紙の本
犯罪小説家…。著者のことだろうか。虚構と現実とのリンクが巧い。
2011/08/08 11:59
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハジメマシテの作家さん。
確か『犯人に告ぐ』をどこかに積んでいるはず(何年前だ?!)。
『クローズドノート』の著者であることも知っている。
が、それ以上に著者に関する情報を持たないまま読んでみた。
内容は裏表紙にある通りなので割愛するけれど、
「その企み、恐怖は予測不能」っていうのは違う気がする。
ライターの今泉に添って物語を読み進めていけば、
十二分に結末は想像できる。
ただ、その「結末」を超えたところにあるラストが、
非常に好みだった(ネタばれになりそうなので敢えてぼやかしています)。
文章は悪くない。
読者を引っ張る力もある。
だけど、文章がや文体、
もしくはそこから醸し出される雰囲気が苦手なのか、
読むのに時間がかかってしまった。
プロットは良く練れているように感じる。
映画化を控えた作品の著者・待居涼司の経歴は著者(雫井侑介)と重ねられるし、
作品の中で登場する『犯罪小説家』というタイトルも、
現実と虚構の世界を巧く繋いでいる。
このあたりが、技術力なのだろう。
やらんとしていることはわかるし、
それなりに成功しているようにも思うのだけれど、
わたしはあまり好きになれなかった。
もうちょっと、うまいことできたんじゃないかなぁ…
こんだけ書く力があるのならば、
と思ってしまったのだ(毎度毎度エラそうですみませんです)。
大好き、とか満足、といった作品ではないのだけれど、
ただ、ラストのラストが非常に好みだった。
そこで他の結論もあっただろうに、
敢えてそうしたところに意図がきちんと見えて、
やはりよく練られた作品だなという最初に印象に戻ってしまう(笑)。
紙の本
期待はずれ
2013/06/23 22:25
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投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
起承転結、盛り上がりが皆無だった。
何をテーマとしているのか分からなかった。
読み始めの前半から話が転がって、盛り上がっていくかと思ったが、最後まで一本調子で面白みが無い。
「犯人に告ぐ」の印象が強かっただけに残念、雫井らしくなかったと思う。
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ジメっとした不気味な雰囲気が始終付きまとって、最後の最後まで犯人がわからなくてすっきりしない。犯人がわかってもあまりスッキリはしないんだけど。期待しすぎたのか、ちょっとガッカリ。
あまりにもリアルさに乏しい展開。
けど「落花の会」っていう伝説的自殺系サイトとカリスマがほんとにいたら、ソコに魅力を感じる人っていっぱいいるんだろうなぁって思った。私は自殺なんて考えたこともないけど、自殺する人はそんな風に考えるのかぁってのがちょっとわかったような気がする。ほんとにそうかどうかわからないけど。
やっぱりリアルさがないかな。
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2011/5/13 Amazonより届く。
2021/6/16〜6/23
日本クライム小説大賞を受賞した新進作家、待位涼司。受賞作、「凍て鶴」にホラー界の奇才、小野川充から映画化の話が持ち込まれる。小野川は、凍て鶴と、少し前に世間を騒がせた自殺系サイトとの関連を盛んに主張する。
いやいや、最後はこうなりますか。雫井さんらしい、人の心を疑うことによる不安定さを煽った作品。面白かった。
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星2つがせいぜいかなと思ったが、
最後だけ若干裏切られたので、3つにした。でももっと期待してた分残念ではある。
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先が読めてしまったのが残念。なんとなくそうかもと思ったら、その通りだつた。
でも、最後の一文にはぐっときた。
エピソードには惹かれたが、作中の作者の小説の素晴らしさにあまりピンとこなかった。
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「クローズドノート」の作者というフィルターを
かけ続けている自分がいる
「クローズドノート」の世界を期待して
この作者の作品を読み続ける自分がいる
自分が求めているのは
「虚貌」なのだろうか
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「犯人に告ぐ」が面白かった為、同じ作家繋がりで購入。一日で読み終えた。「犯人に告ぐ」より読みはじめが重く先行き不安だったが、読了し終えた感想としては 展開は普通。ただ、人物の描き方は流石!と唸らされる。再度読み直したくなる作品。
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面白くないことはないけど…新しい感じは特になし。
でも、二人が最後に通じあったであろうラストは面白かったかな。
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私が今まで読んだ雫井作品の中ではかなり今ひとつ。
「BOOK」データベースより:新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。監督・脚本に選ばれた奇才・小野川充は独自の理論を展開し、かつて世間を騒がせた自殺系サイト「落花の会」を主宰していた木ノ瀬蓮美の“伝説の死”を映画に絡めようとする。一方、小野川に依頼されて蓮美の“伝説の死”の謎に迫り始めたライターの今泉知里は、事件の裏に待居と似た男の存在があると気づき―。
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雫井脩介さんの作品は『犯人に告ぐ』とか、何冊か読んでますけど、これはこれで面白そうだなと思い、文庫化されたのをきっかけに購入しました。読み始めたばかりなので、まだまだ序盤なんですが、もうすでに物語の世界にはまりこんでいます。じっくりと読んでみたいと思ってます。
読み終わりました。読み応えがありましたよ。どうなるのか、誰が嘘をついてるのか、読み進めていけばいくほど分からなくなる感じ。
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普通におもしろかった。でもあくまで普通に。
最後まで読めたし、おもしろい所もあったが
人に勧める本ではないかな。
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結局、どんでん返しで済ました内容。
どんでん返しは最後に読者に印象を植え付けるけれど、どんな内容だってそうなる。
私にとって、大どんでん返ししか印象に残らない本は、手抜きの印象。
その他の部分にも印象が残る箇所があれば、大どんでん返しも好き。でも、これは・・。
『凍て鶴』も、待居が人を殺してまで得たモノだとしても、それほどか?と思う内容。凍て鶴をもてはやす登場人物と自分の中にずれがあったこと等、共感しずらかった。
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結構考えた構成となっていますが、読み進むうちに先が見えてきてしましまうものがあり、展開の意外さもあまり感じられませんでした。”犯人に告ぐ”の雫井脩介を期待するとちょっと期待はずれ。色々なテイストへのチャレンジは評価できますが・・
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久々にワクワクした。下世話なミステリー読みなので、殺人を今か今かと期待して?しまうが、違ったサスペンス。結局雫石さんにやられてしまったが、やられた後のラストがお気に入り。