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悩んだり壁にぶつかったら、人のために動いてみる。(働く) そうすると、自分の中にある「怒り」「悲しみ」「無念」などの感情から解き放たれる。日本理化学工業というチョーク生産する会社にて、知的障害者雇用(健常者パートと同じ賃金にて)を続けてきた著者が辿りついた結論です。素晴らしい人生を知り、自身も何か人のために動いてみようと思いました。
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利他、というキーワード、日本理化学工業という会社、が気になって、
先に読んだという会社の同僚からお借りしました。
障害者雇用を通じて、多くの学びがあったという大山社長のこの会社には、次の言葉を刻んだ碑があるそうです。
「導師は人間の究極の幸せは、 人に愛されること、 人にほめられること、 人の役に立つこと、 人から必要とされること、 の四つと言われました。 働くことによって愛以外の三つの幸せは得られるのだ。 私はその愛までも得られると思う。」
最近、働くということに向き合わざるを得ない状況になった私にとって、向き合ってブレーキを踏まなければならないという現状がとてもストレスになっていたのですが、この言葉に出会ったことで、私はまさに働くことによって得ていた「幸せ」が逃げてしまうように感じていたのだと、理解できました。出会うべくして出会った本。自分用に購入しようと思います。
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後輩に勧めてもらって読んだ本。
本当の幸せが何か、改めて腹落ちさせてくれた一冊。
また、人との向き合い方も学ばせてもらえました。
【抜粋】
■「誰かの役に立ちたいという気持ちがあるから、その為に必要な知識や技能を身につけようという意欲が湧く」
■人間の究極の幸せは、人に愛されること、人に褒められること、人の役に立つこと、人から必要とされることの四つ。それらは、働くことによって得られる。
■人のせいにしないから、自分が磨かれる
■本気で相手のことを思う。それが強い絆を生む
■自分を去れば、強く生きられる
■迷った時は、人のために働く
■利他の積み重ねが、幸せな自分をつくる
■待つことで、人は必ず成長する。小さな成長に目を向け、励まし、支えることで、その人は必ず育つ
■誰かの役に立ちたいと思うから、そのために必要な知識や技能を身につけようという意欲が湧く
いかに「相手」に目を向け向き合うことができるかで、成長度合いがかなり変わるんだなと思いました。
オススメの本です。
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大山氏の考え方と行動には、敬意を払いたくなります。
人が幸せであることは、どういうことなのかを、
実によく認識できるお話です。
大山さんが、ある住職さんから頂いた言葉にすべてが表わされていると思います。
「人間の幸せは、ものやお金ではありません。
人間の究極の幸せは次の四つです。
人に愛されること、
人にほめられること、
人の役に立つこと、
そひて、人から必要とされること。
愛されること以外の三つの幸せは、働くことによって得られます。
障害をもつ人たちが働こうとするのは、
本当の幸せを求める人間の証なのです」
この言葉には、深く感銘を受けると同時に、
なにか、腹に落ちた気持ちになります。
大山さんは、その愛までも仕事で得られると思うと言われています。
この障害者雇用を通じて大山さんが学ばれたといわれている
次の言葉も、深みを感じます。
「人のせいにしないから、自分が磨かれる」
「本気で相手のためを思う。それが強い絆を生む」
「自分を去れば、強く生きられる」
「迷った時こそ、人のために動く」
「利他の積み重ねが、幸せな自分をつくる」
なんという素晴らしい気付きなんだろう。
私の琴線に触れたのは、
「自分を去れば、強く生きられる」という言葉です。
常に、自分を変えたいと思いつつも、今の自分から離れられない自分が存在していると感じています。
こういう迷った時こそ、他者のため動けば、何かが見えてくるのかなと思います。
工場の作業工程を一緒にみて、「君が来てくれないと、こんなに困るんだよ」と先輩が教えるシーンも素晴らしい。
私の勤める会社は、組織が大きく一人一人がいないと、会社の明日の命運が左右されるといった実感が湧き難い状況です。一人一人の仕事の重要性=自己肯定感の向上のための工夫を職場で考えなくてはと思いました。
障害者雇用を通じて、
他人を変えることはできません。
しかし、私たちは自分を変えることはできます。
そして、自分が変われば、相手も変わり始めます。
この普遍的な真実を、私は知的障害者に教わったのです。
これは、ウイリアム・ジェームス博士の言葉と全く共通です。
大山氏は、これを自身の職業人生から得ておられ、素晴らしいと感じます。
ウイリアム・ジェームス博士の言葉
「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われば、運命が変わる。
(運命が変われば、人生が変わる)
人に悩みを相談された時
「まずは、そばにいる人に親切にしてごらん。
そばにいる人に喜んでもらえるように動いてごらん」と応えている。
そばにいるひとの役に立つ。それが、生きる原点。
人の役に立つことで、個性が生まれる。
今の若い人は、かわいそうだと思うことがあります。
まだ社会に出て働いた経験もないうちから、
「個性を大事にしなさい」「個性的であり���さい」と言われて育つからです。それで、「自分探し」をしてみたり、ことさら人と違ったことをしてみたりする。こんな姿が、時に苦しげに見えることがあります。人のために努力を積み重ね、技術が磨かれ、仕事が上達し、周りから大切にされる存在になります。それが、「個性」と呼ばれるようになる。
一隅を照らす。
この言葉にも感銘しました。意味も初めてしっかり知りました。
「一隅を照らす存在となる。」=「今いるところで、光り輝く存在になる」ということだと思います。
自分の役割、足元、責任をしっかり見据えて、輝く!
この言葉は最澄の言葉からだそうです。
「山家学生式」に
国宝とは何物ぞ
宝とは道心なり
道心ある人を名づけて国宝と為す
故に古人の言わく
径寸十枚是れ国宝に非ず
一隅を照らす
此れ則ち国宝なり
と記されているそうです。
これを踏まえて東洋思想家の安岡正篤さんがこう書かれています。
賢は賢なりに、
愚は愚なりに、
一つのことを何十年と継続していけば、
必ずものになるものだ。
別に偉い人になる必要はないのではないか。
社会のどこにあってもその立場立場においてなくてはならない人になる。
その仕事を通じて世のため人のために貢献する。
そういう生き方を考えなければならない。
その立場立場においてなくてはならないひとになる、
「一隅を照らす」とは、そのことだ。
自分も今の仕事をして約10年ぐらい。先日、マネージャーから、仕事をそろそろ変わったらどうかといわれたが、私は今の仕事が好きなおんで、まさに、一隅を照らすことができるまで、やり切りることが大切だと再認識させられました。
また、マズローの5つの欲求についても触れられています。
その中の5つ目の欲求「自己実現」について、
「私は〇〇になりたい」「私は、夢をかなえたい」と少し方に力が入った方にお目にかかることが増えたと感じる。
「人生はこうじゃないといけない」と思い込んでしまうのは考え物だ。はじめから、「実現すべき自己」がどんなものか、自分の持つ能力や可能性がどんなものか誰にも分からないはず。
大山さんの「自己実現」は、「誰かの役に立ちたい」という「利他の心」に積み重ねとして与えられたものだとよく分かります。
一つ一つが、含蓄のある言葉で、
本当に「良書」だと思います。
大山さんの会社は、日本理化学工業は、「日本で一番大切にしたい会社」で取り上げられていましてので、内容的には、存じ上げていることでしたが、改めてご本人の言葉で語られているので、心にすんなり入ってきました。
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「神さまはじっと私たちを見ていて、誰かのためにがんばっている人には、いつか贈り物を届けてくださる」
「そう信じるほうが、幸せに生きることができると確信している」
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前作の働く幸せとほぼ内容は一緒・・・ なところは
ちょっとガッカリでしたが、究極の幸せには感銘を受けます。
自分の心が荒んでいるなーと思うときに読みたいと思う1冊です
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『人間の究極の幸せは 人に愛されること 人に褒められること 人の役に立つこと 人から必要とされること』
『人のせいにしないから、自分が磨かれる』
『迷った時こそ、人のために動く』
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著者は50年以上、知的障害者雇用を幾多の困難も乗り越え進めてきた人。冒頭で周利槃特(しゅりはんどく)というお釈迦さまの弟子の話が語られる。「無言の説法」・・・この話で僕の心は鷲掴みにされる。この本はひとつの仏典のようだ。その数行数行に朝露の一滴のようなきらめきがある。人は何のために生きるのか?幸せとはいったい何なのでしょう?どうしたら幸福な人生を生きられますか?著者はズバリこう言い切る。そばにいる人の役に立つ、これこそが人が生きる原点であり、人が幸せになれる源であると。著者の体験から滲み出る、珠玉の一冊。
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日本理化学工業の大山泰弘氏の著書。
障がい者雇用のことを知りたければこの本から!
これからの時代に必要なことは何かを教えてくれます!
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さらっと読めるけど、内容は何も言えないくらいにいい。もともと大学の教授の紹介で知った本やけど、ほんまに出会えてよかったなぁと思う。こういうまっとうな考えに触れへんと、自分が社会のなかで働く意味とか、生きる意味とかってどんどん薄れていくような気がする。こういう働きかたをしたいもんです。
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説法を聞いているような、それが分かりやすく労働の場での事柄で説かれているから、よりスッと入ってくる。のほほんと読むと、善行とそれが出来ていない自分に打ちひしがれる。健常者だってもちろん人の役に立てたら幸せだ。読み終えた瞬間の気持ちで、人を思い、自分を振り返ることができるのか、試されている。
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チョーク工場に二人の知的障害者を雇うことになった著者の実話
とってもわかりやすい文章です。
雨の日も風の日も毎日工場で働くのは何故かと住職に尋ねた
人の幸せはモノカネではない
愛されること
誉められること
役に立つこと
必要とされること
愛以外は働くことで得られる
待つことで成長
自分にとっての当たり前は誰でも当たり前ではない。相手が理解しないと相手のせいにしてもだめ他人は変えられない
自分が変わる
自分の態度や指示を見直す
人のせいにしないからこそ自分が磨かれる
仕事の手段を限定しない
結果が出れば新しいやり方を見つけられる
期待通りにならず悲観しても気持ちが落ち込むだけ
今いる場所で精一杯人のために動く
利他こそが自分の幸せ
そばにいる人の役に立つこと
これは自己犠牲ではない
利他で怒り悲しみ無念が解き放たれる
誰かの為に頑張っているとそれがブーメランのように帰ってくる
この世の最大の不幸は、貧しさでも病気でもありません。
自分がダレカラも必要とされていないということです!マザー・テレサ
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【常識にしばられず、自由に考える。】
「人間の幸せとは何か」という問いを受けたとき、あなただったらどう答えるだろうか。お金や自由など色々な意見が生まれてくると思う。そんな中で「利他が幸せに結びつく」と考えについてどう思うか。私は本書を手にした時に、題名の「利他のすすめ」と「幸せに生きる」の関連性がよく分からずにいた。私と同じような思いを持った人には特に本書を推奨したい。新しい価値観が生まれる手助けになる。
著者の大山泰弘は、チョーク製造会社の日本理科学工業株式会社で前社長を務めていた人物である。こちらの会社は、日本初の知的障害者多数雇用モデル工場を建設するなど、障害者雇用を長きにわたって実現しており、その経営方法をとても評価されている。その原動力が利他のこころなのだ。一般には障害者雇用が企業にとって大変なことなのは想像ができるが、実際の現場についてはよく分からないと思う。障害者雇用をしていく上で、著者が気づかされ必要だと感じた利他のこころは、健常者に対しても同じように欠かすことができない内容となる。またそれがどうして人間の幸せに結びつくのかが面白いところになる。
P60「常識にしばられず、自由に考える。」は私が一番印象に残った言葉である。ここで重要なのは手段にこだわりすぎないということだ。仕事では結果を出すことが最も大切なことであり、その過程で今までの常識から外れた手段をとっても何の問題もないのである。本書中では「社内の品質管理の仕事は健常者しかできない」という固定概念があったようだが、手段を工夫して知覚障害者でもできる仕事にしたとある。この発想を思いついた発端なんかはまさに利他があってこそ。もちろん学校の試験のような、正しい過程がないといけない場合もあると思うが、自由に考えて効率よく結果を求めるということも仕事においては重要なことだと思う。私はまだバイトでしか働いたことはないが、これから先に必要になる考え方だと思う。
私は本書を読む前では、利他と聞いて真っ先に自己犠牲のようなものだと考えた。しかし読了して、利他の積み重ねが自分自身の幸せにつながるイメージを持つことができた。始めに言った「利他のすすめ」と「幸せに生きる」ことの関連性がよく分かる一冊であった。
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最近の関心事、利他というキーワードに惹かれて購入。読んでみてはじめて、障害者雇用を推進した日本理化学工業会長大山泰弘さんによる本と知った。利他とは働く本質、生きる本質だと思った。
利他に関して、大山さんは仏教の教えから気づきを得ておられるが、キリスト教にもFor othersという言葉があり、長い年月を経て宗教が人の生きることの本質を捉えていることに改めて気付かされる。分かりやすさのために、短期的な視点、近視眼に陥っていないか自問自答し続けないといけないと感じた。