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独立して事業主になれば、税制上は貧乏な事実上の金持ちになれる。なるべきだ、目指せ、という。
ベンチャー企業に入ったチャレンジャーのつもりだったのに、いつのまにか既得権益防衛*群*のメンバーになっていたことに気がついた。
何から何を守ろうとしているのだろう。
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橘玲氏の東京電力の原発事故対応に関する記事が、とても興味深いものだったので、氏の著作を読んでみようと思ったのがきっかけでした。
とても読みやすく読了しました。
個々のサラリーマンがマイクロ法人化することで、報酬は最大限に、税金は最小限にできます、というのが本著の主旨になります。
つまりフリーランスのための節税対策本なのだけれど、
節ごとに社会的に話題になった事例を取り上げて解説してくれているので、理解がしやすい良書でした。
本著を読んでいると、とにかくマイクロ法人はいいことずくめで、うまく活用していけば、確かに所得は無いけどお金は自由に使える「貧乏はお金持ち」になれる気持ちになります。
でもそれには前提があって、その前提は本著にはほとんど書かれていません。
その前提は、「お金を稼ぐ能力が十分に備わっている場合において」ということです。
その場合において、本著における節税が初めて生きてくるのだけれど、その前提について書かれているのは、あとがきの3行程度だったり。
なので、レビューではこの前提ははじめに言っておきたいです。
たしか年収900万程度を境に、累進課税でかかる所得税より、経費等を計上した法人税のほうが税率が低くなる、とあったと思います。
なので、年収900万程度稼げる能力を持っているひとのためのお話として読んで頂ければと思います。
(もちろん、いまの年収が400万の人であっても、カフェを開業したり、組織を離れたりしたら、一転もっと「稼げる人」になることだってあると思うので、一概に言えないし、とてもタメになる話が多いのでやっぱりお勧めです。)
著者が本著において、特に強調して伝えているマイクロ法人のメリットが個人が法人という「もう一つの人格を手に入れることができる」という点です。
これにより、個人の家計簿と法人の財務諸表を連結させることができる、法人として融資を受けやすくできる、といった話が展開されていきます。
個人と法人という人格を上手く使い分け、個人の消費を法人の経費とする、お金の管理を一元化する、そして別々に払っている税をひとまとめにして最小限にする。
どれも、節税対策としては基本的なことばかり書かれているのだと思います。
でも本著で、それぞれの考え方や原理を知っておくことができたのは良かったと思います。
こういった本ですらすら読めるほど巧く作ってくれている本も少ないのでは、と思うと貴重な良書です。
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マイクロ法人設立のために何が必要で、どうすべきかを具体的に記した1冊。会計の知識とファイナンスの知識を武器に、「法人」としての人格と「自然人」としての人格を上手に使い分けることにより、サラリーマンをしながら会社経営をできるといったことが書かれている本。「社畜が理想の人生」ということに疑問を持つ人なら、一考の価値があると思います。また、株式投資を行うときに役立つ財務諸表を見ると思いますが、財務諸表のカラクリをとても分かりやすく理解できるような説明をしてあります。
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出来る出来ないは、別として、読んで損はないかなぁと思って買いました。
で、個人的は、今の仕事では、無理かなぁ。と。ただ、出来そうなところはやってみたいんですけどね。
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立ち読み:2011/7/31
「臆病者のための株入門」を読んでからというもの、この人の著作は気になる。
どうでもいいが「投資を実際にやってる人」が書いた投資本は「本当に儲けられる方法を知ってるなら本なんて書く必要がない」という論理で退けられ、「投資を実際にやってない人」の書いた投資本は「自分でやったことのないやつの言うことなんか信じられない」という論理で退けられるのだなぁ…。
この世に投資本なんてホントは存在してるはずがないんじゃないのか。
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マイクロ法人の項がアメリカで色々見て来た実際の話なので大変参考になった。つまり、「サラリーマン」では全て天引きで自分でやりくりできないということ。磯野家を実際に例にして財務諸表を使い、磯野家の経営を数字で説明し、マイクロ法人の利点について理解が深まるように書いているのは大変良かったが、実際に実現させようとなると・・・日本ではエージェント・コンサルタント形式での雇用が一般的ではないのでなかなか難しいのではないかと思う。
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この本の著者である橘氏は、サラリーマンで生活するよりも、マイクロ法人化することで税金をコントロールすることで、可処分所得を大きくすることができるメリットを解説しています。
同様な考え方は、「金持ち父さんシリーズ」を書いたロバート・キヨサキ氏も述べていたと思いますが、橘氏は日本の税制に沿った、日本人に役立つ方法を述べています。
とは言うものの、彼の提案を実際に実現できる人は、限られているのではないかと私は思いました、このような偏見を持っている限り「自由人」になるのは難しいのかもしれませんが。
以下は気になったポイントです。
・若いときは人的資本で稼いで、年を取って働けなくなると金融資本と年金で生活する、というのが一般的なパターン(p11)
・サラリーマンとそれ以外の企業家において、ひとつ決定的な違いは、サラリーマンが企業活動の主要部分(会計・税務・ファイナンス)を会社に委託してしまっていること(p14)
・もともと「成果主義」は、年功序列制度を維持しつつ、若手社員の人件費を抑える手段として導入された、なので若者は会社に見切りをつける(p46)
・日本企業には減給制度がないので、実質インフレをマイナス2%とすると、定年まで雇用が保証されて毎年2%昇給していくのと同様、サービス価格が値下がりするのに人件費が変わらないので企業利益は流出する(p54)
・日本で派遣労働がこれほど急速に普及したのは、解雇規制が強すぎて容易に社員を雇えない、中高年を解雇して若手を中途採用すると違法とされる(p56)
・大統領選挙のたびに指摘されるように、アメリカは共和党を支持する南部・中西部の「赤いアメリカ:進化論否定の原理主義」と、民主党を支持する、東部・西部の「青いアメリカ:リベラルでカナダと協力」に分断される(p75)
・19世紀半ばまでは、産業資本家は電力確保のために工場の近くに工業用水や蒸気機関の設置が必要であったが、半世紀後にはすべて廃棄可能であった、効率的な発電技術と送電ネットワークの完成による(p82)
・10年間海外を放浪してきた若者が職を求めにやってきてもネガティブであるが、その若者が会社社長の名刺をだしたのであれば、ポジティブにとられる可能性はある(p107)
・アメリカのフリーエージェントがマイクロ法人を設立する一番の理由は「有限責任」、日本ではそれを認めていたら正常な市場経済が成立しないので、中小企業は融資を受ける際には社長等が連帯保証人になる(p119)
・当時の有限会社法(1940年)は、一般事業者に有限責任を与える代りに、1万円(現在時価で2000万円)の高額最低資本金が設定された、株式会社にはその規定はなかった(p121)
・現在で株式会社を設立したい場合には、最低でも20万円(定款認証手数料:5万円、登録免許税:15万円)かかるが、合同会社は6万円の登録免許税と雑費のみ(p134)
・エンロンは大胆なM&Aで巨大企業になったが、巨額の��払いに苦しむことになり、虎の子の天然ガス井を売ってしまい、ネットワーク(パイプライン)のみを有する会社になった(p164)
・エンロンがイノベイティブであったのは、経済活動のすべての領域にシンプルなビジネスモデル(インターネット上で巨大な私設市場を取引する)を支配しようとしたこと(p165)
・中小企業には30万円未満の資産を一括して経費処理できる特例が認められているので、これを利用すれば、自宅用のテレビなども法人経費となる(p220)
・自宅を事務所として利用する場合、家賃相当分の2分の1までは原則として認められる(p247)
・白色申告では、所得合計が300万円以下では、記帳の義務が免除される、すなわち領収書も帳簿も不要ということ、確定申告の際に「収支内訳書」を書くのみ(p250)
・毎年100万円を株主に配当する会社は、毎年100万円の賃料を生み出す不動産物件と同じ(p305)
・Sクラスベンツの4年落ちを600万円で購入、耐用年数まであと2年なので、定額法では年間300万円を損金、中小法人の実効税率を30%とすると、年間90万円、2年間で180万円の節税、さらに6年落ちのベンツが中古市場で300万円で売られていたとすると、含み益が300万円となる(p315)
2011年9月11日作成
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マイクロ法人ってのは、会社との雇用を正社員じゃなくて、独立した業務委託社員契約でってお話だと理解した。
けど、実際の社会では、難しい・・・。
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公的年金が破綻しているという前提で書かれているが、その根拠はどこにも示されていない。誇大に書くことで、現状を深刻に映し出す。そこで貴重な情報に出会ったように読者に錯覚させるのが、著者の得意なテクニック。もっと心豊かに人生を描きたいものだ。
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これから独立を考えてる方やそれなりの収入のあるサラリーマンには一読の価値ありでしょうが、個人的に読む前に思っていた内容と違ったので評価は下げました。ただ、会計の仕組みや法人化の利用方法などなるほどと思わせることもあり、確定申告と無縁の暮らしをしている者にはいい刺激になりました。
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「好き」を仕事にしたい人たちのためにと、フリーえじぇントやマイクロソフト法人のファイナンスと税務の基本を紹介している。会社や国家のくびきを離れて自由な大海原に帆を揚げる時にはこうした知識がきっと役立つはずだ。(本書より)
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丁度独立を考え始めていた頃に読んだので、税金・社会保険等の知識が非常に役に立った。
役所も積極的には発信しないし、僕たち国民も知ろうとしない。ただ、知っているのと知らないのとでは、人生に少なからず影響がある内容だと思います。
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一人又は家族とマイクロ法人(零細株式会社又は合同会社)を設立した場合の節税、融資を受ける方法を具体的に紹介している。
年功序列、サラリーマン、年金等日本の従来制度が立ちゆかなくなることを証明したあと、マイクロ法人の節税方法を具体的に紹介し、後半で超低利子で融資を受ける方法を説明している。
印象に残ったのは4点。
1 まず小額の融資を受け、それを期限通り利子を払い完済することで信用を買い、1,000万円を利子0.37%で借りる方法(1,000万円を定期預金に入れた場合の当時の利子は1.1%)という不思議な中小企業優遇制度とそのからくりの説明。知っていて損はないはず。
他の3点は本旨とは関係ない点だった。
2 近所に最近出来た若い夫婦が営む和食カフェに、ある時黒服の男たちが集まり、翌日に閉店していた。このように若い人が飲食店や雑貨屋を開くことが多いが、ほとんどが数年で力尽きて閉店していく。著者は正しいファイナンス方法を知っていれば閉店せずに済んだのに、と言うが、ファイナンスでは実質的な収入を増やすことはできないので、そもそも著者のアドバイスを駆使しても、ほとんどのマイクロ法人には厳しい現実が待っているのではないかと思ってしまった。
3 地方の中小企業副社長からRJRナビスコのCEOにまで上り詰めた
ロス・ジョンションは、「長ったらしい会議をすべてキャンセルし、「良いアイデアと赤ん坊は夜にしか生まれない」と信じて毎晩町に繰り広げてて仲間と議論していたとのこと。」飲み屋で愚痴ばかりこぼすのではなく、酒と笑顔でクリエイティブな話をするというのはとてもうらやましい。
4 ジャーナリストのデイビッド・ブルックスの定義したBOBO(Bourgeois Bohemians/夫婦ともに高学歴で、リベラルな都市化その郊外に住み、経済的に恵まれているもののブルジョアのようなカビな暮らしを軽蔑し、かと言ってヒッピーのように体制に反抗するわけでなく、最先端のハイテク技術に囲まれながら自然で素朴なものに最高の価値を見出す人)という概念は面白かった。アメリカ発祥の概念だが、LOHASと通じ、日本に多いのでないか。また年経済学者のリチャード・フロリダが発見した事実として、ゲイが集まる都市にハイテク産業が集中する一方同性愛者に差別的な地域が経済的に停滞するということの紹介も面白かった。国家の品格にも似たような事が書いてあった。文化の多様性に惹かれて教育水準の高い人が集まってくるのが理由としているが、産業のみが発達しても、文化的に魅力がなければ発達は持続しないということなのだろう。人は仕事がしやすいだけでは満足しないのだ。
本書の対象者は、かなり明確に独立を考えている人だろう。私を含む「独立ってどうなんだろう」というぐらいで読み始めた人にとっては多くのページが具体的な話すぎて少々読むのに疲れるが、いざ独立すると決め手からは、バイブルになるような、そんな本だと思う。
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マイクロ法人の教科書とも言える本。
本章では4.磯野家の節税、コラム「会社を設立しよう」「法人税を申告する」「事業所得を使ったサラリーマンの節税」「公的融資制度を利用してみよう」「節税とファイナンス」「担保と連帯保証」が秀逸。
特に会社を設立しようでは、実際の手続きを順に要点を説明されていたので、大変判りやすかったです。
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この本の著者の方は本当に勉強になる本ばかりです。
すこし、本を読むことに抵抗がある人は、
読みにくい内容になりますが、
実際の経験や、世界を飛び回った実体験に基づいて
かかれていますので、参考になることが多いです。
もう少し分かりやすく書かれていると、
僕も助かるのですが。笑