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ひきこもり、発達障害、トラウマ、拒食症、うつなどについてわかりやすく解説。心のケアの第一歩に、悩み相談の手引きに、そしてなにより、自分自身を知るために。世界一やさしい精神医学入門書。
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14歳向けに書かれた精神科の入門書。『人はデコボコがあるから面白い。デコボコ上等!心の病や不自由さを通じて人間について考えてみよう。』というのがテーマ。口語調の文体は読みやすく、興味深いエピソードも織り込まれてスラスラ読める。表現もキャッチーでわかりやすい。(例えば、「うつ病は動けなくなる病気、躁病は止まれなくなる病気」など。) 紹介される文献も、多重人格の章では『新世紀エヴァンゲリオン』、統合失調症の章ではつげ義春や吉田戦車、躁鬱病の章では北杜夫と、好奇心を掻き立てるセレクト。まじめくさった専門書より、ずっと理解が深まるかもしれない。
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タイトル通りに分かりやすかった。
病名は文字から受けるイメージがついて回るので、偏見を生むケースがあり、患者が苦しんでしまうことや、ボーダーライン・フィクションとして太宰治作品やエヴァンゲリオンを挙げている点など、興味深かった。
「精神科」や関連する病の数々は名前だけで身構えてしまうのだが、2人の精神科医がフランクに語りかけてくる形式なので誰にでも抵抗なく読め、理解につながるのではないかと感じた。
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14歳向けにかかれているので、無味乾燥さを省いているし、内容も精神科の話を連ねるだけでなく、この時期最も知りたい「自分」のヒントが書かれてて良かった。
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(No.11-50) 14歳の世渡り術シリーズ
内容紹介の代わりに、目次の一部を転載します。
『発達障害について。ひきこもりについて。対人恐怖・社会不安障害について。摂食障害について。乖離について。PTSDについて。人格障害について。うつ病について。統合失調症について。』
このシリーズは読者対象を「中学生から大人まで」としています。中学生に理解できるように書いてあるので分かりやすい文章でした。
200ページを少し超える程度の本なのに、内容が豊富で分かりやすく、なおかつ大変面白い!
私は多重人格、自閉症、PTSD、うつ病、統合失調症、など単独のものを扱った本を何冊も読んだことがありますが、これはざっくりとほとんどすべてについて説明してあるのでそれぞれの違いなども理解しやすかったです。
それぞれの病気の(研究の)歴史など、私があまり知らなかったことにも触れていたのも良かった。
14歳の子供だけでなく、内科や精神科のお医者さんにも読んで欲しいと思いました。
前からちょっと思っていましたが、最近続けて知識がない精神科医っているんだなあということを感じたので。
新聞で、精神科で治療を受けているうつ病患者の中には「躁うつ病患者」がかなりいるのに、うつ病という診断で治療をされているためかえって治らない人がいるという記事がありました。この記事は患者や家族に向けて書かれていましたが、私はそれは違うだろう!医者に注意を喚起するべきだと思ったものです。医者の知識不足や注意不足で間違った治療をしているのですから。
この本では躁うつ病の最近の名称「双極性障害」まできちんと紹介してありました。
もう一つは、自分の子供が中程度の自閉症で、それと戦って何とか普通の小学校生活が出来るまでになったということを書いた本です。
それを書いた親御さんは夫婦とも精神科医でした。彼らは子供の状態が普通とは少し違うことには気が付いていながら、小学校入学時の相談で特殊学校への進学を勧められるまで、子供が自閉症だと思っていなかった。妻が自閉症を少し疑った時には、夫は昔一人の親族が自閉症だったため、状態が違うことを理由に自閉症ではないと言い切ってしまっています。たった一例を自閉症のすべてだと考えてしまう精神科医がいるとはと、そのことに驚きました。
何度も自分の専門は大人で、自閉症は専門外だったと書いていましたが・・・・。
そして専門外だったから、なんでもありのやりかたで子供を小学校に適応させたのはすごいとは思いましたが。
精神科ということでこの医者のところに受診しても、専門外だと何も分からず適切な治療をしてもらえないわけ?とも思っちゃった。しかもこの人、大学で講義したり、テレビでコメンテーターやってたりしてるんだから。
医者は、治療については得意分野があるでしょうが、少なくともある程度の知識は持っていて欲しい。14歳の子供に語る程度にはね。
自分や家族がもし病気になった時に、病気について知識があるかないかではずいぶん違うはず。精神や脳の、病気・障害の知識もある方がきっと���いと思います。
この本お勧めです!!
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精神科は
この本にでてくる病気のうち「本当の理由」がわかっているものはひとつもない
治療にしたって はっきりいえば「結果オーライ」みたいなところがある。
著者が述べるように
この言葉に尽きる気がする
よくわからない
普通って言われている人だって 相手が何を考えているか
どうしてそうなるのか わからないもの。。。
それでも 知ろうとすること よくしていこうっということが 人ってものさ
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世界一やさしい、ってうたう本はたくさんあるけど、実は手ごわいものもたくさん。でも、この本は本当にわかりやすいんです。精神科医の二人の先生が、ひきこもり、発達障害、トラウマ、拒食症、うつなどの心の病について、実例をあげながらくわしく解説してくれます。まだまだ分からない部分も多い分野ですが、現時点での最新の知識に触れられます。人間の不思議さ、精神科の仕事に興味のある人にもおすすめ。
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ひきこもり、発達障害、トラウマ、拒食症、うつ……、心のケアの第一歩に、悩み相談の手引きに、そしてなにより、自分自身を知るために――。一家に一冊、はじめての「使える精神医学」。
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偏見をもたずに精神科の病気を知るのに良い本だと思います。
統合失調の項
病名変更
精神分裂病から病名変更をする際、一般公募もされたという
その一部
脳内エンジン活発症、神経トルネード、ストレス性脳内思考麻痺、思春期多覚性思考困難症、自我同一不一致症候群、一時的社会不認識症、第六感的感覚具現症候群、ピカソ・インスピレーション、自己信頼希求症、傷心性無気力生活障害、糸つむぎまゆはき症候群、村九部症候群、純粋本心症、限界ストレス超越症候群・・・
どれが近い?
って聞いてみたい
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精神科ときいて思い浮かぶメジャーなものを取り上げ、噛み砕いて説明している。概論+著者先生の論を軽く盛り込んだ構成。
精神科の分野はイメージ先行になりがちなので、間違ったイメージのまま実際に接するようなことになる前に、正しい知識を入れておくことも大事かな、と。
世の中いろんな人がいるけれど、こうした一筋縄ではいかない問題を抱えた人もいるということを頭の片隅に置いておくと、まわりの見え方も少し変わるかもしれないし、問題に早くに気付けるかもしれない。
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「14歳の世渡り術」シリーズ。なんとなく、その病気の人の対応の仕方なんかを期待しちゃうけど、症状や原因などを分かりやすく解説してくれているので、理解が深まり、結局対応の仕方もおのずと見えてくるという構図。
病名だけで差別や偏見を生みがちだけど、症状についてしっかり理解できると偏見がなくなると思う。良い本だった。
「そして精神医学くらい『人の多様性』に近づける学問はないとすら思う。ナンバーワンよりオンリーワンとかみんなちがってみんないいとか、そういう言葉はどうにも偽善的で好きじゃない。そもそも多様性っていうのは『なんでもあり』って意味じゃないんだ。心の病にはいろんな形があるけど、それがすなわち多様性ってわけじゃない。その形から見えてくるのは、むしろ人の心の限界、人の心の不自由さなんだよね。
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あー、斎藤環先生だ、と思って予約。
目次にならぶのは、
「ひきこもり」「対人恐怖」「摂食障害」「解離」「PTSD」
「人格障害」「うつ病」「統合失調症」。
それぞれについて、丁寧に、
でも難しくなく、とっつきやすく解説されている。
最後のふろくには
「もしも精神科にかかるときには」
「精神科の仕事に関心を持ったら」があって、すばらしー!
斎藤先生の「まえがき」が良かったので、抜き書きします。
「たとえば若い人のなかには、自分の『伸びしろ』、つまり、
これから自分が成長していく可能性が、
どうしても信じられないという人がたくさんいる。
こういう感じ方は、どうも『人の多様性』を
ないがしろにしていることにも原因がある気がするんだ。
『いろんな人がいること』がいちばん面白い。僕はそう思う。
(中略)
『ナンバーワンよりオンリーワン』とか
『みんなちがってみんないい』とか、
そういう言葉はどうにも偽善的で好きじゃない。
そもそも多様性っていうのは
『なんでもあり』って意味じゃないんだ。」
ね? 小学校6年から高校まで、学校図書館に良さそうでしょ?
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わかりやすい!
精神科というよりは精神病全般をわかりやすく教えてくれてる。
放置ではなく、励ましではなく、かまうこと。元気になる手助けを細やかにする、かまうってことを諦めずにちょっとずつする義務が教員にはあるのだなあ、と思った。
自分の傷を反芻し続けて受け入れる方法が効くって辛いね、、、
でもそれをしないと外部に押しやった自分を内側に取り込めないのだね。
社会と上手に折り合いをつけながらいきる方が、引きこもって狂うより大分まし。だからうつ病を治すのか。
対人恐怖、は、場数を踏んで慣れるしかない。話し方教室で自信を得るのもよいと。つまり雑談力の本は間違ってなかったってことだねえ。やってみよ
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心の病って、日本の社会が作り出している部分も大きいんだろうな、ってのが読み終わった感想。
それから、「治る」こと前提で書かれているので、重い話を聞いているのに、なんだか気分は比較的晴れやかだ。
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だいすきな世渡り術シリーズ!子ども向けに書かれてるからすごくわかりやすいしするする読めた!
言葉は知っててもよくわからなかったこととかが知れてよかったなあ
ADHDとかひきこもりにうつ、人との距離のはかりかた、などなど興味深い話がたくさんでした。
どんな風に接すればいいのか書かれてたのでためになりました。