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○新潟県出身で、時事通信で記者をしていた相場氏の著作。
○「北朝鮮」出身の一族をめぐる「北」と「南」の思想の対立を背景に、「工作活動」「脱北」の活動を、それぞれの視点から描いた内容。
○現実の課題も取り入れながら書かれているため、リアリティがある。
○場面場面の描写は、かなり細かく・踏み込んで描かれており、常に先が気になるよう展開されている。
○しかしながら、「線が交わった後」の描写については、あまりにもすんなりとしすぎていて、先が読めてしまった。最後の「脱北」の描写や伯父と甥の出会いなどを、もう少し膨らませても良かったのではないか。
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南北分断と若き工作員、その叔父(脱北者)の物語。それぞれの正義がぶつかるのはいいけど、それにテロを絡ませ、いたずらに酷さを演出するのは好きじゃない。それがなくても十分楽しめたと思う。
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相場さん特有のスピード感と複数の登場人物からのそれぞれの視点で物語が進んでいく構成は今回も変わらず。南北問題と日本。そしてアメリカと中国。この国際問題を解決に導くのが民間団体というのは絶対ありえないけど、斬新でワクワクするアイデアですね。相場さんの他作品に比べるとちょっと物足りない感じはありました。
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朝鮮統一問題、インサイダー、技術情報搾取など色々盛り込んではいるが、話の展開はスピーディーで飽きずに読める。後半は、ご都合主義的....。現実的な落としどころもあったように思われるが...。著者の作品の中では、再読しようとは思えない。