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闇をドラマティックな演出に使ったカラヴァッジョから日常を光のドラマに結実したフェルメールまで、約70点のカラー図版で西洋絵画の闇と光の歴史を辿れる好著。オランダにまた行きたい
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カラバッジョの扱いが大きすぎるきらいはあるものの、宗教画からバロックの17世紀までに絞っているので、とても分かりやすい。近代画も闇の構図を受け継いだ画家としてピカソをあげている。意外性にビックリしたが、言われてなるほどと思う。
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『201209 美術強化月間』
光と闇をテーマに西洋美術史を辿る。
タイトルの割にフェルメールもラ・トゥールも一通過点というだけで他の画家と同程度の扱いだった。特に両者を比較検討しているわけでもない。むしろ著者としてはカラヴァッジョを贔屓にしており、この本で最も重要な位置を占めているのはどう考えてもカラヴァッジョだ。副題の方が本来のタイトルに相応しいとは思うが、おそらく、集客の観点からこのタイトルにされたのだろう。
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西洋絵画、特にバロック時代を中心に解説。
画家たちの光と闇の表現をテーマにしている。
タイトルからフェルメールとラ・トゥールの話題が多いのかと思ったのですが、
カラバッジョのお話が多かったです。
絵のどこに光源を置くか、その意味を説いています。
新しい視点で面白かったです。
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闇の中の光、ダビンチが確立し、カラヴァッジョが極め、その後広く技法として使われラトゥールに至る。
カラヴァッジョの影響力の大きさを知った。
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夜景画というフォーマットに特化した絵画史。
フェルメールにラトゥールという、個人的に興味のある画家を前面に押し出したタイトルと表紙に惹かれ購入。
ただ内容は決してその二人に特化したものではなく、作品における光と闇の表現について、数多くの画家の名を挙げながらその変遷を概説するものだった。
薄暗い教会で飾られる事を前提とした中世、闇を絵画の中に取り込むようになったルネサンス以降、そしてインスタレーションとして環境の闇を作品の一部に取り込んだ現代と、ダイナミックに輪廻するかのような美術の流れが解りやすく解説されている。
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カラヴァッジョを起点とする光と闇で彩られる暗い感じの宗教絵画が、時代が進むに連れて明るくなっていくことや、印象派の出現による西洋絵画の流れがまとめてある好著だ.ただ、日本人には暗い感じの宗教画は基礎的な知識が不十分であるため、人気がないのは事実だが、本書のような解説があれば、多少興味が持てるのではないか.
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タイトルと表紙にフェルメールとラ・トゥールの名前・作品が使われているが、この二人に特に焦点が当ててあるわけではない。「光」と「闇」を通じて西洋の絵画史をたどる一冊。それぞれの画家の特徴が簡潔にまとめられていて読みやすい。
暗くて見どころが分からない、という印象を持ちがち(なイメージがある)西洋絵画の魅力を知る良いきっかけになりそう。
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フェルメールに惹かれて読んだが、大半がカラヴァッジョ派の内容。時代をおっての説明は分かり易かったが、初めて知る名前もあり難しかった。
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フェルメールの名前で釣ってる感があるなぁ。
カラバッジョ・ベラスケスとか言っても当方含めて多くの日本人は踊らんだろうから。
それにしても絵そのものが日本とあまりに違うことに改めて気付かされる。どっちが良いとかいうことではないとは思うが、やはり今でもヨーロッパというのは遠くの世界だな、日本にとっては。
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13世紀から20世紀までの絵画史の光と闇に焦点を当てて解き明かしをしてくれる。700年を感じさせない丁寧な説明。画家名や、専門用語には都度参照頁が記されて、簡単に戻って確認する事が出来る。
光と闇に興味のある方への入門書として、自信を持ってお勧めできる。
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何気に見つけ題名に惹かれフェルメールとラ・トゥールであれば読むしかないと思い即購入、一気読み。光と闇にスポットをあて時代々の光と闇の意味が二人の画家の作品を通して書かれている。当時は電気もなく社会そのものが日が落ちると漆黒の闇に包まれていた。そのよう状況では闇=忌まわしきもの、悪魔、反対に光=神という通念があり、画家はキリスト教をモチーフに描く場合光と闇の効果をいかに巧みに描くかということを追求したという作者の説は非常に興味深かった。想像するに明暗のコントラストが現代以上に鮮やかに映っていたのだろう。ルネサンス以降の印象派の作品はそういった経緯を踏まえると想像以上に革新性を持ち当時の権威から徹底的に否定されたことが理解できたし、何故日本人に好まれるのかいう理由が明るさにあるという説は納得感があった。
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広く浅く、入門的に書かれている。図版がきれい。
P187「闇は芸術を生み出す母体」
この本のテーマは、同著者の『闇の美術史』に引き継がれている。