落選歴の長い作家と売れっ子映像プロデューサーのタッグ。九州新幹線の話も映画も震災で吹っ飛んじゃったなあ
投稿元:
レビューを見る
子供全員が幸福な家庭で育っているわけではない。与えられた環境の中で前向きに夢を叶えるように頑張っていたり、友達どうして助け合ったりして、たくましく、幸せに育っていくんですね。
ありきたりの「お涙頂戴」や「ハッピーエンド」でないところが良いですね。